都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

続いて、午後5時頃に、都市庭園・フラリエ(名古屋市・栄)に行きました。

 

 

 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景

 

 

 

 《8:40 名古屋発 ⇒ 9:40 内藤記念くすり博物館(岐阜県 各務原市) ⇒ 12:20 くすり博物館発 ⇒ 岐阜タンメンで急ぎ昼食 ⇒ 14:10 東山動植物園(植物園) ⇒ 16:45 東山植物園を出る ⇒ 17:05 フラリエ》

 

 昨年お世話になった、〇〇大学の薬用植物園に携わる先生とともに、この日は行動しています。

 

 きょうの、日の終わりが近くなりました。

 

 もうひとつ、都市庭園をご案内しました。

 

 

 

 

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ➀

池があります。

そろそろスイレンが咲いて、モネの絵画のような風景になります。

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ②

 

 

久屋大通庭園 フラリエ(旧名:ランの館)

 フラリエは、名古屋の繁華街・栄の南端にあります。

 松坂屋からゆっくり歩いて、10分程の位置にあります。

 ここは、入場無料です。

 「都市の花庭園」「都市のオアシス庭園」とでも名づけたほうが、お客様が訪れやすい気がします。

 

 「花と緑に包まれたライフスタイルガーデンを お楽しみください」と、公式ホームページトップに書かれています。

 バラ・ハーブ・園芸品種を中心に、整備された庭園です。

 名古屋都心にあって、欧州風の庭園風景を、美しい花風景を、楽しむことが出来ます。

 ときに異都市の風景を思って、ときに欧州の画家の気持ちになって、この風景を楽しんでいます。

 

 

 

 

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

バラ(薔薇/バラ科 バラ属  低木、もしくはつる植物)

 

 バラは美しい花です。

 花の形も、その色合いも、さまざまな種類(品種)があります。

 

 主産地はチベット周辺や、中国雲南省からミヤンマーにかけて。

 北半球の温帯で広く自生している植物。

 長い花期、そして鋭いトゲを持つのが特徴です。

 

 この名前は、茎にトゲのある状態をいう、「イバラ(茨)」が転訛したものです。

 

 バラの花は、香水に、ハーブティーに、香辛料・薬味に、蒸留してローズウオーターに(加工)、用いられます。

 

 古代バビロニアに栽培の記録があり、エジプトの女王・クレオパトラが、ローマのユリウス・カエサルを迎えた時も、歓迎のために大量のバラが用いられたとされます。

 

 中世ヨーロッパではバラは民衆を惑わせるとして栽培が禁じられましたが、ルネッサンスの頃には栽培が行われるようになりました。

 

 

 バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

美しいバラの花 ①

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

美しいバラの花 ②

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

美しいバラの花 ③

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

バラを積んだミニ・トラック ①

たくさんのバラの株が、販売されていました。

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

バラを積んだミニ・トラック ②

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

バラを積んだミニ・トラック ③

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

バラを積んだミニ・トラック ④

 

 

 

 

 

 

クレマチス ビエネッタ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

クレマチス ビエネッタ(キンポウゲ科 クレマチス属 落葉つる性木本)

 クレマチスの園芸品種です。

 個性的で美しい花姿。

 (フロリダ系、早咲き大輪系)

 

 花の色は、紫色・白色・緑色で構成されています。

 

 

 

 

 

 

ジギタリス 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

ジギタリス(和名:キツネノテブクロ/オオバコ科 ジギタリス属  一・二年草、多年草、低木)

 ジギタリスの花が、美しく咲いていました。

 

 ジギタリスの和名は、「キツネの手袋」。

 新美南吉(にいみなんきち)さんの童話、「手袋を買いに」を思い出します。

 子ぎつねが、人間の町に手袋を買いに行くという物語です。

 (母ぎつねは、子ぎつねが冬の寒さで凍えないと良いと思いました。子ぎつねに硬貨を渡し、人間の町に、子ども用の手袋を買いに行かせます。ひとに捕まらないよう、片方の手だけ“ひとの子どもの手”に見えるように魔法をかけて送り出します。その手で硬貨を渡せば良かったのですが、魔法をかけていない きつねの手で、硬貨を渡してしまいます。手袋を売るお店のおじさんは、驚きました。物語はその後、どうなったでしょうか…)

 

 花壇で育てられているのも目にはしますが、高温多湿にやや弱く、暖地での栽培は難しいようです。

 地中海沿岸を中心に、中央アジア~北アフリカに分布するもので、欧州では20種ほどが見られます。

 

 日本では、花壇・植物園で好んで育てられており、愛らしいイメージで捉えられています。

 (狐の手袋というくらいなので)。

 しかし原産地の欧州では、暗く寂れた場所に咲くこともあるため、どちらかと言えば不吉な植物と捉えられています。

 

 

 

 

 

 

ドクダミ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

ドクダミ(蕺/ドクダミ科 ドクダミ属 多年草)

