まさかの号泣 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

朝から撮り溜めしてあった「ごめんね青春!」2話分を見た。

「箱根まで駅伝」の後半と、合同文化祭の準備&会長の転校の話。

「笑いながら、涙が止まらない」という現象に見舞われてしまったよ。


なんなんだろう、あの、胸が痛くなるような切なさは。
すっごくばかばかしくて、くだらなくて、おかしなことをやってる次の瞬間に、ひゅっと胸を切り裂いてくるセリフ、表情、展開。
特に、高校生のパートがやばかった。

一人一人が抱えていることは、大人になってから見たらたいしたことなかったり、どっちでもいいことだったり、どうでもいいことだったりするんだけど。
でも、高校生のその時点では、とてつもなく大きくてやっかいな問題ばかり。
途方にくれたり、やけになったり、むきになったり、かたくなになったりしてる姿が、切なくていとおしくてたまらなかった。

こういうの描いたらクドカンは最高だな、と思う。

無軌道に見えて、意外と(といったら失礼かな)倫理的だし、根本的な価値観はとても王道なものだ。だから苦しむ。

このドラマで出色なのは、えなりかずきだと思う。
あの変貌ぶりはねえ。もう、すごいの一言だよ。私はすっかり見る目が変わりました。
「あの」えなりかずきが、こんなセリフをいう、こんなキャラを演じる、その新鮮さときたら。
毎回、大爆笑しながら見てる。すごくいい。

風間杜夫さんと平田満さんのツーショットは、何度見てもゾクゾクする。
どうしたって「鎌田行進曲」を思い出してしまうわけで。
時の流れってやつをしみじみ感じつつ、ひそかに興奮しながら見ているのである。


全10話のシナリオ集が発売決定したという情報を入手して、すかさずアマゾンで予約した。
これはもう、シナリオを読まずにはいられない。
「あまちゃん」も分厚いシナリオ集を買ってしまったのだが、読んでるだけでも映像が頭の中によみがえる。
「ごめんね青春!」もシナリオを読みながらプレイバックすることにしよう。
楽しみだ。

放送はあと3回。どんな展開になるのか、すごく楽しみ。

願わくば、あんなふうに面白いシナリオがかけるようになりたい。