愛と憎しみは1枚の布 | 10月の蝉

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浮気許したことある? ブログネタ:浮気許したことある? 参加中

私はある派!

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一応「ある」にしましたけども。
実は私は、付き合ってる最中に相手の浮気に気がついたことがないので(;^_^A
許すもなにも、判明したときはすでに別れのときだったりする(笑)。
その別れの原因は相手の浮気ではないんですよね~。

「浮気」ってなんだ、ってことを考えだすといつも迷路に入り込んでしまいます。
浮気ってなんですか?
そのとき付き合っている(=肉体関係がある?)人以外の相手と、何をすること?
これ、人によっては、見てもダメだっていうんですよね。
恋人同士で歩いてる時に、恋人以外の異性に目をやると「浮気だ!」って怒るという。
私からみたら信じられない感覚ですわ。え、あなたってそんなにパーフェクトなの?って。
いや、百歩譲ってパーフェクトな人だったとしても、その理屈から言ったらあなたは世界一魅力的な人ってことになりません? ありとあらゆる魅力をすべて兼ね備えている?
「あたしのことを心底愛していたら、よそ見なんてしないはずよ」ってことなんですかね。
まあ、そういう方は、無人島へ行って二人だけで生きる方法を取るか、部屋に引きこもって世間との関わりを絶った方がいいんじゃないかと思いますね。
こういう人は、実は、愛情を求めているんじゃなくて、自分の不安を解消するために相手を利用してるだけなんですね。だからとにかく自分のことだけを見ていてもらいたがる。
もちろん意識の上では、それだとあまりにも幼稚な動機だとわかっているから、相手の愛情を試すような言葉をくっつけるわけです。

見るだけでもだめ、というのは極端な例ですけども。
自分以外の異性と、いわゆる「男女交際的なこと」をしたら浮気と判定されますよね。
(あ、ここで「異性」というのは、あくまでも「恋愛対象」という意味ですから、同性愛の場合だと、浮気相手も同性ってことになります。要するに自分以外の相手ってことですね)

なんで浮気をするのか。
なんで浮気されると傷つくのか。
このあたりは、相手との関係性の問題になってきます。
する方は、つまりは飽きっぽいというか、目新しい刺激に弱いんでしょうね。
だってねえ。人間って千差万別なわけで、人によっていろんな魅力があるわけです。
たったひとりの人間ですべてまかなえるという非常に稀な事例もないわけではないですが、たいていは何かしら不満、不足があるものです。当たり前ですよね。別の人間なんですから。
だから、ついつい目移りする。目移りを行動に移してしまう、というところが浮気のよくない点でしょうか。

される方は、やはり「自分がないがしろにされた」という気持ちになるから傷つくんでしょうね。たぶん愛情ではなく、プライドの問題です。
「わたし(俺)というものがありながら」という怒りがそれをよく表しています。
浮気された(あるいはその可能性)ことで怒るというタイプの人は、実は自分が一番大事だと思っている人です。「私」のことが好きだといって付き合いだした以上、「私」を再優先するべきである、と相手に要求するわけです。
泣いちゃう人も、実は自分が一番大事。ただ、相手に要求するよりも、他人からの同情や、自己憐憫に耽溺してしまうタイプだと思います。
「私は傷ついた。傷つけられた。ひどい。私ってかわいそう」というわけです。

このあたりまでは、どっちもよくわかります。
浮気しちゃう気持ちも、されたら傷つく気持ちもわかる。どっちも自分が最優先なのです。
わからないのは、他人の浮気に怒る人。
特に、友人の浮気に怒る人っていうのがわかりませんわ。
あれは、正義を実行しているかのような陶酔感なんですかね。
ネットの投稿などでも、不倫やら浮気やらの話題のときに「相手が傷つくことがわからないんですか」と糾弾してる人を見るとほんとに不思議。そういうことを言ってる自分が好きなのかしら。

私が不倫をしないのは、それが法律違反だから。あとは、いろいろめんどくさいから。
実際の不倫行動って、具体的に相手と会ったり、××したり、隠したり、つじつま合わせたり、嘘ついたりと、非常に手間ひまかかります。
なんでこんなにめんどくさいことになるかといえば、それは、本来の相手もちゃんと確保した上で、別の相手と性的な関係を持とうとするからです。ということは、本来の相手にはバレてはいけないのです。たいていの相手は、二股を許しませんもんね。
根本的に「隠す」ことから始まる関係は、そのぶんスリルもあって、非日常感を楽しむことができますが、やっぱりいろいろめんどくさい。
ほんとに心変わりしてしまったのなら、まずは婚姻関係を解消することを考えればいいのに。


私が、過去に、一度も交際中の浮気に気が付かなかったのは、まず第一には私が鈍感だったからなんですけど(笑)、それ以外にも、あえて気づこうとしなかった、ということがあります。
そりゃ、たまには「ん?」と思うことはありましたよ。時間が合わないとか、なんか話がちぐはぐなんじゃない?とか。でも相手がそれを否定したり、それなりにちゃんとした理由を言ったら、それ以上は追求しませんでした。そんなことしても、なんにも楽しくないと思うし。

身近ではあまり見たことないですが、彼氏の携帯電話を当たり前のように盗み見し、彼氏の交際範囲に勝手に介入し、ひどいときには、携帯電話を損壊する人も世の中にはけっこういるみたいです。
自分の「愛」のためならなんでも正当化できる、と思っているのでしょうね。
で、また、そういう人の相手ほど、よく浮気する(笑)
鶏と卵の話じゃないですが、どっちが先だったんでしょうね。
よく浮気をする人と付き合うようになったから、盗み見するような人間になってしまったのか。
盗み見して束縛するようなことをするから、相手が息苦しくなって逃れようとするのか。
そんな不毛な関係でも「好きだから」といって別れないというのも、これまた不思議なことだと思います。

けっこう、愛欲って泥沼のような欲望なんですね。

だから、憎しみも生まれるのかなあ。
憎しみの反対は愛ですもんね。愛、つまり関心、執着があるから、それが反転して憎しみになる、と。
その伝で言うと、私には執着が少ないのかしらん。どうしても「憎しみ」が想像できなくて。
かつて、それっぽい感情を持ったこともありますが、あまりに苦しくて、すぐにその憎しみを手放してしまいました。憎んでいる自分も嫌だったし、そこまで執着してる自分も許せなかったから。あ、そうか、そこはプライドなのかも(笑)。自分が大事だから、醜い感情にいつまでも囚われていたくない、と思うとか。


ちょっとブログネタから離れちゃいましたね。
「浮気を許す」ということに関して、かつて見事だった人を思い出しました。
その人は、自分も浮気する可能性があるから、私に対しても、浮気してもしょうがないと思う、と言ったのです。ちょっと見なおした瞬間でしたね。
たいていの男の人は、自分の浮気はよくても、女の浮気は許さん、と当たり前のように考えていますから。
相手の浮気を「許す、許さない」という基準で見ている時点で、相手のことを自分の所有物、あるいは支配下にあるものとして見ているんじゃないかな、と私は思っています。











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