昨年個人的に最高だった映画『リバー、流れないでよ』を製作したヨーロッパ企画の長編オリジナル映画一作目『ドロステのはてで僕ら』

気になってはいたものの、Amazonプライムで有料レンタルということもあり、お金かかるし、ゆっくり時間ある時に観るかとなるとなかなか観ないものです。

どうも、いつでも観れるとなるといつまでも観ないので、個人的に映画は映画館で観るようにしています(笑)

今週は先週スルーした「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」か、「オーメン:ザ・ファースト」でも観に行くかなと思っていて結局あまり気が進まずだったので、久々に家でゆっくり観るかと選択したのがこの映画。

脚本は「リバー、流れないでよ」とおなじく、名作「サマータイムマシン・ブルース」や「曲がれ!スプーン」、アニメの「四畳半神話体系」「四畳半タイムマシンブルース」を手掛ける上田誠さんで、こういうSF コメディは本当に秀逸ですね

「リバー、流れないでよ」は2分間ループを延々繰り返す話でしたが、こちらは喫茶店のマスターが、2階の自室のテレビモニターに一階のお店のテレビモニターから、突然2分後の未来の自分が話しかけてくるところから始まり、少し先の未来とやり取りできる不思議な現象に、最初はスクラッチの当たりを引き当てたりとささやかな恩恵を得ていたものの、頭のいい常連客の案で二つのモニターを向かい合わせてドロステ効果でさらに先の未来を知ろうとして、段々とエスカレートし、喫茶店の常連客や隣の美容院のお姉さん、上の階に事務所を構える怖いお兄さん達まで巻き込んでいくSF コメディです。★★★★☆90点

こういうの大好きです

70分くらいの映画なのですが、無駄がなくテンポよく物語が展開していき、2分先がわかることをうまく使ってピンチを面白おかしく絶妙に交わしていくのが最高。オチも、「リバー、流れないでよ」と同様な感じで、なるほど、らしい締めくくりだなぁと思いました。

劇中でもそんな会話がありますが、藤子・F・不二雄のSF 短編集が好きな人ならハマること間違いなし。

ヨーロッパ企画の舞台もこういう感じっぽいので個人的に結構好きかもしれません

U-NEXTで配信してるみたいですね。。。