高校1年の娘が文系を選択した。
7月に文理選択をしなければならなかった。
娘は理系を考えていた。
何故ならば理系の方が進路が幅広いと考えたからだった。
そして娘は、都会よりも地元に住み続けたい、仕事を持ち続けたい希望がある。
しかし地方には女性にとって差別が少なく働き続けることが出来る職業は現状では限られている。
医療系専門職をはじめとした専門職、教師含めた公務員、あとは自ら経営者になることだろう。
自ら働き自分が生きるための収入を得ること。
そして自分の人生をデザイン出来ること。
地方ではそれが難しい。
だから医療系専門職であれば独り親になっても自分の足で立ち自立できるだろうと考えた。
そして娘には理系を選択するように勧めた。
しかし娘は数学や物理が苦手である。
反対に国語や歴史が得意であり読書量は半端ない。
どう考えても文系である。
本人の向きは文系、将来を考えれば理系。
私自身も高校時代歴史が好きだったが将来的な選択の幅広さを考え理系に進んだ。
大学で歴史を専攻したいと父に伝えたとき、卒業したのち職業をどうする?と父に問われた。
私ははっきり答えられなかった。
数学や物理が苦手な私には苦しい選択だった。
大学は理系学部へ進んだ。
大学の勉強はどうでもよくアルバイトと部活に明けくれた。
将来の職業を考えての選択と私自身の志向は異なっていたからだ。
本当は京都の大学に進学し歴史を専攻したかった。
自分の志向に反した選択は苦しい。
娘が少しでも自分らしく楽しく生きられることが私の願いである。
私が考える地方はこの先どう変化していくか分からない。
社会もどう変化していくかわからない。
娘がどう生きていくかは娘が決めること。
でも娘と一緒に考える。
とことん考える。
親としてのアドバイスはする。
志向は文系、就職まで考えれば理系、私が高校生の時と同じように娘は悩んだ。
自分の胸に手を当てて、ワクワクする方を選んでごらん…最終的に娘にそう伝えた。
世界史を学びたいので文系にいくと娘は決めた。
最終的に考え判断するのは娘自身である。
そして自分が判断した結果を娘自身が正解としていくこと。
そんな風に出来れば良いなと思っている。