意味も、それがナニモノかも、
その単語からだけでは類推を許さない、
漢字で書かれた単語が、
30個くらいあったとする。
それぞれの漢字も読み方も、
結構むつかしかったりする。
見たこともないような漢字も読み方も、
ケッコウ混じっている。
それらを順番どおり、
明日の朝までに記憶しなければならないとしたら、
あなたならどういう方法で攻めるだろうか。
まあ、ひとによっては、
『たいしたことナイや』
と思うかもしれない。
しかし、40過ぎ・酒好き(こりゃ関係ないか)の
おじさんにとってはケッコウ大変だったりする。
実は上の単語群は経絡と経穴のハナシ。
たとえば、鎖骨のところから親指の先端までのびる
経絡~太陰肺経穴の一部でこんなのがある。
肘窩外側から、母指先端まで、
・尺沢(しゃくたく)
・魚際(ぎょさい)
・少商(しょうしょう)
とびとびだが、比較的重要な経穴。
こんなのをトータル9セットほど覚える。
ぜんぶで27穴。
ぼくのやり方は、こんな感じである。
まず、イメージを考える。
上記単語が思い出せるイメージで、
日常生活から離れた出来るだけ突飛なイメージがいい。
それを文章にする。
上の例だとこんな具合になる。
(1)肘窩外側から尺トリ虫がピョ~ン、(尺沢)
(2)尺トリ虫は、しゃべる魚と海際で出会う。(魚際)
(3)しゃべる魚は少ない指紋(母指裏)を売る商(あきない)をする(少商)
この様子を画像として思い浮かべるだけで、だいたいアタマに入る。
思い出すときは肘窩外側(肘の内側親指側)をちらとみれば、
イモヅル式に、画像→単語が出てくるというアンバイ。
わかりにくいかもしれないが、
(1)→(2)、(2)→(3)……と、次が思い出せるように、
隣合ったイメージどうしリンクさせておく必要がある。
全27穴。
イメージを考えて文章にするのがだいたい30~40分。
そのころにはだいぶアタマに入っているが、
さらにイメージを確実にするのに、20分くらい。
まあ、1時間あればOK。
わすれたら文章を見返して、
イメージを復習する。
2,3回繰り返せば大抵定着する。
たまにテレビでタモリさんがやって見せているのは、
この方法の応用版である。
連想記憶方式。
古代ギリシャ時代からある(らしい)、
古典的記憶法。
純粋に、単なる、試験対策だ。
確かに「その部分だけ」では得点になるかもしれないが、
その後はぽか~んっと忘れてしまうだけだ。
それが証拠に今はアッパッパ~、である。
二年生になったらまたやるからいいや~
……
じゃなくて、
だからこそ今ちゃんと理解して記憶しなきゃならんのだが……
理解し、かつ現場での実感がともなわなければ、
血にもならなければ肉にもならない。
ヒーリングにその知識が生きることもない。
心ある人はこんな勉強(というより単なる方便)
の仕方はしないでほしい。
飲み込んで、吐き出す。
まるでエサを運ぶペリカンだ。
まあ、しかし……
そうせざるを得ない場合もあるんだなあ。
まったく試験ってヤツは。
だからキライなんだ。
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※タイトルはウイリアム・ギブスンの同名小説から。
JM(ジョニー・ニーモニック)」
というタイトルで映画化され、
キアヌ・リーブスが注目されるきっかけをつくった。
たけしが出演したことでも話題になった。
(こういうことはよく覚えてる)