いちかの三月 | さ・い・お・その隠し部屋

 

やほー! いちだよ!

 

わたしの熱中しているゲーム、ソウルワーカーには、大好きなプレイヤーたちがいるのだぁ!

 

世界中がコロナの脅威に晒されていたころ、呑気に自宅のパソコンからゲームをしていたわたしは、アップデートされたばかりの【ふんちゃらフェアリー】を、固定時間でプレイしていたのね。

 

いつものようにパーティー募集をしてると、申請が飛んでくる。この時間帯にしてからよく見かけるプレイヤー。

 

そう、りあちゃんその人である!

 

最初は偶然、同じパーティで遊ぶだけだったけど、気がつくとわたしは、彼女が募集していればそこへ入るし、募集を出す前に、彼女が募集していないかを確認するようになってた。

 

こうやってストーカー加害って生まれるのかな笑

 

まってまって!

やめろと言われたら、ちゃんとやめる自制は持ってるからね?笑

 

彼女が募集を出していないと、今日は遊べないんかなぁと、すこし残念な気持ちになる。決して仲が良いわけでもないし、わたしが一方的に好意を持っているだけだと思うけど、それでよかったんだ。

 

漠然と脳死でプレイしてるところに、どきどきやわくわくみたいな楽しみが増えるだけで、ゲームの質が変わるってもんよ!

 

具体的に彼女のなにがいいのかは、わかんない。

 

なんか、愛くるしい?

動き? 言葉? アバター? んー なんじゃろ。

これといって印象深いなにかがあるわけでもないけど、可愛らしい人で、優しい人だった。

 

それなのにっていうとヘンな表現だけど、ゲームが上手だったりする。

 

ソウルワーカーはテクニカルな側面がとても少ない。

キャラクターの持つステータスで、ゴリ押すゲームにデザインされているから、即死の攻撃を回避できるか、できないか、それだけのゲームだし、その攻撃も敵の発するセリフで見極めることができてしまったりする。

 

だから、しっかり予習と学習さえしていれば、わりとだれでも無難に楽しめるメリットがあるんだとおもう。それだけに、プレイヤースキルよりも、キャラクターステータスが重要になるアクションゲームだとも言えちゃうんだよね。

 

まあ、だから、わたしのような予習も学習もテクニックも皆無な凡プレイヤーでも、クリアをするだけなら不自由なくできちゃうし、目を見張るテクニックを持つプレイヤーを多くは見掛けない。自分で精一杯なわたしは、その余裕もないから、いたとしても気付きにくいけど、彼女は一味ちがった。

 

残りHP30%未満。

 

当時の装備は、その性能をフルで発揮するための制約があったの。それがHP30%未満の場合、ダメージが増加するというもの。

 

彼女が戦闘終了するまでのあいだ、HPのおおよそ3分の1を維持したまま、戦っていたことに気づいた時には驚愕した。どうやってコントロールしてんのよ。まったくわかんないけど、ほぼほぼ最大火力で戦うなんてこと、わたしには理解できなかった笑

 

もう!

す き で す ♡

 

 

可愛らしいうえに上手。それでいて、優しい。

 

魔法少女かなにかですか?笑

 

わたしがゲームから離れて、彼女とも遊べなくなってしまったけど、復帰後はちょくちょく気にして探しちゃってる自分が自分で恐ろしい。でも、見つからなかった。

 

『おっぼえってるー?w』

 

見つけたらこんな風に声をかけちゃうかも。

うれしさのあまり、また一緒にやろうよ!とか、なんか衝動が抑えきれなくて、ベラベラ一方的にしゃべっちゃうかもしれない。

 

と、思ってたら、なんか、見つけちゃった笑

 

街で放置してたのを発見して、声をかけようか、めちゃくちゃ迷った。ログに残しておこうかなとか、中身いるかなぁとかね笑

 

そしたら急に動き出すじゃん!

 

え、あ、や、おぉって慌てて、その場から離れちゃった笑なにコイツこわい

 

え、やだぁ。

だって! だってさ!

だれですかとか言われたらどうすんの?

覚えてないとか切り捨てられたら、どしよ。

 

むりぃ。話し掛けられなぁい!!

こえぇよぉ! 助けてよ! でも、遊びたいんよ!

 

それからたびたび目撃するけど、ちょっと後を追うだけで、なにもできないわたしは、立派なストーカーなんですか?笑

 

では、またね! ばいのん!