目には目を、詰問には詰問を。 | アイビーマッピングのブログ

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アイビーマッピングはカウンセリング現場から生まれた会話を「見える化」するコミュニケーションツールです。

こんにちは。ibマッピングインストラクターのあおいです。




久しぶりの長男ネタです。


とある日の夕食でのできごと。
長男がテレビをつけたり消したりしながらご飯を食べていました。

我が家では、

夕食時はテレビをつけないという約束事があり、
それは長女が生まれた時からずっと続けてきました。


最近は娘たちが大きくなり、夫は帰りが遅いので、
長男、次男、私でごはんを食べることが多くなりました。


男ばっかりだとあまり会話もなく、なんとなく気まずい雰囲気で、
その空気にたまりかねた長男が、
テレビをつけたり消したりしている、というわけです。


ちょうどその時、
芸能人が家を探しに行くという番組をやっていて、

毎週いろいろ家を見に行っては、
「買いますか?買いませんか?」

と聞かれ、その芸能人は、毎週


「買・い・ま・・・・・・・せーん」

と答える。


(買う、って言ったら番組終わってしまいますから)


その番組を、確か前の週も見ていたと思った私は、
次のように長男に言ったのでした。


「なあー、そんな番組毎週みておもしろいわけ?」

勘の良い方ならお気づきでしょうが、 
この質問にはウラがあります。



そんな番組みておもしろいわけ?
  ↓
(しょうもない番組見てないで、さっさとごはん食べんかい!!)

です。


これは質問ではなく、詰問といいます。


この詰問に対して、
彼が返してきた答えは次の通り。






「そんなこと聞いてなんの意味があるん?」
  ↓
 (意味ないこと聞くな、うるさいわ)


見事な詰問返し!!息子ながらあっぱれです(笑)。


今、冷静になってみると笑える話ですが、
言われた時は、絶句しました。


あー、私詰問してた、ということに気づかせてもらえたできごとでした。



********

詰問とは、「相手を責めて厳しく問いただすこと」とあります。


これに対して質問は、
「わからないところや疑わしい点について問いただすこと」とあります。
(デジタル大辞泉より)



詰問をされると、
答えたくなくなったり、攻撃的な答え方をしてしまったりします。


ところが、日常生活において、私たちは無意識に詰問していることがあります。


「どうして宿題しないの?」→(宿題はして当たり前でしょ。)

「なぜそんなに帰りが遅いの?」→(寄り道しないでさっさと帰ってこい!)



反対に、質問は意外とできていないものです。

子どもがよく言いますよね。

「なぜ空は青いの?」

「なぜ心臓はドキドキするの?」

純粋に聞きたい、という思いから出てくるのが本来の質問です。


ibマッピングでは、聞き手はたくさんの質問をします。



ibマッピングにおける質問とは、

語り手に寄り添う質問。

語り手の思いを確認する質問。

語り手の思いを引き出す質問。

普段から質問することを意識していないと、
いざ質問しようと思っても、なかなか出てきません。


まずは詰問に気づいてください。

そして、本当に聞きたいことは何なのか?に意識を向けることが大事だと思います。


私の最初の詰問、こんなふうに変えてみると良いかもしれません。

「この番組のおもしろいところ、教えてくれる?」