いちかのリーダー | さ・い・お・その隠し部屋

 

やほー! いちかだよ!

 

『いちかの主義の続きだよッ!』

 

 

以前、”さ・い・お・そ”は、解散したギルドのマスターと、サブマスターが移籍してきたことがあったんだよね。

 

どんな経緯で”さ・い・お・そ”に来たのか、いまいちよくわかんなかったけど、人が増えるのは悪いことじゃないし、嬉しかったかな。でも、ほどなくして、マスターだった人は”さ・い・お・そ”から出ていって、その後、様々なギルドを渡り歩いてたみたいね。

 

その解散したギルドに、わたしのフレンドも在籍していて、彼いわく、解散した理由は聞かされず、突然、ギルドがなくなっちゃったらしいんだよ。そんなことするもんだから、一部のメンバーからは不満の声があがっていたらしいよ。

 

で、その不満の中には、ギルドの私物化を非難する声もあって、わたしのフレンドもそこには少しガッカリしていたみたい。

 

ギルドを解散した事実や、その背景にあった事情は、わたしには関係ないし、興味がないこともないけど、それを知ったところで「へぇ、すげぇな」くらいの感想しかないから、詳細を是が非でも知りたいとは思わないし、その事実に賛否があるわけじゃないんだけど、ギルドの私物化っていう意見には、少し興味があるんだ。

 

当時はなんの気なしに聞いてた話だったし、わたしもKarkに同じことを思っていたから、特に気にならなかったんだけど、ちょっと時間が経ってから、妙な引っ掛かりに気付いたの。

 

んー、フレンドの話の行間を読むと、まるでギルマス(ギルドマスター)が、ギルドを私物化するのはいけないことだって言ってる気がしたのね。一瞬、たしかにそうだよなぁって思ったんだけど、よくよく考えてみると、奇妙だと思わない?

 

私物化ってなんだっけ?

 

私物じゃないものを私物のように扱うことじゃなかった? あれ、じゃあ、ギルドの所有者ってだれだっけ?

 

 

★そりゃ、ギルドは所属してるみんなのものでしょ!

 

☆いやいや、これまでギルドに高い貢献をした人のものに決まってるよ!!

 

★バカを言っちゃいけないよ? ギルドマスターっていうくらいなんだから、マスターのものじゃん。

 

☆え、運営会社の作ったシステムの一部なんだから、運営会社の物だよね。

 

っと、最後はど正論だけど、色々ややこいことになるから、おいといて笑

 

あくまでゲームの世界観の中でに限定したとき、この問いを情緒的に捉えて回答をすると、色んな意見がでるとおもうから、ちょっと困っちゃうよね笑

 

ん、だって、そのどれもが正解じゃないけど、間違ってるとも思えないじゃん。ただ、これだと彼氏に「あなたはわたしのものだよ♡」って言ってるのと等しいから、正しい問いとしては、客観的な権利は誰が所有してるのか、になるんだとおもう。オーナー権を持ってるのだれってことだよね。

 

まず、ソウルワーカーのギルドって仕様が中央集権型じゃん? だから、勝手に代表者が全権を持つことになるよね。この時点でシステムからは、ギルマスが所有者として認識されるよね。

 

じゃあ、ギルマスってどうやってギルドを設立するの?

 

各エリアにいるNPCで手続きするじゃん。

その時に必要な設立資金は、特殊な場合を除いて、ギルマス個人が全額負担するとおもうのね。これってめちゃくちゃ重要で、お金を支払ってギルドを設立するってことは、所有権を買ってることにならん? 

 

だったら、私物化もなにも、ギルドは最初から最後まで私物なんよ笑

 

ってことは、なにをどう判断してどうするかは、ぜーんぶ所有者が独断しても問題はないし、なにも間違ってはいないよね。結論をいうなら、勝手にデリートしたって非難の対象になり得ないとおもう。

 

非難の対象になる条件としては、たとえば、ギルマスが一時的に権利をだれかに移譲したとき、その移譲先の人が私物化した場合とか。そんくらいしか思い浮かばないけど笑

 

他に問題になりそうなのは、ギルド基金とか、倉庫の物品とかかなぁ。

 

基金は各所属プレイヤーの得るクリア報酬の数%が、ギルド基金に積立られる仕様だったよね。注意しなくちゃいけないのは、プレイヤーの持ち出しじゃないってことかな。クリア報酬から徴収されるわけじゃなくて、報酬に対して一定割合で新たにお金が積立られるから、各プレイヤーに権利があるのかって言われると、とってもグレーだとおもう。

 
べつにマスターが望んだものでも、選択できるものでもない、ギルドの機能だと考えると、所有者に権利は依存しちゃってもいいじゃないかなぁって気がする笑

 

倉庫の中身に関しては、解散すると元の持ち主に返却されるんじゃあないの? だとしたら問題はないよね。

 

こう考えていくと、”さ・い・お・そ”に入ったマスターは、謂れのない非難を受けたって見方もできるし、もし、それが事実なら、とってもかわいそうじゃない?笑

 

私物化したって意味での非難ならね。

ただ、なんていうかさぁ。

人と人が接するゲームなわけだし、そこには各々に想いや考えがあったりするんだろうから、たとえ所有者がなにをやってもいい権利があったとしても、メンバー全体に影響を及ぼす決断は、いかなる理由があっても、相談や説得は試みる必要があると思うし、それで解散っていう結論が出たなら、十分な期間を設けたうえで手続きを進めた方が、ベターだったとおもう。

 

能動的でも受動的だったとしても、人を巻き込んだんなら、配慮は所有者としての責任だったのかもね。それがなかったんだとしたら、そういう意味では人間性を非難されても仕方がないかもしれない。

 

ゲームっていっても、人が集まって組織が作られたなら、一定の独裁はあるべき姿だと思うし、それがないとうまく回していけないのが現実だとおもう。嫌われることを恐れるなら、頂きには立たない方がいいし、好き勝手やりたいなら、ひとりでやっていればいいとおもう。

 

だれかに迷惑を掛けたり、だれかを傷つけたり、自分や周りを不幸せにするリーダーを、誰も支持しないとおもう。

 

結局、独裁的な判断は重要だけど、誰かの意見に耳を傾けることや、平等性を担保することも同じくらい重要で、そのバランスがなによりも難しくて、もっとも必要なことだとおもう。

 

不満が少なくて、みんなが平和に過ごせているなら、それが企業だろうと、ゲームだろうと、主義がなんであろうと、リーダーが優秀である証のなにものでもないよね。そんな風にわたしは感じた。

 

さて、”さ・い・お・そ”はどなのかな。

 

今回も読んでくれてありがとう。

長かったよね。意味もよくわかんなかったし。ごめんね笑

 

それじゃ、またね。ばいばーい!