こんにちは。
あきこです。
唐招提寺へ鑑真和上に会いに行く②～金堂と如宝さんと空海さん～
の、続きですよ。
唐招提寺の金堂で、
お参りをする、あきこと彼氏。
こちらには、
本尊 廬舎那仏
左右に
薬師如来立像と千手観音立像
取り囲むように
四天王と梵天・帝釈天も。
全て国宝です。
ですが・・
わたし、ここで、体調がもう
超絶悪くなってきました。
実は、この日は、
もう神社仏閣には行かないで
奈良から京都にまわって
帰宅するつもりだったんです。
わたしは。
だから、スカート履いてたんですよね・・・
↑これね・・
（ブレてるけど・・・）
しかも、中にモンベルのダウンスカートを
まだ買う前だったのだ・・
わたしは、奈良駅から京都にサクッと行って
駅の近くで美味しいものでも食べて
新幹線に乗るから寒くないわって
思ってたんです。
でも・・・、
彼氏は、高校の修学旅行以来の奈良市内の
寺社に超魅せられてしまってるわけです。
その前二日間で行った
興福寺も
↑ここに阿修羅が・・・♡
春日大社も
奈良国立博物館も
東大寺も
どれもこれも、
大人になって、神社仏閣や仏像が好きになって訪れると
「凄い！やっぱり、奈良は凄い！！」
ってなるわけです。
なので、奈良駅について
「これからどうする？」
って聞いたときに、
「せっかくだから薬師寺に行こう！」
となるのはこれまた当然の展開でした。
とにかく奈良のお寺は広くて、
そして寒い・・・・
だから、
薬師寺を見終わった後のわたしは
もう、ボロボロだったんです・・・・
薬師寺で贔屓ちゃんに
慰めてもらったけど
咳は止まらないし
寒いし、
悪寒はするし・・
これまでちょっとくらいの体調不良では
神社仏閣に対するLOVEが勝っていたのですが、
この日、この瞬間は
もうダメになっておりました・・・
↑ごめん・・これ東寺やけど・・・
あきこの気分ってことで・・
もうね・・
金堂の前で祈っている間も
咳が止まらないのです・・
そして、あまりに辛くて、
とうとうわたしは・・
泣いてしまいました。
もう、46のおばはんがですよ。
「ううう」
みたいに泣いてるわけ。
泣きながら、
金堂の国宝の諸仏の前で手を合わせながら、
わたしの心の中に
こんな思いが噴出してきました。
憧れの鑑真和上のところに来たのに・・
なんでよりによってこんな体調の悪い時に
来てしまったんだ・・・
くそー。彼氏ムカつく！！
わたしが体調悪い時に
なんで帰ろうとせえへんねん！！
わたしは、こんな汚い気持ちで
仏様の前に立ちたくないのに！！
もう仏様の前で取り繕うことも出来ない・・・
こんなわたしを唐招提寺の仏様や
鑑真和上はご縁を結んでくださるはずがない・・
もっと体調が万全な
穏やかな気持ちの時に来ていれば・・
しかも、なんかいろいろムカつくやつのことまで
思いだされてきてしまった・・・
今ここで思い出す必要ないのに・・・
わーーーん・・・
それもこれも、ノー天気な彼氏のせいや・・
こいつがわたしの体調を気遣って
察してくれたら、
こんなことにならなかったのに・・・
くそーーーー
もうーーー
ヤーーダーーー
これを、金堂の前で思ってるわたし・・・
ちょっと、今書いててもヤバいですよね・・
（突っ込みどころも満載）
でも、体調があまりに悪すぎて
本当にこんな感じだったの・・・
わたしも、神仏の前で
こんな気持ちになったことは
初めてでした。
いくら、神仏の前にいるときだけじゃなくて
いつでもご覧になっているとはいえ
やっぱり神仏の前にいるときに、
こういう気持ちが出てくるということは
とても恥ずかしかったし辛かったです。
こんなことは許されない・・
と自分の理性は思ってる。
でも、止まらないんです。
そう思うと、余計泣けてくるわけです。
そしたら、そっと近づいてくる人がいて
わたしは、てっきり彼氏だと思って
「もう帰りたい。もう無理。」
って言いました。
このままここにいては
仏様にも、鑑真和上にも
顔向けができない・・・
そうしたら、
「大丈夫ですか？
どうしましたか？」
って言われて、振り向いたら、
お寺の職員さんでした・・・
彼氏は、わたしには全然気づかないで
まだまだ祈ってました。
数珠を出して・・・
ぎゃ！こんな姿を知らない人に見られた！！
・・と、わたしは、恥ずかしくなって
「ちょっと風邪を引いて
咳が止まらなかっただけなんです・・
大丈夫です・・
ゴホゴホ・・・」
ってごまかして言うと、
心配そうに二言三言何か言われて
どこかに行かれました。
しばらくしたら、
素晴らしい金堂の仏像に祈りを捧げて
スッキリした顔で彼氏が近づいてきました。
さらに猛烈にイライラが募る
体調不良のあきこ・・
くそー
こいつ、わたしが泣いてたのにも気づいてないし！！
このときのわたしは、
ついさっきまでは
もう帰ろうと思っていましたが、
こうなったら、もっと見てから帰る！
と謎の意地が出てきまして、
さっさと歩き始めました・・・
続く・・・