☆「地球のレッスン」
北山耕平著
太田出版
2010年
より。
【最大の敵と戦おう】
(あるいはしっかりと覚えて
自分の子供たちに語り継ぐべき
平和な世界実現のための呪文)
一、原子力はクリーンエネルギーじゃない。
一、原子力は安いエネルギーじゃない。
一、原子力は地球温暖化への解答じゃない。
一、原子力は安全なものじゃない。
一、ウラニウム採掘には危険がいっぱい。
一、核兵器の投げかけた脅威は終わっていない。
一、核廃棄物の問題はずっと未解決のまま。
一、核関連施設の誘致はその土地を豊かにしない。
一、ウラニウムは掘り出さないのがなにより。
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今回は最近読んだ本からつれづれに。
☆「2012年への進化」
ステファニー・サウス著
井元悦子訳
柳瀬宏秀監訳
三五館
2009年
「銀河ツール」のホゼ・アグエイアス氏の伝記。
ホゼ氏最後の弟子が書いたもの。
そんなわけで、
美化されているところもあると思うが……
人間は好むと好まざるとにかかわらず、天才も凡人も、
その彼または彼女が生きた、「時代」と不可分である。
あたりまえかもしれないけど。
ホゼ氏は2012年を待たずして他界した。
☆「ターシャム・オルガヌム」
P.D.ウスペンスキー著
高橋弘泰訳
コスモス・ライブラリー
2001年
ホゼ氏が若い頃に影響を受けた本として、
上の伝記に書いてあったので読む。
若い頃に読んだ本はその人の基盤の、
すべてではないにしろ、
重要な一部を形成することが多い。
13月の暦をはじめとする銀河ツールでは、
「四次元の「時間」」といった表現がカギ。
この「時間」は普段感じている日常時間とはちがう。
日常時間はそれより高い次元にある「なにか」に、
ともなう感覚であり、実は錯覚である。
それって、時間は錯覚っていう、おなじみの概念?
日常時間については確かにそうだ。
でも、ほんとうの「時間/四次元の時間」
というコトバが指す「時間」は、
時間を感じる主体が何次元の存在だろうと、
無限遡及的に、常に、その主体よりも
高次元に押しやられる「なにか」
に関する感覚なのである。
その「なにか」はおそらく日常時間とは
似ても似つかない「なにか」であり、
永遠に認識することはできない。
☆「スピリチュアル・マネー」
スチュアート・ワイルド 著
中山 宥訳
VOICE
2005年
「サイレント・パワー」の、
スチュアート・ワイルドによるお金の本。
「21世紀版」になってからついたのだろうか、
「付録」の冒頭、戦後の世界情勢のふりかえりが、
陰陽のうつりかわりで読み解かれていて興味深い。
スペースシャトルの爆発事故が、
陽の極致としてとらえられていた。
故銭天牛氏がその著書の中で、全陽の乾為天を
多段式ロケットにたとえていたのを思い出す。
スチュアート・ワイルド氏が
「すぐに役立つ銭流「易経 」」
を知っているとは思えないが。
あの爆発事故は「亢龍、悔い在り」だったのだろうか。
今は長い「陰」の時代だろうか。
オカネは手段でありエネルギーである。
で、それがあったらなにがしたいのか。
なぜオカネが必要なのか。
結局、自分のこの人生での、根本的な、
やりたいこと、希望、欲望にいきつく。
それがはっきりしている人はいい。
けど、たいがい、
それが一番の問題なのではないだろうか。
口を開けていれば、
このターゲットをほうりこんでくれるような、
本、メソッド、セミナー……は、たぶんない。
☆「あなたの世界の終わり」
アジャシャンティ著
高木悠鼓 訳
ナチュラルスピリット
2012年
「悟り」=「目覚め」は、
どうもなかなか思うようにはならないものらしい。
この本のコトバを借りてひとことでいうと、
目覚め、というのは、
「感覚・気分といったものとは一線を画す、
観点の恒久的なシフト」
らしいが、
目覚めたからといって、
急にアタマの中が静かになるわけでも、
預金残高が増えるわけでも、
カイシャが休みになるわけでもないみたい。
やっぱり朝起きればかったるいし、
歯だって磨かなきゃならないし、
請求書の支払いだってしなきゃならないのである。
それだけはまちがいない。