寄らば大樹の | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

私には、自分で企画したり運営したりする力がない。

だからしっかりした組織とか集団に入り込んで、そこでぬくぬくしているほうが気が楽なのだ。

 

今参加している芝居も、大元が行政機関である。

だから、稽古場所だとか、広報だとか、劇場の手配なんかに全然不安がない。

 

劇団でやってると、まず困るのが稽古場所である。

自前の稽古場を持てるなんて、ごく一握りで、たいていは公民館あたりをジプシーすることになる。

制作面でも、いろいろと楽をしている。ポスターやらチラシやらチケットの作成、広報など、やはり組織の力は大きいと思う。

 

自分で劇団を立ち上げて運営していく力があればよかったのになあ、と思うこともある。

でも私は、何事においても「ゼロから作り出す」ことができないので、芝居を続けていくにしても、どこかすでに出来上がった場所に入れてもらって、そこでできることをやっていくほうが性に合っている。

 

本番まで1か月を切った。

ようやく完成した台本ももらって、全体の流れが把握できるようになった。

あと数回の稽古でどこまで完成度をあげていけるか、ここからが勝負だと思っている。

ほかのメンバーとも次第に気心が知れてきて、稽古場の雰囲気は格段によくなってきた。

きっと、楽しい舞台になると思う。

明日も稽古。がんばろう。