技術士口頭試験対策(第一印象を大切にする) | 新見一郎

新見一郎

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

メラビアンの法則というのをご存知でしょうか?

 

誰かから、提案があった場合、それに賛同するかどうか決定する決め手は、

 

①提案者の見た目が、6割

②提案者の声のトーンや話し方が、3割

③提案の内容が、1割

 

なのだそうです。

 

目で見た印象、耳で聞いた印象を合わせると9割。

内容は1割です。

つまり、

提案に賛同するかどうかは、その内容ではなく、誰が提案したかで決定されてしまうわけです。

 

顔見知りであれば、「君がいうのであればそうしよう」となるのは理解できます。

しかし、メラビアンの法則によれば、初対面の場合であっても、最初の第一印象、わずか数十秒で、その提案が受け入れらかどうかは決まってしまうというわけです。

 

もちろん、ケースバイケースだと思います。

全てが第一印象で決まるわけではありません。

でも、第一印象が大切であることは間違いないわけです。

 

このため、面接や口頭試験において、第一印象で損をしてはいけません。

第一印象で面接官や試験官に好印象を与える必要があります。

 

では、何に気を付けた方がいいのか?

 

簡単に言えば、面接官と似たような恰好をして、似たような声のトーンで話せばいいんです。

誰しも、自分と共通点のなる人間に共感をおぼえます。

だから、できるだけ、面接官と同じような服装、しゃべり、立ち振る舞いをすればいいわけです。

 

面接官というのは、スーツを着ていることが多いです。

黒、グレー、紺のスーツ。白いシャツ。

トランプ大統領や安倍首相をイメージしてください。

ただし、ネクタイは、眩しい赤やスカイブールや黄色ではなく、地味目がいいですね。

 

面接官の質問は短いわけです。受験生に聴き取りやすいよう配慮されています。

このため、質問への回答も短いほうがいいです。

質問するからには狙いがあるわけですが、その趣旨を捉えた答だけを、必要最小限の短い言葉で述べることが求められます。

 

質問はゆっくりしたスピードで話されます。

このため、回答もゆっくりした方がいいです。

緊張すると、ついつい、早口になります。だから、意識して、スピードを緩めて話をする必要があります。

ゆっくり話すことを意識するだけでだいぶ違います。

 

それから、緊張するのは嫌なものですが、緊張することは悪いことではありません。

適度な緊張は、誠実さのあらわれに見えます。がんばっていること、面接官をリスペクトしていることが伝わります。

口頭試験では、自信満々な態度というのは好印象にはならないです。

それに、過度な自信は、自らの正当性を主張する原因になり、面接官との口論することになりかねません。

そうなると、残念な結果が待ち受けています。

面接官を、大切なお客さまだと思うくらい、謙虚さをキープしてください。

 

こうしたことに配慮して、面接官や試験官に親近感を感じてもらえれば、自ずと結果が伴います。

 

というわけで、口頭試験を受ける際、第一印象を大切にしてください。