がん 癌 ガン 「食道がん」との遭遇 一念庵 陽春 -3ページ目

仮退院 8月8日 術後20日目

ようやく明日退院である。 6月30日に緊急入院して7月19日に手術、そして明日8月9日退院だ。
手術前に3週間、術後3週間と都合6週間の入院生活だった。まだこの先「抗がん剤」による治療で2週間と
その後の様子を見るのにもう1週間、合わせて3週間はもう一度病院に世話になる。長いなぁ。。。
さて、まず再入院までの約2週間をどう乗り切るかだ。外泊で帰ったときには、あれもやりたい、これもやらねばで少し無理をしすぎた。まぁ食事が無理なく取れているのが救いだ。ぼちぼちと家の雑用、子供の相手をしながら体力の回復に努めて「抗がん剤」に対抗する体力と気力を蓄えよう。

試験外泊 8月7日 術後19日目

退院の日を前に試験外泊で家に戻った。外の景色を見るのは良いもんだ。
特に目を引いたのが、田んぼの稲の成長だ。入院前は田植えがようやく終わってほんの少し
伸びだした子供のような感じだったのが、今や夏の太陽を一杯に受けてグングン大きくなっている。
私自身は病院で季節も感じないまま時間を過ごしたのを痛感させられた。
病院から外に出て、高揚感もあり気持ちは充実しているが、体が付いてこない。
朝涼しいうちにと出かけた犬の散歩は、今までの半分ほどで折り返す。当然歩く早さも遅い。
昼間に、汗を流そうと風呂に挑戦。久しぶりに湯船に浸かると、上がってからダウン。
おなかの脂肪はごっそりと減ってGoodなのだが、足や手も筋肉ごと痩せてしまったようだ。
1ヶ月を超える入院生活に、大手術。おまけにこの夏の暑さは厳しい。
退院後の生活に、少し不安を覚えた外泊だ。。。

胸腹部CT検査 7月6日

440分から予定のCT検査、前倒しで1時半過ぎに声が掛かった。病室から看護師に案内されて行くとすぐに検査室へ入った。検査台の上で造影剤を注入された時、体全体が熱くなった。後は、指示に従って2度呼吸を止めたら、もう検査は終わっていた。なんともあっけない検査だった。こんな痛みの無い検査なら何度受けてもいい。

夕方、主治医の先生から簡単な説明を受けた。CT検査の結果、「気管支鏡検査」を追加するとのこと。理由は、食道がん 気管浸潤疑いである。がんが気管支にまで広がっていたらすぐ手術で切り取ることが出来ないらしい。その場合、まず放射線治療でがんを小さくしてから手術という手順になるとのこと。先生の判断に従うしかないので納得。

この先、一番順調に行って719日手術、810日前後の退院予定だとか、これでもこの夏の仕事に大影響である。しっかりと検査をして治療方法に万全を期す為(見切り発車の手術はしない)と当病院は現在手術予定も混んでいるとの説明。まぁ、仕事も健康の上に成り立つものだからあせっても仕方ないと納得。

また、その時の健康状態次第で、昼間の外出など臨機応変に対応しましょうとの先生の言葉に望みを託している。

内視鏡検査 7月5日(火) 曇り

 625日に行きつけの町医者で初体験した内視鏡検査。本日は入院先の大学病院で2回目に挑んだ。今日の検査の方が流石に専門だからであろう、検査の時間もより掛けて詳細まで調べようと言う気合が感じられた。その分苦しさが増したのはいうまでも無い。。。

 明日はCTなので苦しさは無いらしいが、あまり期待しないでいよう。


 入院前からほとんど固形物がのどを通らなかったので、栄養はもっぱらカロリーメイトに頼っていたが、入院後は点滴という頼もしい助っ人が登場した。おかげで体重は少し回復したが、3度の食事はと言うと、朝昼晩を、うす~いカロリーメイトもどき、カルピス、味噌汁(具なし)、卵スープ、コーンスープ、これに紙パックの牛乳、りんごジュース、野菜ジュースの8種類が入れ替わりで登場するのみである。味も何もあったものじゃない。

病人だから仕方ないと言えばそれまでだが、悲しい^^;慰めに、7種類のフルーツのど飴で我慢している。

この病院、もうかってますなぁ 8月4日(木) 術後16日目

昨晩(3日)ウトウトといい感じで眠りだしたころドヤドヤという足音に起こされた。
時計を見ると10時過ぎ、緊急入院らしい。まず空きベッドが運び出され、呼吸器などの準備をしていたのだろうか、暫くするとベッドが運び込まれ、看護士、医師らが入ってきた。いろいろな処置を続けているのだろう。消灯時間は過ぎているのでそのベットの照明だけがカーテンの向こうで何事かあるのを主張している。
当然大きな声もしない、逆にぼそぼそとしたくぐもった声だけが聞こえてくるので磯鶏に神経が集中される。
実際に一番大きな音は部屋を出入りする看護士と医師の足音だ。あ~ぁ、寝そびれた。。。
今日は朝から隣のT氏が無事退院。おめでとうございます。その向こうに昨夜の緊急入院の人。午後から
緊急手術、胃の周辺で穴が開いていたらしい。向かいのご主人は甲状腺がんの再手術に出発。数週間前に同じ部屋、同じベッドに寝ていて一度は退院したが、病理検査の結果呼び戻されて今日再手術、今度こそとご本人。私が今の部屋に入ったのは術後2日目ICUから帰ってからだ。この2週間の間に退院した方が3人、入院した方が3人、手術した人3人、私と同じ日に手術した人3人と、6人部屋でこの忙しさだ。
この病院、もうかってますなぁ^^ いや、それだけ病人が多いのですな。   合掌。