ざわめく季節 | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

春服がない! ブログネタ:春服がない! 参加中
本文はここから






今月末に東京へお出かけするんだけど、クローゼットを見たら着ていく服がないの!
去年はいったい何を着ていたんだろうっていうくらい、見事に春服がない。
急いでお買い物に行かなくちゃドキドキ


……って感じでしょうかね(笑)
でも、まさについさっき、こんなふうに思ったばかりなので、つい真似してみたくなったんです。



去年は何を着ていたのかなあ。
あ、去年は「春なのに2013」の稽古があって、それでバタバタしてました。
だから、よそ行きを着て出かけるようなことがなかったんだと思います。
そういうときは、私は毎年着てるトレーナーとジーンズで過ごすことが多いのです。
お出かけするにしても、いわゆる「女装」しなくちゃいけないようなところへは行かなかったんじゃないかなあ。
というわけで、いざ東京までお芝居を見に行こうと思ったら着ていく服がない、という事態に。

この「着ていく服がない」という事態なり、言い方なりは、もしかしたら男の人には通じにくいものなのかもしれません。
たんすにもクローゼットにも服がどっさり入っているのに、なんで「着ていく服がない」って言うんだろう、と不思議に思われる既婚者の男性は多いのではないでしょうか。

これ、省略形なんですよね。「そのお出かけにふさわしく、自分を素敵に見せてくれるような」服がない、っていうのが原文だと思います。少なくとも私はそう。
ちょっとでもよく見せたいという、儚い願望があるんですよねえ。

でも、洋服にお金をかけるのはいろんな意味でもったいないと思ってしまうので、服を買うのはもっぱらしまむらあたり。広告が入ってくるのを見て考えます。
ただねえ、この広告にも問題がありまして。
広告に載ってるのは、大変ステキなお嬢さん方ばかりで、すらっとしてほっそりして、スタイルのいい人達ばかり。そういう人が何気なく着こなしているのを見て、つい錯覚してしまうんですよね。はっきりと目が曇る。
現実の自分の体型を都合よく忘れ去って、広告の写真の女性に同化してしまうのです。
んで、「あら、これ、なかなかいいんじゃない?」なんて思って買いに行く。
お店では、狭い試着室の、直近の鏡で見るだけですから、全体像がつかみにくいんですね。
しかも、目が曇ったままですから、サイズ的に問題がなければ「うん、まあいいんじゃない?」と思ってしまう。
そうして家に帰り、いざおでかけの時に着用しようとすると、な~んか違うんですね。
家の鏡に写してみて初めて、「あれ? あの広告とはずいぶん雰囲気が違うな」と気づくんです(遅!)

自分の外見のイメージって、みなさん、どんなふうに構築されてるんでしょうね。
私は、なかなかそのイメージが一定しません。
自分より背の低い人がそばにいると、ウドの大木になったような気がするし、
自分より背の高い人がそばにいると、寸詰まりのちびでぶのなった気がします。

私はいつも、似たような格好をしているんですが、それはそういう格好だとイメージしやすくて安心できるからです。
今までに着たことがないような服は、最初にものすごい違和感があり、しかも「珍妙な格好をしている」という意識が先に立つので、なかなかチャレンジできません。
他の人が着ているのは全然問題ないんです。どんな突拍子もないファッションでも受け入れられます。でも、それを自分がするのはものすごい抵抗がある。

最後の最後は「ま、何を着ても一緒だ。どうせ誰も気にしてないし、見てないから」と自分に言い聞かせて、外出に踏み切るんですけどね。

夏と冬は、気候が安定しているので、着ていく服にも困りません。
夏服はたくさんあるんですよね。夏は大好きで、出かけることも多いのでいろいろ取り揃えております。
また、冬は、とにかく暖かいことが第一。重ね着もできますし、最終的にはコートで隠せちゃうんで、楽ちんではあります。

ところが、春と秋はそうはいかない。
秋はまだいいですよ。暑いときからだんだん寒さに向かうんですから、徐々に重ねていけばいい。
しかし、春は。
春はいけません。
まず、気温が安定しない。
突然ぬわっと暖かくなったかと思えば、急転直下冬に逆戻りしたり。
そのくせ、陽光だけは明るくきらめいてきて、「もっさりと重苦しい冬の服なんて着てないで」と言わんばかり。
ツンデレもいいとこですよ。
先日も、予報で暖かくなる、それもかなり暖かくなると言っていたので、春を先取りしたような薄着で出かけたところ、とんでもない目にあいました。
そうかと思えば、冬装備をあざ笑うようなバカ陽気になってみたりもします。

去年はお出かけしなかったから、お出かけ用の服がないんだということが判明したので、近々、しまむらへ出向いて、なんとか私でも着られるような、そこそこの服を購入しようと思います。
春はジャケットが重要だということにようやく気づきました。
冬に着てたもこもこのダウンコートではもう鬱陶しい。でも上着なしでは気温の変化に対応できない。そうかー、広告にやたらジャケットや春物のコートが載るのは、そういう意味だったんだなー、と今頃理解しました。


3月4月は、なんとなく落ち着かなくて、心がざわつく時期です。
年度末でいろんなことをまとめたり、準備したりしなくちゃいけないし。
日差しがやたら誘惑的で、キラキラと落ち着かないし。
ふわふわと浮足立った気分にも関わらず、誰にも会えないことが多くて、妙に人恋しくなってしまう。
春はやっぱり苦手だなあ。
春の気配を感じたり、見つけたりするのは好きなんですけど、春そのものは苦手です。
今年はどんな春になるんだろうなあ。たぶん、浮足立ったまま、駆け抜けていくような気がします(*゚ー゚)ゞ