浮足立つ | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

やっとゴールデンウィークが終わりましたね。
毎年のことながら、お出かけの皆様方はお疲れ様でした。

今朝、テレビを見ててちらっと小耳にはさんで驚愕したんですけど、海外旅行ってお金かかるんですねえ。
みなさん、事も無げに「35万かかりました~」ってな感じでおっしゃってて驚きました。
私も夫も、旅行に10万以上かけるという感覚がないので、なんかもう別世界のお話でした。
楽しい休暇を過ごされたようでなによりであります。

振替休日が火曜日まであると、残りの一週間が短いですな。
今週末土曜日には私は名古屋へ行ってユーミンのコンサートを見てきます。友人が誘ってくれたんですが、そこそこいいお席のようです。
お芝居もそうなんですが、メジャーになるにつれてチケット代が高くなるのはなぜなんでしょうね。キャラメルボックスの加藤さんもつぶやいておられましたが、たくさんお客さんが入るようになったらチケット代が安くなってもよさそうなものなのに、なぜか高くなっていくという不思議。

今年度、私はなんだかあちこちに首を突っ込んで忙しいことになりそうです。
読み聞かせのサークルの方では、なんとか子どもたち、そしてその親御さんたちに、おはなしのよさ、絵本の楽しさを知ってもらいたいということで、いろいろ活動しているんですが、その過程で、様々な方たちとお話することになります。
こういうとき、ふと気づくと私は熱弁をふるってるんですよ。
ぶっちゃけて言えば、実はさほど熱心に思っているわけでもない。そりゃあ、たくさんの子どもたちにお話を聞いてもらいたいし、絵本を読んであげたいとは思っていますが、こればっかりはこっちの熱意だけでどうにかなる問題でもないし、縁がなければそれまでのことです。
そう思っているはずなのに、誰かに説明する段になると、なぜかものすごく熱心に語ってる(笑)
まるで、私が発起人で、言い出しっぺであるかのように、熱く語ってしまったりするのです。

息子の同級生のお母さんたちが立ち上げた親子サークルもそう。
私はお手伝いのはずだったのに、なぜかものすごく熱心に勧誘活動をしてたりする。

他にも、芝居関係のことをいろいろやったりしてるんですけど、どれもこれも、なんとなく浮足立ってるような気がして仕方がない。

「忙しい、忙しい」と口にすることがある種の見栄になる、ということがあります。
あたかも自分が重要人物であるかのように印象づけたいという無意識の願望がなせるわざなのですが、自分がまさにそういう状態になってしまっているのではないか、という危惧を抱いております。
いやあ、だって、いろいろやることがあって忙しいのって、ちょっと嬉しいんですもん、本音を言えば。
今までが家に閉じこもりきりで、人の役に立つようなことをなんにもしない穀潰し状態でしたからね。外に出て活動するようになったら、たまには人に当てにされたり、ちょっとしたことで感謝されたりすることが増えて、そういうことが嬉しくてたまらないのです。
私にもできることがあったんだ、私でも役に立つことがあるんだ、と思えるのってすごく幸せなんですね。

ただ、現状は、そういうことが金銭的収入に結びついていない、というのが痛いところですけども。金にならないからダメだ、とも言えないんじゃないかしら、と気弱に思ったりしています。
収入に結びついたら、もっとでんと構えていられるんですけどね(笑)

主婦の仕事って、「できて当たり前」です。初めてやることでも、まるで何十年のベテランの如くこなさないと、非難轟々。
だから、まず褒めてもらうことはありません。他人から(夫ですらも)認められない重労働です。
そういう生活を長年送ってくると、ちょっとしたことで他人から認められたり、当てにされたりすることが、光り輝くできごとのように思えるのです。
今の私がまさにそういう状態。

だから、「ちょっと浮足立ってるんじゃないの?」と不安になってくるんですよね。
ついつい図に乗るタイプなので、気をつけないといけないよな、と、連休明けのぼやけた頭で思ったのでありました。