技術士合格法(2.1:択一式試験対策.必須科目対策) | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●択一式の試験問題の勉強法

択一式で得点できるようになる一番の近道は、実際に問題を解いて、正答できるようになるまで繰り返すことです。

ただし、択一式の勉強法。単に択一式の問題をそのまま解くだけではダメです。

 

なぜなら、同じ問題を繰り返し解いていると、答を憶えてしまいます。

そして、過去問や問題集とまったく同じ問題が出題される可能性は、ほぼゼロです。

だから、過去問や問題集の択一式の問題を答えれるようになるだけでは、試験本番で対応できません。

 

では、どうすればいいのか?

 

一つ一つの選択肢の正誤を判断できるようになるまで勉強する

 

択一式の問題をそのまま解くのではなく、一つ一つの選択肢に着目して勉強するべきです。

具体的には、次のことをやるべきです。

 

①「誤」の選択肢について、どの部分が誤りなのか把握して、正しい内容を腑に落ちるまで理解する。

②「正」の選択肢について、参考文献のどこにその情報が書いてあるのか調べてから、その内容を理解する。

選択肢の一つ一つについて正誤を判断できるようになり、

 「誤」について「正」を答えることができるようになるまで、これを繰り返す。

 

こうした勉強をやれば、択一式の解答レベルは著しく向上します。

こうした勉強をする上で、その問題の参考文献が何になるのかを調べるのは大変です。このため、市販の過去問を購入するのが効率的です。さらに、知り合いの有資格者、職場の先輩に質問するのも有効ですね。

 

こうした勉強を重ねていくと、「正」の選択肢のどの部分をいじれば、試験問題として成立する「誤」の選択肢になるかが見えてきます。

らに、参考文献を眺めているうちに、どの部分を問題にしたらいいか見えるようになってきます。

つまり、どんな問題が出題されそうか、予想できるようになるわけです。

このレベルに到達すれば大丈夫です。試験本番で合格点を取ることがでます。

 

択一式試験は、技術士一次試験、技術士二次試験の必須科目、行政書士試験、宅建等、いろいろとありますが、先程述べた①~③をやることが勉強の王道ですね。

 

 

※ここからは、技術試験対策です。

 

●必須科目の問題の構成(どの科目を選択するするべきか)

 技術士二次試験の必須科目は五肢択一です。20問のうちから15問を選択して解くスタイルです。

 上下水道であれば、水道、下水道、水循環、3つの分野が出題されます。水道が7問、下水道が7問、水環境が6問、計20問の問題が出題されています。

 合格ラインは6割以上です。つまり、15問のうち9問正解する必要があります。

 上下水道部門を極めるためには、水道、下水道、水循環の全てを完璧に勉強して、必須科目で高得点をとることが求められます。

 しかし、正直なところ、このスタイルをおススメしません。必須科目の勉強も重要ですが、試験全体のボリュームを考えると、選択科目にできるだけ多くの勉強時間を確保しておきたいところです。

 このため、解答する15問のうち、何を選択するか決めたうえで勉強をするべきです。

 具体的には、「自分が選択した分野」、「比較的できそうな分野」、「苦手な分野」、これらを踏まえて勉強することが有効です。

 まず、「自分が選択した分野」は、受験科目として選択した分野です。基本的に、現在、自らが在籍している分野になると思います。選択科目は記述式ですから、しっかりと勉強するわけです。必須科目の問題でも全て解答するべきです。例えば、受験科目の分野が水道の場合、水道の問題を全部解答するわけです。

 次は、「比較的できそうな分野」を解答するべきです。多くの人にとって比較的得意な分野は、水環境になると思います。水道と下水道の問題は、設計基準等に関する専門知識が必要になります。このため、両方について勉強をするのは難しいかもしれません。水環境は、環境基準、水循環リスク、地球温暖化に関する問題になっているので、水道と下水道の共通のトピックスが出題されます。このため比較的勉強しやすいです。

 最後に残るのが「苦手な分野」です。これは、「自分が選択した分野」、「比較的できそうな分野」以外です。例えば、自分が選択した分野が水道の場合、自ずと、苦手な分野は下水道になると思います。

 以上のことを踏まえると、自らが受験科目として選択した分野、自らが在籍している分野によって、例えば、受験科目として選択しているのが水道だった場合、水道を7問、水環境を6問、下水を2問解答するのが有効ですね。

 

●必須科目の勉強法

 必須科目は、水道、下水道、水環境、どの分野を選択した場合であっても、3つの分野全てについての問題を解答しなければならないです。水道、下水道、水環境について、選択肢の一つ一つの正誤を理解するのは、なかなか大変です。

 しかしです。冷静に考えてみると合格ラインは9問です。

 

 つまりです。9問なら2つの分野を正答すれば合格できるこということです。

 

 例えば、受験科目として選択した分野が水道の場合だったとします。そうならば、水道を7問、水環境を6問、計13問解いて、このうち9問正解できれば合格できます。13問中9問ということは、つまり7割です。そんなに厳しいボーダーラインではないと思います。

 極端な話ですが、自らの専門外の下水道を一切勉強せず、水道と水環境だけで9問クリアーすればいいわけです。

 

 しかもです。技術士二次試験の必須科目に限定した話ですが、この科目、過去問から繰り返し出題されています。

 20問中10問以上は、H16年度からH18年度の過去問をちょっと変えただけの問題なんです。

 

 つまり、H16~H18年度の3年間に出題された問題について、

①「誤」の選択肢について、どの部分が誤りなのか把握して、正しい内容を理解しておく。

②「正」の選択肢について、参考文献のどこにその情報が書いてあるのか調べてから、その内容を理解しておく。

「誤」の選択肢を「正」にできるようになるまで繰り返す。

 

をちゃんとやっていれば、確実に、合格のボーダーラインの9問を正解できます。

大丈夫、合格ラインを突破できます。

 

※ この次を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ この1つ前を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 最初から見たい人は、こちら をクリックしてください。