クリスタルアライ | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

先日、クリスタルアライカードの版元 が主催する
初心者向けのワークショップに行ってきた。

このカードのことを知ったのは、
知人のゆきちさんにブレスをつくってもらったときのこと。
そのときの記事 には、
「いくつかのオラクルカードを使って……」、
と書かれているが、そのうちのひとつが、
このクリスタルアライカードだった。

日本の神様カードや、Ask your Guideカードなど、
最近この手のオラクルカードを目にすることが多いが、
ぼくも易……などをやっているので、
もちろんこういったカードにも興味がある。

伝統的なタロットなどのようなカードになると、
複数の元型的シンボルが多重に組み込まれていて、
ややもすれば読みにくかったりするのだが、
最近のカードはシンプルなものが多く、
クリスタルアライカードも、
個々のメッセージは非常にシンプル。

クリスタルアライの、アライは「ally」で
辞書をひくと「同盟」「連合」などの意味が出てくるが、
要するに仲間であり、協力者のことである。

各カードにはさまざまな「石」が象徴的に描かれており、
それぞれのカードが(もし持っているならそのカードに描かれている石が)、
それぞれのアライにつながるポータルになる。

ワークでは、簡単に自分のデッキと同期をとったあと
(呼吸法、音叉によるトーニング)、一枚引きで自分で自分のことを観た。

そのあと、短い休憩があって、
いきなりペアを組んだどうしでリーディングしあいましょう、
というのにはちょっとどぎまぎ。

だってそうでしょう。

このカード、おととい新宿で買ってきたばかりで
中身もろくすっぽ見てないし、
ペアを組んだ人だってもちろん初対面だ。

”えとえと、本はみていいのかな……”

というつぶやきもナビゲータの方にしっかり聞こえていて、

「今日は本は見ないで」

だってさ。

ワークでは、先にぼくの質問をみてもらって
(アライへの質問はあらかじめいくつか用意していった方がいいみたい)、
次はぼくがつたない読みを……というわけでなんとか。

まあだけど、
まわりからもれ聞こえてくる声をきいていると、
はじめて、もしくは二回目ぐらいなのにもかかわらず、
みなさん平然と、プロはだしのリーディングをしているのである。

カードの設計ががすぐれていることもあるのだろうが、
ああ、やっぱりもう、「習うより慣れろ」の時代なんだなあ、
と思った次第。
「触れて感じろ、わかるだろ、な?」
の時代といった方がいいかな。

ぼくは、マニュアルがついていればマニュアルをまず読む。

とにかく字を追いかけるのが好きだということもあるが、
そうしないと気がすまないのである。
だからもちろん仕事ではいつも仲間におくれをとっていた。

やつらによれば、新しいソフトでもなんでも、
とにかくさわればいいのであって、
マニュアルを頭から読むのはオオバカモノなのである
……っていわれたことはないけど、
そういうクーキを感じたことはある。

わからないところが出てきたらいろいろためす。
だめなら、知ってる人にきく。
知っている人がいなければ、そこでようやくマニュアルを見る。
これがクールなやり方ですよ、ichingさん、というわけだ。

要するにマニュアルをみるなどという、
シチメンドーくさくて時間のかかることは、最後の手段なのである。

どっちがいいのかわかりませんが、
ぼくはマニュアルを読む(アホや。やっぱり)。

ちなみにクリスタルアライカードにも、
290ページ以上におよぶ立派なマニュアルがついていて、
ふつうはウンザリするのだろうけれど
(ほとんどリファレンスだがら大丈夫です)、
ぼくは思わず、『おお、スゲェ』と、
悦びの声をもらしてしまうのである。

なんか話がズレかけているが、
クリスタルアライカードは全部で55枚のハガキ大のカードで、
これがちょっとシャッフルしづらいけど、
表の絵からヴァイブレーションなりヒントをもらうので、
絵はでかいほうがいい。

ジンカイト2

そのほか、いくつかの点で他のカードにはない特徴がある。
まずあたりまえの話だが、実際にある石が対象になっているので、
カードをそれらの石のインデックスのようにつかうこともできる。

お告げ(オラクル)はカードからもらい、
実生活になんらかのかたちでお告げを応用するときは石を使う、
といった具合。アクセスする対象は同じだ(群魂)。

実質、逆位置(リバース)はない。
逆位置を考慮しないオラクルカードはほかにもあるが、
クリスタルアライカードの場合は、それをある種の「強調」とみる。

マニュアルの表現を借りると、
リバースは、そのカードが伝えようとしてるメッセージに、
アライがアンダーラインをひいている、というふうに受け取る。
決してネガティブなイメージではない。
マニュアルにも特に逆位置の意味は書かれていない。

各カードは、四大(火水風土)によってグルーピングされている。
そのこと自体はべつに珍しくはないが、
五つ目のエレメントとして「嵐」があげられているところがおもしろい。

「嵐」は災害とか地球の怒りとかいったネガティブな意味ではなく、
他の4つのエレメントを統合する意味を持っている。

いってみれば、四大が作用した結果・効果としての、
浄化(リセット)やそれにともなう変化のエネルギーといったところか。

万物は周行する(あまねく、いきわたる)のである。
陰は陽に陽は陰に必ず変化する。
変化し続ける。

不謹慎な表現かもしれないが、
嵐の夜はワクワクする。
次の日は、なにもかもが
ガラリと代わっているような気がするからだ。

「嵐」もひとつのグループを形成していて、
各エレメントにつき10のカード(石)が割り当てられている。
石が描かれておらず、エレメントのみを象徴するカードが5枚あり、
5×10+5で、全55枚。

近いうちに、クリスタルアライ・カードのエレメントと
易卦の対応をとってみたいとも思う。
おそらくタイクツな話になるだろう。

マニュアルを読むのが好きな人は、
どうかよろしくおつきあいください(笑)。

ではまた。