黒いマントシリーズは、
71才になるスガさんのお話を元に書いたものです。
心配してくれるのはわかるけど、そのたび、
「あんたはもう年なんだから」
「いつどうなるかわからないんだから」
と言われているようだった。
”その通りだわ、だから もう十分”
と、自分に言い聞かせていた。
そうしたら、いつからか
人と話すことが煩わしくなって行ったそうです。
元気になった理由は、
自分がやりたいことがみつかったこと、
若い人達との交流もできて、とても楽しくなったこと、
年をとったら、みんなこうなって、こうして死んで行くんだ。
そういう思い込みは間違っている、
全て自分次第 とわかったことだと、話してくれました。
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スガさんが 元気に動きだしたら、
安江さんの背後に見えた、黒いマントと仮面は
スガさんには見えなくなりました。
相手を思いやるつもりで言った言葉が、
相手にとって嬉しくないどころか
希望を失わせることになっていたとは、ウーム。
自分の知識を、マイナスの言葉で強調し、
「そのままだと、あなたはきっと悪くなるよ」
と 予言するような言い方が入ると、
相手の中に なかった種を植え付け、
きっとそうなる・・・と、ガッカリさせるだけで、
その人の力を奪う結果になることもあるようですね。
相手を元気にするほうの種を蒔きたいものです。
ですが、良く考えてみると、
「きっと、こうなるから」という言葉は、
実は、自分が信じ込んでいる未来の姿です。
信じ込んだ通りに変わって行くように見える相手は、
はたして・・・・・・ ダレ?
Aさんが、自分も身に付けていると感じた
黒いマントと仮面を外してみたら、
裏に 「恐」・「苦」 という文字があったそうです。
それから、 改めて周りを見てみると、
なんと、元気に活躍する人ばかり
そ、そんな、嘘、と思われますか?
日常のなにげない会話や行動を見直してみると、
あなたも面白いことが発見できそうですよ