感情は伝染する。僕の不安も、心の底からの笑顔も。/キッズチーム たくみ | *aichikara blog*

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当法人は学生と社会人が協同し、
多世代との交流の中で共に成長できる活動を行っている社会貢献団体です。

前回のでんでんに続いて、今回はキッズチームとして初めて参加した たくみ のブログをお届けします!

 

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こんにちは!

今回キッズチーム副キャプテンをさせていただきました至学館大学のたくみです。

 

 

 

 

今回のリフレッシュキャンプのキッズチームは、1人のキャプテンと2人の副キャプテンという体制でした。

しかし、初日にはキャプテン不在、副キャプテンも僕一人の状態でとても不安でした。

 

班つきリーダーにはなんて指示を出せばいいのか、頭ではわかっているのに、コミュニケーションがあまり取れていない仲間へ指示を出すことに気後れしてしまいました。結果的にいろいろな人に助けてもらいましたが、僕はなにもできない自分が情けないなと思いました。

 

キャンプ2日目以降も自分が副キャプテンとして動けているのかが不安でした。顔が不安でひきつっていても、どうにか笑って見せたり、オーバーなリアクションをとってなんとか誤魔化そうとしたりしました。

それでも子ども達には気づかれて「たくみ顔大丈夫?」と心配させてしまいました。

 

 

 

キャンプ中に1番印象に残っている出来事があります。それは、ある日お風呂から上がった後のことです。歯磨きをし忘れた子がいたので僕が付き添いました。手洗い場に行ったら、その子が「たくみはなんでキャンプに来たの?」と聞いてきました。僕は「みんなを笑顔にするためにキャンプに来たよ」と答えました。

 

すると、その子は黙ったまま歯磨きを始めました。しばらくの沈黙のあと、その子は歯ブラシしている手を止め、突然「西日本豪雨があったときどこにいたの?」と僕に聞いてきました。

 

僕はあまりの唐突な質問にしばらく唖然としましたが、気を取り直して「愛知県にいたよ」と答えました。すると、「西日本豪雨のこと知らないでしょ」と鏡越しに僕を見つめて聞いてきました。

 

「確かにその時は現地にいなくてどんなことが起こったのか知らなかったけど、西日本豪雨でなにがあったのかを知ろうとはしているよ。」と僕は言いました。その子は再び歯磨きを始めました。

 

起こってからまだ1年しか経っていない災害の名前が、子どもの口から出てくる。その残酷な事実は、僕の心の奥の奥にまで突き刺さりました。

このキャンプに参加している子ども達の中には、この子のように災害に遭い悲しい気持ちを抱え生きている子もいると、この出来事から考えるようになりました。

 

 

 

 

 

子ども達に対して自分にできることはなんなのか。どうしたら子ども達は気持ちをリフレッシュすることができるのか。キャンプ中に何回も何回も悩みました。

 

悩んだ結果、感情は伝染するものだと考え、僕が不安になれば子どもも不安になるし、僕が心の底から笑顔になったら子ども達は笑顔になるんじゃないかと思いました。

 

そこで、キャンプ5日目の朝の体操でエビかにダンスを踊りました。自分がもっと楽しくもっと面白くもっとはっちゃけることを意識して踊ると、子ども達まではっちゃけ始めました。

子どももスタッフもはっちゃけて最高の笑顔になれた5日目の朝でした。

 

 

 

 

最後になりましたが、今回の街頭募金でご協力してくださった皆様、ご支援ありがとうございました。

寄付してくださった人の顔や言葉は今でも覚えています。「がんばれ」と言ってくれた人の言葉、支援活動してくれて「ありがとう」と言ってくれた人の言葉。

その言葉1つひとつが寄付してくださったお金に詰まっている。

子ども達の悲しみを笑顔に変えたい。遊べる環境がない子ども達に遊べる環境を作りたい。声が枯れようと、心の底から出てくる想いを1つひとつ言葉にして必死に伝える。

そうすることで、想いが伝わり募金箱にお金が初めて入る。想いが伝わった時の感動は手が震えるほど嬉しかったです。

 

aichikaraを信頼し子どもを送り出してくださった保護者の皆様、加子母の皆様、子どもリフレッシュキャンプ2019を行うために支援してくださった皆様、ご協力ありがとうございました。

 

そして最後に、初めてのキャンプで不安だった僕を支えてくれた仲間達には感謝しかありません。

 

ありがとうございました。