がん 癌 ガン 「食道がん」との遭遇 一念庵 陽春 -5ページ目

8月1日(月) 術後13日目 花火大会

入院生活 特に変わったことは無し。ただし、平井先生より今後の治療方針について今週中には
話があるとのこと。手術時に摘出したがん細胞の検査結果を踏まえ、現在先生方で話し合っている
ところらしい。なにぶんがんが大きかったので、今後放射線治療や抗がん剤の使用も含めているらしい。
入院が伸びるかもしれない。。。。

今夜は全国的にも有名なPLの花火芸術である。
散歩中に目にした医学部のポスターを頼りに学生主催の花火見物に同室2名と共に行く。
クーラーの効いた教室で、無料の飲み物食べ物をいただきながら花火を見た。
また、医者の卵さんたちともいろいろ話できて、なかなか楽しかった。
彼らが一人前になるころには食道がんも今の胃がんぐらいの術後生存率を達成していることを祈る。 

7月31日(日)術後12日目 平和な日曜日。。。

特にこれといった変化も無く、静かな日曜日のはずだった。
が、午後から嵐が病室を吹き荒れた。
同室に入っているNさんの関係者の見舞いである。
6人部屋朝からお一人退院したのと、隣のT氏が外泊しているので
残りは、K氏と私そして問題のN氏である。
このN氏の身内が常識の無いこと甚だしい。
見舞いに来ているのか、盆正月の里帰りをしに来ているのか判らない。
おまけにここは大部屋である。他の患者もいるのだ。


静かにしろ~~!


あぁ、疲れた一日だった。

入院診療計画書 7月1日

入院二日目、点滴部位痛し。胸も痛い。

痛み止めをもらう。

インスピレックス(呼吸訓練)始める。


入院診療計画書を受け取る。

病名 食道癌 疑い

症状 経口摂取困難

治療計画 精査の上 手術、科学放射線療法かを決定

検査内容 75日 上部消化管内視鏡

     76日 胸腹部造影CT

     77日 上部消化管造影検査

手術内容及び日程   未定

推定される入院期間 約1ヶ月


主治医 平井 稲山  

ぷろろーぐ

1965年生まれの私が、先日63040歳の誕生日に大変なプレゼントをもらった。生まれて初めての入院生活のキップである。

学生時代には陸上は長距離の選手としてバリバリ走っていたスポーツマンだった私は、走りすぎで故障しての病院通いは多々経験がある。ちょっとした怪我や、風邪引きなんかでお世話になったことも世間の皆様と同じ程度だったろう。

しかし、今回はちょっと事情が違った。少し体調が悪いなぁと感じてからあっという間に食べ物がのどを通らなくなり、一度行き付けの町医者(消化器が専門)で内視鏡で検査してみたら、大学病院を紹介され、あれよあれよと言う間に「食道がんの宣告」と40歳の誕生日その日の入院が決まった。

がんの宣告から入院までの3日間、インターネットで自分なりに調べてみたが如何せん時間が少なかった。自分の気持ちを整理するとともに、家族、友人また、同じく食道がんと関わりを持たれている方々にメッセージを伝えたく記します。  

一念庵 陽春          合掌 

追記 モバイル環境整うまでに1ヶ月掛かってしまった。 入院時からの日記と現在の日記が混在すること。また、いまだ入院中で時間が自由に取れず、上手く整理できないことご了承ください。

7月30日(土) 術後11日目 流動食


食事2日目 いきなり3分粥になった。 おかずはいり卵、でんぷ、梅ペースト、
麩の味噌汁。 同じ日に手術した同部屋のK氏(胃がんの為胃全摘)よりもペースが速い。
これも私には胃が残っているからだろう。しかし、量が食べれない。総量2~300ccぐらいか。
今日土曜日は教授回診の日だ。特に問題なく順調に回復中。食事訓練の日々。
11時におやつ。ヨーグルト90g 平らげる。
12時昼食。 3分粥、ジャガイモ炊いてどろどろになったもの。白身魚の煮物ほぐしたもの。
ところてん。30分掛けて40%ほど食べる。
主治医の先生によると、ゆっくり食べることがとにかく大事であると。。。
しかし、口の中が空になると次を運びたくなるのが心情であるが胃が一杯で入りにくくなると、
料理とにらめっこが続く。ゆっくりと噛んでいる時間より、このにらめっこの時間のほうが長い。
3時 おやつはアイスクリーム(おやつも病院食の一部です。)100cc
6時に夕食。 3分粥、かぼちゃのペースト、瓜の煮物みじんぎり、かわり豆腐あんかけ、
洋ナシのすりおろしたもの。40分掛けて40%ほど。
味付けは私には濃い目である。料理の硬さ以外は制限が無いので、味の薄い、
まずい病院食ではないのが救いだ。