先日、公立高校の合格発表があり、娘は無事第一希望の高校に合格した。
合格発表まで親子共にかなりの試練だった。
評定を決める二学期末テストは大惨敗。
志望校合格判定はC(合格率30〜40%)。
三者面談では、志望校合格は無理なので、ランクを落とした高校を受験するように勧められた。
覚悟して志望校に突撃するのか、ランクを落として合格可能性が高い高校を受験するのか。
娘の考えが分からず親としても苦しい日が続いた。
先に併願の私立大学系列高校の受験を迎えた。
私立独特の問題に苦しむも合格。
私立については、ただ滑り止めという観点ではなく、娘自身が行ってみたい学校という視点で選んでいた。
施設が充実していて進路指導がきめ細やか、大学への推薦入学が充実した私立高校だった。
もはや私立高校以外は受験しないという選択肢もあった。
公立高校出願ギリギリまで悩み娘と夜中まで話し出した結論は、
第一希望の公立高校をどうしても諦めきれない、
第一希望以外の公立高校を受験するつもりはない、そうでなければ私立に行くと。
我が子の意志の強さに驚きもし感動した。
反面、受験失敗という経験はさせたくない親心もあった。
第一希望は伝統ある進学校なのでボーダーで万が一合格したとしても
入学後に授業についていけないのではないかという懸念もあった。
親としての心配や懸念は全て包み隠さずに娘に伝えた。
それでも娘の意思は変わらなかった。
第一希望を目指して勉強してきたのにレベル下げて受験したくない、
ましてや第一希望を受験しないで私立に行くのは敵前逃亡みたいで説明がつかない、
とも娘は私達にはっきり言った。
もはや親として反対する理由は無いし、伝えるべき言葉も無かった。
第一希望に出願後の娘の頑張りは目を見張るものがあった。
受験当日まで睡眠や食事やお風呂以外はほぼ勉強していた。
親としては、もっと早い時期にスイッチが入ってくれればとの思いもある。
しかし、この結論を導き出した娘を誇らしいと思った。
無理を覚悟で困難に挑戦する道を決めたからだ。
私が高校受験の時にこんな決断は出来なかったとも思う。
大人でもなかなかできるものではない。
あとは受験当日まで出来るだけサポートし、頑張ってこい!と送り出すしかない。
娘は受験前日も夜寝る直前ギリギリまで見直しをし先生に電話で質問までしていた。
親としては出願から合格発表まで、果たしてこれで良かったのかと心乱れる毎日だった。
合格発表はwebだったが開く瞬間は極めて辛かった。
娘の成績は、実力テスト、評定共に志望校の基準に到達しておらず、どう見積もっても合格出来るとは思えなかったからである。
結果は奇跡的な合格だった。
受験番号が見間違いではないかと何度も見たが現実だった。
志望校から合格通知が送られてきてようやく実感できた有り様だった。
今は制服の採寸や教科書購入などで入学準備で嬉しい忙しさにある。
娘の挑戦の背景には、滑り止めであっても、ここの学校なら進学していいかなと思える私立高校に出会えていたことも娘にはとても大きな御守りとなった。
高校に3年間通い勉強するのは私達親ではなく娘である。
その3年の間に思う通りにいかないことや様々な事が起こるだろうが乗り越えるのは娘自身である。
どんなに周囲から無理だ諦めろと言われたとしても
挑戦の扉を叩かなければ自分が望む道は決して開かない、改めて子供から教えられたような気がした。
※私が住む場所は公立高校≫私立高校の傾向にあります。