早めに病院に入れば、
午前中いっぱいで用事は済む。
昼。
茶蕎麦と、
寒かったので熱燗を一合。
おっさん丸出しだ。
快晴。
おだやかな午後である。
シンコクに必要な書類を、
区役所に取りに行く以外、
とくに予定もない。
平日昼下がりの電車にゆられて、
麻布十番の万華鏡専門店にいった。
このお店に入ったのはこれで、3回目ぐらいかなあ。
一点モノの万華鏡作家の作品をあつかっているので、
お値段はそれなりに。
もちろん、リーズナブルなものもあるけど、
いわゆる「作品」を、
自分のものにしたのは初めてだった。
買ったのは、万華鏡の一種だが、
テレイドスコープと呼ばれるものである。
上のお店のフライヤーにもあるが、
封入された具材を合わせ鏡のスリットから覗くという、
基本構造はどの万華鏡でも変わらない。
テレイドスコープは、封入された具材の代わりに、
合わせ鏡から外の景色を覗く。
先端にガラス玉がはめ込まれているので、
実際には、魚眼レンズに映ったような像が、
ぼくが買った作品の場合、
12の放射イメージに変換される。
写真ではうまく撮れないけれど、
実際の景色がもとになってるところがいい。
もちろん、万華鏡というモノ全体も、
工芸品としてのひとつの作品なので、
どんなモノを手にしてみたいかということも、
作品を楽しむ側としては、
とてもおおきなウエイトになる。
細野さんという方がつくったテレイドスコープ。
手のひらサイズ。
これを選んだのは、まあ、値段もあるけど、
おいてあった細野さんの作品の中では、
真鍮製のものはこれだけだったからだ。
だってほら、
あのタルホのお話に出てくる「謎の物体」を、
想い出させるでしょ。
胴体側面に付いているネジは、
意味ありげにみえるが、
デザイン上のアクセントである。
回したからといってミラーの角度が変わるわけでもなく、
ましてや、
ギボン!
とバクハツしたりはしない(たぶん)。
ナナメった所においても転がっていかないという、
ステキに実用的な機能もありますが。
☆
ぜひやってみたいことがある。
晴れた日に公園の芝生に寝転がって、
このテレイドスコープで、
流れる雲をライブでおいかけること。
オイルの中を浮遊する
きらめくオブジェクトを眺めるのとは
またちがった趣があるはず。
とはいえ、
おんもはまだ寒い。
今年は花見、できるのかなあ。