40年 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

昨日は、はるばる名古屋まで、ユーミンのコンサート「POP CLASSICO」に行ってまいりました。

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証拠写真(笑)

そういえばテレビでもちょっと紹介されてましたっけ。今回の衣装に、篠原ともえさんが参加していると。彼女がデザインした衣装は大変可愛らしく、それがまたユーミンにとても似合っていたのが印象的でした。

1曲めが「Babies are popstars」だったんですけど、間奏部分でユーミンがフライング。
2階からさーっと舞い降りたわけです。会場はいきなりヒートアップ。というか最前列の熱烈なファンの方々のテンションが急上昇して立ち上がったため、後列はつられて全員スタンディング状態へ。

いやあ、すごい始まりだなあと思いました。
相変わらず最初からがんがん飛ばしていくのね、と思っていたら、わりとあっさり、ゆっくりなテンポの曲に移行し、やがてユーミン自らが最前列の方たちに「(体力を)温存してください」と声をかける場面へ。

終わってみると、けっこう立ったり座ったりがめまぐるしい構成だったような気がします。
アップテンポの曲があまり連続しない。
まあ、舞台の上も下もみな体力に不安を覚える年代になりましたからねえ(笑)

ノリはよかったんですよ。会場にはユーミン愛があふれていました。
選曲もよかったなあ。個人的には大好きな歌ばかりが歌われたので、大満足です。

ミュージシャン本人を見てしまうライブは、本当言うとちょっと苦手なんですけど、ユーミンのステージは、ショーとしての完成度が大変高いので、気が付くとノリノリになってしまっています。昨夜も、腕や手のひらが痛くなるくらい手を叩き続けていました。
今回は、特に、照明やプロジェクションマッピングが素晴らしかったなあ。
ついつい見入ってしまうような、ストーリー性の高いプロジェクションマッピングで、大変申し訳無いことに時々ユーミンの歌が耳に入らなくなってしまう状態になりました。
それくらい、うっとり見入ってしまうんです。あれはすごかったなあ。
照明はLEDを使用したそうで、つまりそれは、電気代は安くあがるけど、初期投資にはお金がかかったよってことなんですかね(笑)
プロジェクションマッピングの機材もそうとうお金かかるんだろうしなあ。

メジャーになって、大きなハコでできるようになったら、チケット代が安くなる、ということはないんですよね。キャラメルボックスの加藤さんもつぶやいておられましたが。
ユーミンのコンサートのチケットは、まあ、そこそこのお値段でございます。
でも、衣装やら、舞台装置やら、照明やらの仕掛けを見ると、むべなるかな、と思ってしまうのです。

今年は、ユーミンのデビューアルバムである「ひこうき雲」が出てからなんと40年という記念の年だそうで。
エンディングでユーミンがそれを言ったとき、会場からは声にならないため息が立ち上りました。みんな、年をとったんだねえ、と。
そう思うと、ユーミンのバイタリティはすごいなあと思います。
長い髪は昔と変わらずきれいだし、スタイルも維持してるし、途中のダンスも素敵です。

40年やっても変わらないのは歌声とトークのぎこちなさも同じです(笑)
一緒に行った友人は「歌は、脳内でCDを再生させるw」と言ってましたが、実は私も、生の歌声を聞きながらも、頭のなかではCDの歌声がずっと流れていました。
昨日は名古屋2日めだったんですが、3年前に同じ会場で見たときも2日目で、声がガラガラにつぶれていました。いつにもまして高音部がつらそうでしたし、ゆっくりのバラードは時折ハラハラする瞬間すらありました。

ユーミンの歌には、すべて思い出が張り付いています。特に、昔のものほど、いろんな思い出が絡みついています。だから、ステージでユーミンがその歌を歌うと、いろんな思いが一気にこみ上げてきて、知らず知らずのうちに涙が出たりします。
昨日もそうなりかけたんですけど、いちばんいいところ、いちばん好きなところに差し掛かると、声がへにゃって崩れてしまう。よれちゃうっていうんですかね。
なので、ふいっと現実に引き戻されてしまって、まあ滂沱の涙を流すというざまを晒すことはかろうじて避けられました。いいんだか悪いんだか(笑)

私は「雨のステーション」と「経る時」という歌が大好きなんですが、「雨のステーション」がけっこう早い段階で出たんです。もうね、半分くらい涙が出てました。泣いちゃう泣いちゃうと思った瞬間に、ユーミンの声がよれってなって。ふっと現実に戻りました。

まあでもね、ユーミンのコンサートはその歌唱力を堪能するというよりは、ステージ、ショーを見るという見方がふさわしいと思うんで、それはもういいんです。
途中のコント仕立てのMCはさすがにいただけなかったですけど(笑)

まあ、なんやかんやふくめて、全部がユーミンなので、それでいいのです。
会場内は、同年代のおじさんおばさんでうめつくされており、行きのタクシーで降りるときに運転手さんに「今日は何があるんですか。韓流ですか」と聞かれたくらいです。
あー、そう見える年代なんだなあ、と思いました。でも韓流に来る人たちの方が、もうちょっときらびやかじゃないかなあ。ユーミンのファンは「オーガニックコットン」っていう感じが強いです。

いろんなグッズがありましたが、お値段の方もそれなりでしたので、例によってクリアファイルを購入いたしました。
テーマにそった絵が入っていて、クリアじゃないクリアファイル。
中に仕切りがついていて、4箇所入れる場所があるというすぐれものでありました。

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ちょっと反射しちゃっててすみません(;^_^A

次回があるかどうか(私が行けるかどうかという意味で)わからないので、十分堪能してまいりました。

今日は予想してたほど筋肉痛もひどくなくて助かりました。あ、明日以降に出るのか?(笑)