まつりのあと | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

2週間にわたる藤まつりもようやく終了し、公園はいつもの顔を取り戻しました。
私も久しぶりに夕方の散歩に行って来ましたよ。

藤まつりの期間中は、ふだん無料の駐車場が有料になってしまうので、なんとなく癪に障って(笑)近寄らないようにしているのです。人出もあるし、落ち着かないということもあります。

まつりの期間中というのは、公園内の花が盛りになっているときです。
桜はさすがに終わっていますが、藤の花やら、つつじやらが満開になっていて、それはそれは華やかです。

長い冬が終わって、春の訪れを花で知るのはとても心弾むことではありますが、ほんのちょっとだけしんどい気もします。あまりに華やか、あまりに絢爛豪華で、逆に気持ちが沈みそうになるのです。
なんともわがままなことですよね。あんなに春を待ちわびていたというのに。

咲き始めのころはいいんです。あ、ここにも蕾が、あ、こちらは開きかけている、と春の気配を探して見つけることに喜びを感じます。
で、いっせいにどかーんと咲いてしまうとね。
勝手なもので辟易しちゃうのです(;^_^A


そして、ようやく賑わったゴールデンウィークも過ぎて、公園内は初夏の装いとなっていました。
緑が濃くなっていくのです。
こんな木漏れ日の光景も見られるようになります。

P1000571.JPG



今日はまた、とても暖かい夕方でした。
ここのところ、天気予報では暖かいと言われながらも、なぜか冷たい風が吹いたり、気温の下がる日々が続きました。
例年ですと5月いっぱいはつけている床暖房を、5月1日づけの値上げ通告のために、早々と切ってしまったため、よけいに寒さを感じているのかもしれません。
床ってこんなに冷たかったかしら(泣)
文明の利器に毒されて軟弱になってしまったのだわ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

公園内の気温は、夕方の5時の時点で22度でした。時折ぶわっと吹き抜ける風も、ほんのりと暖かくて、知らず知らずのうちに微笑みが浮かんできました。
(でも、夜はやっぱり寒いっすしょぼん足が冷たくて痛い~)

この公園の池では、一部を囲って鬼蓮を育成しています。
そのコーナーで撮影したもの。

P1000569.JPG


P1000570.JPG


不勉強にして、どっちが鬼蓮なのかわかりません。
上の写真では白くてこぶりな花。
下の写真では、淡いピンク色で花弁がとがった花。
今日咲いていたのはこの2種類でした。

ふつうの蓮は、まだ水面に幼い葉を出したばかり。
これから夏に向けて、どんどん葉が成長し、7月の朝早くに、ポンっと小さな音を立てて花を咲かせることでしょう。想像すると夢の様な光景です。

イベントの終わった公園は、まるで何事もなかったかのように静かで、なんということもない公園に戻っていました。私はこっちのほうが好きです。
また、散歩を再開できるようになって、ほんとに嬉しいです。