八卦シリーズ4/8:声あってカタチなし | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

カミナリ。動き。
総じておちつかないイメージのこの卦です。
声あってカタチなし、
雷鳴は大きくてびっくりするけど実害がない、形がない。
下のリストにはないケド、電気・電信・通信などもこの卦の領分。
今だとインターネットもこれに入るのでしょうね。

また親父の話ですが、

以前、ウチの親父に、
インターネットの存在意味がよくわからん、なにがそんなにスゴいんだ?
と、きかれたことがありました。
もちろん彼は、こんなブログとは無縁の生活を送っております。
ケータイももってないし。
ツーカーのCMにでてくるガンコオヤジを地で行っているわけです。

いわく、

いくら検索したってお腹はいっぱいにならない。
腹が減ったら、かあちゃんにメシをつくってもらうか、
コンビニでベントー買ってくるしかなろーて。
いくらネット通販が便利ったって、
そこには物をつくる人、届ける人など、
カタチあるものがあってはじめてサービスがなりたっているわけで、
インターネットだけあってもしゃーないだろう、と。

御説、ごもっとも。

ネットだけあってもしゃあーないでしょう。
他に何にもなければ。

ネットはそういうカタチあるものを結びつける、
「コエ(情報)あってカタチのない」ものです。

親父がそういう問いをしてきたのは、
多分、どこかのだれかが、

インターネットは万能!、
インターネットさえあればなんでもできる!、
まんせー!まんせー!!インターネット!!! 

ってなことを親父に吹き込んだんでしょうな。

あるいはそんなニュアンスのPRをどっかでみたか。
人騒がせなこってす。

実は、ネットに限らず、そのもの「だけ」で、
他とはまったく無関係に、
独立して存在しているものはないんですね。

無人島にただ一人ながされた人だって、
ジャングルという「他システム」が生産する酸素を吸い、
海という「他システム」が提供する魚を食らって、
生きのびようとするでしょう。
人生に絶望しているんじゃなければ。

いつでもどこでも、
ぼくたちは「宇宙」という巨大な織物(web)の一部です。
生物学的「死」のあとも。

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(1)コード番号:4
(2)総合:雷。移動、動き、猛進、落ち着かない、初めてのもの/事/人/場所
(3)人物:長男(年齢または位が上の男)
(4)身体の部分:足
(5)数字:三
(6)季節:春
(7)色:青、碧、緑
(8)味:酸味