システム本体=六四卦 | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

八卦占い、試してみた方はいらっしゃるでしょうか。
もしあなたが試したことがあるなら、少々、わかりづらい、
または、表現力が足りないとは感じませんでしたか。


たぶん同じ理由で、易システムの開発者たちも、
八卦をさらに拡張しました。


八卦を2段重ねにして64種類のパターン(8×8で64)を
作り出しました。この六四卦を、
「大成卦(たいせいけ・だいじょうか)」といいます。


大成卦にどんどん爻(陰か陽をしめす線)を追加していけば、
数理的には、128、256、512、1024……
と、倍倍ゲーム式にパターン数は増やすことができます。
実際、歴史上は、そうしたシステムをつくろうとしたことも
あったようですが、今は残っていません。


残っているのはこの64種類のパターンだけなのです。
このパターン数が一番ハンドリングしやすかったんでしょうね。


各パターンには名前と意味があって、
64パターンだとちょっとタイヘンだけど、
覚えようと思えば覚えられないこともない。
128、256となるとちっとタイヘンかな、と思いますが。


陰陽のペア(「両儀」といいます)→四象→八卦→大成卦
という一連の構造と、各パターンの主な意味、
そして、陰が陽に、陽が陰に、変転し、引き合い、反発しあう
ダイナミクスこそが易システムの本体です。


「易経」と呼ばれる古典は、基本的に、
この構造とダイナミクスのコメントです。
つまり主体はこの構造、ダイナミクス自体であるわけです
(と、ぼくは考えています)。