『いつかの少年…』 -47ページ目

正月早々、ダブル太陽…。



僕は今年賀状を作ってる。

暗闇の中、布団に潜ってパソコンをいじくってんだ。


寝れない。眠れる気がしねぇ。


昨日見た夢はなんだったんだろう。初夢。


夢に出てきたのは、僕が昔大好きな人だった。なんで今更。そんな人が夢の中で、僕に優しく接してくれた。


嬉しかった。僕にとっては宝物。正直な話、僕は夢の中で彼女のことを死ぬほど愛しく思えたんだ。


もしかしたら僕が見た夢は、当時思い描いてた2人の理想の姿なのかもしれない。勝手だけどな。


彼女は僕の憧れだったんだ。僕には到底近付けない人。僕には不釣り合いな人。仲良くなってもずっとそう思ってた。追いかけても追いかけても僕には手の届かない存在。


なのにも関わらず、好きになってしまった自分が悪いんだ。全部悪いんだ。今のこんなしょーもない状況を作り出したのは全部自分のせい。


胸が苦しいよ。どうしようもできないけどさ。しばらく恋愛なんてしてないけど、夢を見たときの苦しさは、なんだかあの頃と同じだ。忘れかけてた人を想う気持ちを思い出すことができた。


あんなに苦しい思いをしたのは人生で一度きり。僕は彼女以上に人を好きになったことがない。これからどうなんだろう。彼女以上に人を想うことができるようになりたいな。夢中になりたい。ずーっとその人が頭から離れないくらい人を好きになりたい。



わかったよ。僕は彼女のことをまだ好きなんだ。未練たらしい。でも好きなんだ。会うことも、声を聞くことも、電話もメールもできない。何年も顔を見てない。今どこで何してんのかもわかんない。彼女は僕のことなんか忘れてしまってるだろう。彼女は僕のことなんか嫌いだろう。

それでも僕は彼女を忘れることができない。忘れたくても無理だ。5年間ずーっとがんばっても無理だったんだ。2人の女性とお付き合いしたけど無理だったんだ。


恋愛なんかめんどくせぇ。

俺なんか消えちまえ。

初夢…。



夢を見た。




あの娘がいた。




夢の中で彼女と僕は、ぎこちないけど楽しくおしゃべりしてたんだ。昔の話なんかしたりして。


そして外に出て、雪の積もった階段を降りていたとき、彼女は僕の右腕にしがみついてきたんだ。


感触はなにも変わってなかった。


声も顔も雰囲気もあの頃のまんま。




胸が苦しくなった。


起きてから頭わけわからんくなった。


なんかもう死んだほうがいいのかなって思っちまった。


老い。

正月。もう半分は寝て過ごしてしまった。なんか無駄にした気分。


僕は幼い頃からふけ顔と言われてきた。だけど、歳くった時には逆に若く見られるようになるよっていう根拠のない情報を信じて今まで生きてきた。確かに高校過ぎたあたりからふけ顔とは言われなくなってきていた。


久しぶりの友達に会った。もう一年以上会ってなかったのかな。

そいつの第一声。

「おまえ、老けたな!」

なんだよ。元旦早々なんだよ。


どうせ2008年もろくな一年じゃねぇんだろ。やってらんねーよ、ちきしょー。もう一通りの事は経験してきた。死ぬ覚悟くらいできているんだよ。


ちくしょー、どうせ俺だって変化を感じてたんだよ、老けたって。