食事は、不安を一緒に食べる楽しさで塗り替えてくれる時間だから/コックチームキャプテン すぽせん | *aichikara blog*

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冬のスタッフブログ、5人目はコックチームキャプテンのすぽせんの登場です!
 
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こんにちは!
コックチームキャプテンを務めさせていただいた至学館大学のすぽせんです。
 

私はキャンプ中に大事にしていたことがあります。おいしいご飯をみんなに食べてもらうことです。
おいしいご飯を作ることは簡単なことではありませんが、食材をご寄付してくださった皆様の思いを届ける役目として、キャンプを創っていく一員として、そこはブレずに取り組みました。
 
コックチームはキャンプ中の13回の食事を、約2ヶ月かけて準備をします。「子どもが喜んでくれそうなメニューを取り入れたい」「野菜の素材の味を活かしたご飯を食べてもらいたい」
11月に作成した献立には、1つひとつのメニューにそんな思いを込めました。

特に、25日の昼の野菜中心のメニューは自分でも納得のいくご飯でした。メインは大根のあんかけ煮、さつまいもご飯、ナスの田楽、いんげんの胡麻和え、味噌汁。
ご寄付でいただいた野菜をたっぷり使い、野菜の甘みや食感の美味しさが子ども達に少しでも伝わればいいなと思いつくりました。
お肉がほぼ入っていないので残飯が出るかなと不安でしたが、おかわり続出、残飯0ですごく嬉しかったです。

しかし、キャンプ中に自分達の作りたい食事を作るのはすごく難しかったです。
まだ2回しか会ったことのないスタッフとおいしいご飯を作るにはコミュニケーションが必要でした。いただきますの時間に追われながら、作業が時間通りに進むよう指揮をとっていると、自分の心に余裕がなくなりコックチームのみんなと他愛もない会話ができなくなってしまいました。
 
また、そういう会話こそ1番大事だと分かってはいながら、それができずにチームをまとめきれていない自分にイライラしていました。

そんな時には、他のチームのスタッフと声を掛けあいました。なによりもコックチームのみんなが話しかけてくれました。そうすると心に余裕が少しできて、時間に追われてもなんとかなると思えるようになっていました。
 
コックチームの1人ひとりにいいところがあって、その個性に私は助けられました。
コックチームのみんな、ありがとうございました。
 
また、キャンプ中の食事にはご寄付でいただいた食材を使っています。艶がありおいしいお米や新鮮なお野菜、ジューシーな鶏肉、新鮮な卵。本当に美味しかったです。食材を寄付してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 
キャンプの食事は、家族から離れて暮らす不安をスタッフと友達と一緒に食べる楽しさや一緒に過ごす安心で塗り替えてくれる時間です。おいしいご飯が子ども達を笑顔にし、スタッフの元気の源にもなれたらいいなと思い活動しました。

6日間という短い期間でしたが、初めて自分で決めたことをブレずにやり切れたキャンプでした。
大変だ大変だとずっと言っていましたが、子ども達の美味しそうに食べている顔を見たらもっと頑張ろうと思えて、どんどん食事を作ることに夢中になっていました。すごく楽しかったです。

今は管理栄養士になるための勉強をしていますが、自分が楽しいと思うことや夢中になれることがこのキャンプで分かった気がします。キャンプで学んだことをこれから糧にしていきます。

最後になりましたが、キャンプに来てくれた子ども達、支援者の皆様、スタッフのみんな、本当にありがとうございました。