 生薬名:ジュウヤク(十薬)   ※地上部を用います。

 ドクダミは、白色・黄色の清楚な花を咲かせます。

 その美しさに見とれて近寄ると、独特のにおいに驚きます(なまぐさい魚のようなにおい)。

 

 ただ興味深いことに、葉・茎・花も乾燥させれば、嫌なにおいは消えるのです。

 

 水を加えて短時間煮立てれば(黄色の液体)、健康茶になります。

 30分以上煮立てれば(褐色の液体)、便秘を改善する薬になります。

 健康茶とすることが多いのですが、身体が冷えやすく下痢がちなかたは、用いないほうが良いでしょう。

 (ただ、他の植物素材と混和した健康茶なら、瀉下効果が薄められるので、日常で継続服用されても良いものでしょう)。

 食品として流通するものはドクダミと、医薬品として流通し一定の品質基準を保つものはジュウヤク(十薬)と表示されます。

 ニキビが出ているかたにお茶(十薬茶)の服用をおすすめしたことがありますが、肌に跡を残さず治まり、とてもうれしく思いました。

 

 

⇒ 薬草の写真館・ドクダミ 詩を添えて(過去のブログ記事

 

 

ドクダミ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

ドクダミの花

こんもりとしたドクダミの一団、休憩所の前で。

 

 

 

 

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

ランの花が展示されていた屋内

(期間限定でした)

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ➀

 

フラリエの風景 ②

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ③

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ④

手前の草は何?

後日再訪し、どんな花が咲くのか確かめます。

 

 

バラ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ⑤

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ⑥

結婚式のための、前撮りでしょうか?

新郎さん、新婦さん、これからどうぞお幸せに。

 

 

 

 

 

 

オリーブ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

オリーブ(モクセイ科 常緑高木)

 オリーブはたくさんの花をつけ、それは秋にたくさんの果実に変わります。

 (未熟果は薄緑色、成熟すると赤味を帯び、完熟で黒色になります)

 

 地中海沿岸を原産とする植物、明治11年のパリ万博で入手した株が、日本に運ばれた最初のオリーブとされます。

 

 オリーブの果実は、熟すと、緑色から濃黒赤色に変わります。

 生食すると苦味がありますが、加熱するか、塩漬けにすれば、苦味が和らぎ食べることが出来ます。

 

 果実を絞ると、(かんたんに)オリーブ油が採れます。

 酸化され難いオレイン酸を含み、食用の他に、化粧品や、石鹸に加工されます。

 

・・・・・・・・・・・・

 

 日本では最初に、神戸で栽培が始まったものですが、都市開発でオリーブ園は廃されました。

 その後、瀬戸内海の小豆島でオリーブ栽培が成功したものです。

 

 オリーブの果実は柔らかく、それを指で押しつぶすだけでも、油分がとれます。

 このように搾油がかんたんに出来るのも、オリーブ・オイルを、世界に広めた理由のひとつなのでしょう。

 

 

⇒ オリーブの花2022(過去のブログ) 

 

 オリーブ・オイル 世界に広まった理由(過去のブログ)

 

 オリーブの花(名古屋 フィラリエ)(過去のブログ)

 

 オリーブの果実(名古屋自宅の近くで)(過去のブログ)

 

 

 

 

 

 

ブラシノキ 都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

ブラシノキ(フトモモ科 ブラシノキ属 常緑小高木)

別名:カリステモン(属名のラテン名)、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)

 オーストラリア原産の木で、観賞用に栽培されます。

 花序全体が、赤い「ブラシ」のように見えます。だから和名も、ブラシノキとなりました。

 

 森林火災が起きると果実が割れて、中にある粉状の種子が舞い飛んで、生活範囲を広げます(また、生き残りの方法でもあります)。

 

 

 

 

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ⑦

花の風景。

 

 

都市庭園・フラリエ(2022年5月19日)

フラリエの風景 ⑧

夕景の、都市庭園。

 

 

 忙しい1日が終わりました。

 植物ざんまいの、楽しい一日でした。

 (くすり博物館 ⇒ 東山動植物園 ⇒ 都市庭園・フラリエ)

 

 このあと、17:40頃、お客様を名古屋駅までお送りしました。

 

 楽しんでいただけましたでしょうか。

 (お連れした先生も、ブログをご覧いただいた皆様も)

 

 お疲れを残されませんように。

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 5月19日(くすり博物館・特別展など/ウイルスへの対策) にもどる

 

 5月19日(くすり博物館・常設展) にもどる

 

⇒ 5月19日③(くすり博物館・薬用植物園) にもどる

 

⇒ 5月19日④(東山植物園/屋外の花) にもどる

 

⇒ 5月19日⑤(東山植物園/温室の花) にもどる

 

⇒ 植物ざんまいの一日5月19日⑥(都市庭園・フラリエ/最終回)

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

【 都市庭園・フラリエ/訪問歴 】

 

⇒ フラリエの風景(2021年5月6日 過去のブログ

 

⇒ フラリエ バラの花香る都市公園(2022年5月4日) 過去のブログ