season1から6まで、4年がかりで楽しみに視聴し続けてきた。
エリザベス女王が20代の王女時代に始まったドラマがやっと完結した。
世界の中でイギリスが置かれた立場などなど、歴史的にも見応えあるドラマだった。
そして字幕を見なくてもほんの少しだけど英語が聞き取れるようになっている自分が嬉しい。
実在のロイヤルメンバーを演じる難しさもあっただろう。
王室の在り方や王族としての生き方の苦しさがエリザベス女王からウィリアム王子まで描かれている。
ドラマの最後はエリザベス女王が自らの大喪のセレモニーを想定するシーンだった。
伝統的で格式高いけど、どこか温かさを感じさせる女王の大喪の式典はまだ記憶に新しい。
伝統あるイギリスという国を体現された方。
その生涯を君主としての役割に徹してこられた方。
激変する国内外の情勢とイギリスの立ち位置、私生活では子供たちの離婚や不倫、ダイアナ妃の事故…一つ一つ悩みながらも伝統やしきたりと時代の流れの狭間のなかで乗り越えてこられた20代から80代までの女王のお姿が全編通して描かれていた。
この方でなければなし得なかったことなのだろう。
世界中で最も敬愛されていた女性。
その生涯は幸せだったのかどうかは庶民の知る由もない。
我が国の天皇陛下にも同じものを感じる。
そうしたお姿を拝見すると安心するというかホッとするのである。
多様性や自由を重んじる今の世の中だからこそなおさらそう感じてしまう。