「青」って、どんな色? | アイビーマッピングのブログ

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アイビーマッピングはカウンセリング現場から生まれた会話を「見える化」するコミュニケーションツールです。

おはようございます。
ibマッピングインストラクターのあっきーです。
いつもお読みいただきありがとうございます。

NHK教育で「バリバラ」という番組があるのですが、ご存知でしょうか?
「バリバラ」というのは「バリアフリー・バラエティー」の略称でしてね。

webサイトには
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障害のある人に限らず「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」の人たちにとっての
“バリア“をなくすために、みんなで考えていきます。
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と書かれているとおり、さまざまな人が出演されています。
 
日曜日の夜7時に放送されていまして、なぜかたまに観ています。

先日ちょうどチャンネルを回したときにやっていたのは、
生まれつき目の見えない全盲の視覚障害者に
「どうやって色を説明するか?」でした。
説明するのは、赤・黄・青・緑。

見える人から見るとというか、私としては
全盲の人の目の前は「黒」が見えていると思っていましたが
そもそも彼らは黒を観たことはなく、「色」に対する認識がないという
いう話になり、「確かにそうだ」とやっと気づく私。

その「色」の認識のない彼らに対して、どうやって「色」を伝え、
彼らは、その伝えられた言葉からどのように「色」をとらえるんだろう?
 
こりゃぁ、難問だぞ!と
先が知りたくて、そのまま観ていました。
 
3名の出演者が各色のイメージを伝える言葉を挙げてます。
その人によって各色に対する表現が違うのですが、
それぞれわかるけど、イメージが近いような遠いような、不思議な感じです。
 
特に青がおもしろくて、
「宇宙人の授けてくれた知恵」
「一人でさみしくてブルブルッ」
「暑い夏の日に、冷房のきいた室内に入ったときのような爽快感」
と、イメージはバラバラ。
 
このイメージからどうやって「青」という色をとらえるんだろ?と思ったら、
青のイメージをを聞いた全盲の方が、
「青には明るい意味と暗い意味があるんだね」
のようなことをおっしゃっていました。
(正確にはなんといっていたか忘れましたが)
 
ここでもまた「はっ、確かに!」と、目から鱗の私。
 
色が目で見えない世界の人から、
色について教えてもらった気がしました。

なんだかテレビを観ていたのに、ibマッピングしてもらった
かのような、気づきいっぱいのスッキリ感を味わいました。

・・・・・
自分にとって当たり前だったり常識だったりすることが、
まったく通用しない世界があったりします。
 
通用しないからこそ、伝え合う。
そして、お互いの価値観に出会う。
 
出会ったその先に、どんなものが見えてくるのだろう?
 
そこが大切だし、おもしろいところなんですね。

それはibマッピングも同じです。
 
「語り手」「聞き手」のお互いの価値観に触れることが
できます。
 
違う人間だからこそ、その人なりの言葉で伝えてみて、
相手がどう反応するか。
 
まるで化学反応のように、新しいとらえ方やイメージが
見つかるのです。