祇園四条から宇治まで京阪電車で向かった。
宇治の2つ前に木幡という駅がある。
木幡駅で降りて見学したかった場所があるが、時間が無くて泣く泣く諦めた。
その場所は藤原一族の葬送の地である。
藤原道長や頼道、その先祖や子孫、一族出身の皇后様達や宮様達の大小35の墳墓がある。
住宅や公園に囲まれてひっそりと点在しているようだ。
平安時代から武士の台頭までの歴史にとても興味がある。
私はその時代に行きた歴史上の人物達に生々しく人間らしい息づかいを感じる。
その時代を題材とした歴史小説を学生時代から今に至るまで随分読んだ。
木幡という地名はそれらのなかに時折出てくる。
摂関家の生まれだが三男だった藤原道長。
兄達が相次いで亡くなったことにより氏の長者(家長)となり、めきめきと政治的能力を発揮する。
若い頃は出世が早いわけではなく権力を得るまで平坦ではなかったために抜群のバランス感覚を持った人物だったようだ。
そして、望月の欠けたる…の和歌に見るように豪快な人のように感じる。
京都には1泊か2泊するがもっと時間が欲しい。
歴史的人物達の息遣いを感じたい。