八卦シリーズ7/8:プチ遭難…?いや、立派な遭難だ | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

艮といえば、山。
静かなること山のごとし。
ビルとか塔とか高いものの意味もあります。

山といえば、某屋久島でカミさんと遭難しかけたことがあります。
軽装で、あま~い時間の見積もりでいざ出陣。
ナメてたんですね。
アナどっていたんです。
コケにしていたんで……そこまではしてません。

屋久島は道が非常に険しい上に、道といっても道なき道。
目印のリボンを見失ってしまうこともしばしば。
行程の七割ほどいったところで日没。
もう、動けません。
ケータイなんぞもちろん通じません。念のために早々に電源OFF。
結局、ご夫婦様、山中ご一泊の巻。
な~んもなし(いちおーアルミシートはあった)の、
山中野宿一晩は初めての経験です。
一月にしては比較的暖かったのと、
その時期たまたま雨が少なかったのが幸いしました。
屋久島に猛獣はいません。
サルとシカがいます。
でくわしゃしませんでしたが、声は時々。
警察沙汰にはなりましたが(なったんです)、
あくる日の昼前には宿に戻れたので、
捜索は出ないですみました。

日が暮れたら下手に動いてはいけません。

艮には「静止」という意味もあるのでした。
もし登山口でサイをふったら、
この「艮」の目がでたかもしれません。

といっても人間、いきたいときはいきたい。

「セッカク」遠くまできたんだから…
「セッカク」安いんだから……
「セッカク」ここまでやったんだから……
目先のためなら命もおしまない、
とってもおそろしい「セッカクの論理」です。
ワガママが判断を狂わせます。

「艮」の目がでたって、

「山にきたから、山の卦がでたんだナ、
あたりまえじゃんか。
なーにいってんだコイツ、あーははは。」

などと言いつつ、レッツラゴーだな。

易システムは必死に静止しようとしていても、
このような有様になってしまうのでしょう、きっと。

『しらねえぞ。オレは警告したからな!』

システムの声が聞こえてきそうです。

TVとかきたらタイヘーン、うわ~、ハズカシ~
じゃなくて、命があってよかったです。

屋久島では遭難で亡くなられたかたもおります。
ムリと無計画とセッカクには気をつけたいと思います。

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(1)コード番号:7
(2)総合:山。巨大建造物、障害、ヤマ場
(3)人物:少男(年齢または位が低い男)
(4)身体の部分:手
(5)数字:五、一〇
(6)季節:土用
(7)色:黄
(8)味:甘味