さて、困ったことになりました。
変爻が多すぎるのも困りますが、
ひとつもないというのも困ります。
加藤大岳著 紀元書房刊「易法口訣」という本では、
かなりのページ数をさいてこの問題を論じています。
不変卦(「本卦=之卦」で、変爻がない卦のコト)を得た場合の、
判断における注意点として、以下のようなことが書かれています
(旧仮名使いを現代仮名づかいに変更、かつ読みやすくアレンジして引用)。
一、不変爻を得た場合は、占った問題自体に変化の気配が少ない。
一、不変爻を得た場合は、占った問題の将来の見通しは困難なことが多い。
一、不変爻を得た場合は、その問題をなりゆきのまま放置すると、ラチがあかなくなる事が多い。
一、不変爻を得た場合は、その問題に人為的に力を加えてなんとか解決をはかろうとして、非常な努力をしていることが多い(ようするにムリをしている)。
まあ、こういった点を踏まえて、変爻がないのでその代わりに、
主爻(*1)で判断したり、断易(*2)の方法で判断したりする方法が説明されています。
それはそれで参考になりますが、主爻や断易の概念は、
ここで紹介しているシステムの範囲外ですし、
「変爻がない」=「之卦も実質上ない」、
という状況には変わりありません。
そもそも、
「本卦=之卦」→変爻がない。
という状況は、システムの原理からいって、
どのように考えたらいいのでしょうか。
「変化しないものはない」というのがシステムの原則です(2005年2月28日、2005年8月2日のログを参照してください)。
そこへもって、「変化しない本卦」を得てしまった、というのは、明らかな矛盾、
すなわち、方法そのものに問題があるのではないか、とも思えますがどうでしょうか。
前述の本では、方法そのものはそのままで不変卦がでるのは仕方ないとして、
「出た不変卦をどうとらえるか」という観点で論がすすめられています。
カンタンにいうと、同著では、
「変化するという原則は変わりないが、
不変卦はその変化がまだ現れていない状況を示す」
という結論になっていると思います。
不変卦がでないような方法はあるのでしょうか。
それはまた次回に。
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*1:主爻
その大成卦の主になる爻。上下の八卦それぞれにも「八卦の主爻」があります。
このブログでは説明しません。
ていうか、このブログで紹介しているシステムではオミットしています。
*2:断易
象数易ともいいます。八卦の五行や断易特有の法則で占う方法。
このブログでは説明しません。ていうか、ぼくもよく知りません。