投げてみよう、宇宙を(その1/2) | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

いきなりでかいスケールのタイトルになってしまいましたが……

陰と陽のおハナシです。

易システムの最小単位は1ビットです。0か1か。白か黒か。
とにかくすべてを二つに分けて考えるわけです。
いや、「分ける」という表現は正しくないでしょう。
あるひとつのものを二つの「側面」から観ることを基本ルールとしている、といったほうがより正確です。
それがすなわち陰と陽というわけです。
代表的な意味を以下にならべてみますね。

【陰】   【陽】
NO     YES
裏      表
夜      昼
低いところ  高いところ
消極     積極
下降     上昇
空間     物質
空虚     密
地      天
女性原理   男性原理
 …… ∞   …… ∞

だいたいすべてにおいてこの調子です。
とくにこのリストの最後にある男性女性のところをみて、「男女差別だ!」という感想を持つ向きもあるようですが、そうではなくて、これは「区分」です。分離・敵対・対立ではありません。
「ひとつ」を二つの側面から観た表現の一種。
易システムでは基本要素としてこの表現を使うわけです。
どちらが欠けても事物が成り立たないのはお分かりになると思います。
たとえば光・闇という二側面がありますが、光だけ、闇だけという世界はありませんね。
もし光だけという世界があったとしたら、その光を光と認識することすらできないでしょう。
なんといっても「光しかない」わけですから!
もひとつたとえば、表だけの、または裏だけのコインはありえません(マジックの道具にはあるみたいです。ダブルフェイスっていうらしいですが…余談です)。裏と表があってはじめて一枚のコインたりえるのです。
上のリストは最後が「……∞」になっていますが、陰陽は森羅万象、おおげさにいえばこの宇宙すべてに適用することができます。また、易システムではそのように考えます。