黒いマント ③ | 林秀子のフラクタル心理カウンセリング

林秀子のフラクタル心理カウンセリング

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お母さんに対して、電話に出ないむかっと怒る気持ち、


電話に出られないのは、きっと悪いことが起きていると

心配する気持ち、


そんな感情に支配されたAさんは、

「これではいけない」と思い、前に読んだ本を

もう一度、丁寧に、何冊も読み返しました。



それからは、自分が元気に明るい気持ちで

毎日を、楽しく過ごしている様子を、ハガキに書いて

ポストに投函するのを、日課にしました。


そのうちにスガさんは、

Aさんに、返事を書くようになり、

散歩に出て、道端の草花の絵だけでも投函しました。



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それをきっかけに、

絵手紙を上手に書きたいと思ったスガさんは、

近くのカルチャー教室に通い始めました。


安江さんとも、時々立ち話をしている様子も書きました。


Aさんは、安心しました。


次に実家に帰った時、安江さんの家に行き、

先日、失礼な言い方をしてしまったお詫びを言い、

おいしいスィーツと、本を差し出しました。


「私は、これを読んで、言葉の使い方って、すごく 

大事だなーって思うようになったんです。 いい本ですから、

いつもお世話になっているお礼に、受け取って頂けませんか」


「ふーん、あなたが言いたかったことが、書いてあるのね。

 私もちょっと気になっていたから、じゃ 読んでみるわ」


安江さんはそう言うと、笑顔で本を受け取りました。

その本の表紙には

「みんな言葉の力をみくびってる!」 とありました。



スガさんは、絵手紙を、ブログで紹介したいと、

パソコン教室にも通い始めていました。


そればかりでなく、軽い運動をするグループにも

仲間入りしたという、見事な変わりようです。


そして、おしゃれになり、笑顔が増え、

すっかり元気になられたスガさんを見て、

安江さんも、Aさんの勧めをすんなり受け入れたのです。


                 つづく