る天気のいい日の朝早く。
カミサン:「どこいくの」
(たたんである自転車をう~んと伸ばしながら、)
オレ :「え。そのへん」
カミサン:「気をつけてね」
オレ :「え。なにに?オヤジ狩り?」
カミサン:「クルマに決まってるでしょうが」
オレ :「ああ、そか」
インシデント30回につきアクシデント1回。
ふだんはあまり意識しないけど、
大げさに言えば、
自転車乗るのも命がけ。
子供たちは、
箸の持ち方を覚えるよりも早く、
クルマをよけながら、
いかにして、
道を渡ったり、
遊んだりするかを、
覚えさせられます。
おかしなハナシ?確かに。
とはいえ、
(筋金入りのペーパーなんでわかりませんが)
自分がクルマに乗ったら、
そうは思わないんだろうなあ。
ええい、ジャマなチャリンコめ!
とか思うに決まってる。
視点が変われば、考えも変わる。
人はいつも自分中心だから。
タマには相手の立場に立って考えることも必要。
八卦、六四卦のシンボルの観方に、
「錯卦」または「倒卦」というものがあります。
いずれもその卦のシンボルの上下をひっくりかえして、
相手または、自分の外から観た意味を判断するものです。
上下をひっくりかえすので、
ぼくは「倒卦」という言い方のほうが好きですが。
タロットなどの「逆位置(リバース)」とは違い、
易システムのシンボルでこれをやると、
ひっくり返した卦は、八卦または、六四卦のうちの別の卦になります。
必ずしも反対の意味にはならないわけです。
ためしに八卦のシンボルでやってみましょう。
ただし、以下の四つは、上下のカタチが対称ですので、
ひっくり返してもカタチは変わらす、意味も変わりません。
コード番号1:乾
コード番号3:離
コード番号6:坎
コード番号8:艮
他の八卦、コード番号2、4、5、7でやってみます。
図を参照してください。
え~、たとえば、
人の性格、人柄みたいなものを占ったと仮定します。
そうすると、たとえば……
「コード番号2:兌」は、総じて軽い喜び、
悪くすると口先ってな意味がありますので、
自分で自分のことは……軽薄とまではいわないまでも、
ちょっと軽い人間かな……と思っている(とします)。
その倒卦は、それを他人から観た様子ととらえることができます。
「コード番号2:兌」の倒卦は、「コード番号5:巽」。
他人から観ると、伏入、そっと入り込む。
ちょっとズルいような、様子見というか、
そうですね、巽は風ですから、
風見鶏的な人間と思われているのかもしれません。
「コード番号4:震」は、動き、活発な感じですね。
そんなふうに自分のことを考えているとする。
倒卦は、「コード番号7:艮」ですから、
どっしりとしていて動かないイメージですね。
他人から観ると、ずっと落ち着いて観えているわけです。
自分が思っているよりは。
この場合は八卦とその倒卦を逆の意味に判断していますが、
これはタマタマです。
この倒卦という観方は、
八卦をふたつ重ねた大成卦(六四卦)でも、
同様の観かたをします。
まず自分から観たカタチで判断して、
つぎに相手(または外部)から観たカタチで判断する。
その場合は元のシンボルの意味を反対にするのではなく、
ひっくりかえしてできたシンボルを改めて解釈して
判断するわけです。
交渉ごとや、客観的な視点がほしい場合に参照します。
大成卦についてはまたこの後、
ひとつひとつ、そのイメージを掲載していく予定です。
