残り300日?! | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

数字で言うとなんだか少なく感じてしまう。

3月7日、2024年は残り300日だそうだ。

そりゃあ、あっという間に終わってしまうよなあ。

 

今月はいろんなことが終わって、まとめをして、後片付けをしていく時。

同時に、4月からの新年度に向けて新しい計画が動き出す時でもある。

 

昨日は、7月のぼんどしあたーオムニバス公演で脚本を書いてくれるya-maさんと会った。

しゃれた喫茶店で待ち合わせて話し始めたんだが、話が弾んで弾んで気づいたら4時間も経過していた。そんなに話していたことにも驚いたが、まだまだ話したりないと思ったことにも驚いた。芝居や脚本に対する考え方や向き合い方が似ているようだ。これは今後もお付き合いして行くに当たってとても大事な点である。

話していて気づいたことがある。最近私は自分の好みや意思を明確に意識できるようになってきたということだ。今までは「よくわからないから、曖昧にうなずく」ことが多かった。

「好き」はそれでもまだはっきりわかるし、表明できるのだが、「嫌い」はなかなか明確にできなかったし、人に言うこともできなかった。

なぜか、「嫌い」という感情に自信が持てなかったのだ。間違った感覚なんじゃないだろうか、何か見落としているからなんじゃないだろうか、と、自分の「嫌い」を認めることができなかった。怖いというのもあった。

ところがこのごろは、言うべき時にはきちんと「それはいやです」とか「やりたくないです」と言えるようになってきたのだ。もちろんいつもじゃないし、うやむやにしてしまうときもまだあるんだけど。

それでもやっと、曖昧なまま引き受けて消耗するということをやめられるようになってきていると思う。去年劇団を辞めたのがきっかけだったのかもしれぬ。

相手にも事情があるように、私にも事情があるのだ。相手に感情があるように、私にも感情があるのだ。相手の事情や感情を尊重するのなら、私が自分の事情や感情を尊重しても悪くはないだろう。

できないことはできない。気が進まないことは無理にやらない。

義理とか、コンコルド効果などで物事を始めない。やったほうがいいのかしら、と思うこと自体、本心から望んでいることではないのだ。

面白そうだ、やってみたい、ぜひともやりたい、と思うことだけやっていこう。

だって「趣味」なんだもの。

残り300日はそういう精神で過ごしていこうと思う。