本の話です。
こんどは通学途中で買ったのではなく(夏休みですから)、
アマゾンでふらふら~っと買った本。
「スローライフでいこう」
エクナット・イーシュワラン著
スタイナー紀美子訳
早川書房(ハヤカワ文庫)
以前に、流行のリラックス本かと思ったら実は瞑想の本だった、
ってな本の話をしましたが、
こんどは、流行のエコネタの本かと思ったら実は瞑想の本だった、
というハナシ。
著者はアメリカの大学で働いていたインドの方で、
99年に亡くなっていますが、60年代から瞑想指導を始め、
センターまで設立しています。
アメリカでは有名な方らしく、著書も多いようですが、
ゼンゼン知りませんでした。
まあ、それもそのはずで解説によると、
邦訳されているのは、現在、この一冊だけみたいです。
本の中心になるのはさまざまな側面で、
今現在に在るようにして、心にゆとりを持つことです。
個人的には、後半の「崇高なイメージ」の章で、
マントラの活用方法を説明した部分が大変参考になりました。
瞑想方法は独特で、自分の好きな聖なる言葉を黙念するというもの。
また、その次の章の「静かな中心」では、瞑想の効用について書かれています。
このあたりの記述は、瞑想をすることによってたどりつく最終的な状態について、
平易な日常の言葉をつかって説明できる限界なのではないかと思います。
想念と想念の間隙の話。
センターでは「エイトポイントプログラム」とよばれるプロセスを
指導しているそうですが、その要約も巻末に載っています。
ざっと、こんな感じ(( )内は、ぼくの勝手なコメント)。
1.スローダウン(すべての生活側面でスローダウンする。
まずは早起き(ぎりぎりに起きない)して
一日をバタバタとはじめないこと……からはじめる)
2.一点集中(一時に複数のことをやらない)
3.感覚器官の制御(自分のスキ・キライをいわない)
4.人を優先させる
5.精神的な仲間をつくる
6.啓発的な本を読む
7.マントラ
8.瞑想
ざっとこんなこんな感じです。
ご興味があればどうぞ。