
※私はまだ CUBASE 8 のままです。
最近、マクロ系、ロジカル系を意識し始めました。
そのうち、ロジカルエディターを使って命令文のようなものを作る域まで行きたいですね。
ロジカルプリセットの中にあった「トランスポーズ+12」「トランスポーズ -12」
これらにショートカットキーを設定しました。

トラック画面でMIDIデータのオクターブを変える時、トランスポーズをショートカットで呼び出して数値を打ち込んでいました。
キーエディター画面では「Shift+↑or↓」でオクターブが変えられます。
「統一できないか?」つまり「Shift+↑or↓」をトラック画面でもトランスポーズに使えないか、と考えました。
先にこのコマンドを予約しているのはナビゲートの『上に追加』
「ナビゲートってなんだ?」と思いつつ
「現行、『シフト+矢印キー』を使うのは、複数のトラックを選択するときかな…」と考えると、複数のトラックを選択できなくなる?
あるいは、出来たとしても(?)複数トラックを選択しているつもりで、選択しているMIDIイベントがあれば、どんどんオクターブ上がったり下がったりするのかな?と思いいたり、実用的ではないので「Alt+↑or↓」にしました。
現在「Alt+↑or↓」でトラック、キーエディター、どちらの画面でもMIDIデータのオクターブを変えられます。
次に
「ダブルテンポ」⇒ 「^」発音タイミングも音の長さも今の半分にしてくれる
「ハーフテンポ」⇒ 「~(Shift+^)」こちらは倍になる
※注:「^」「~」キーは私が独自に設定したものです、元々有るものではありません。
倍のノリ、半分のノリを一瞬で試せます。
他には
・効果音を作っていて「もっと速く(遅く)してみたい」を一瞬で試せる。
・駆け上がりフレーズを倍の速さにしてみたい
・バッキングの刻みを倍にしてみたい
と言ったところでしょうか、
勿論、実際に使うには調整のいる場合がほとんどですが、ゼロコンマ何秒で試聴できる。様子を見る程度なら本当に便利です。
ここからは
マクロ系を少し(一連コマンドの実行)
・クオンタイズして、ヴェロシティと音価を揃える。
これはネットに有ったものですが、元々個別のコマンドはショートカットキーを設定していて自由度的には個別でも良いと思えるのですが、これをよく使うのであればまとめると楽です。

キーボードショートカットのウインドウの一番下にある<マクロを表示>ボタンを押してマクロを表示させます⇒<新規マクロ>ボタンを押すと<NewCommand>というのが増えます⇒そのコマンドに名前をつけます。名前をつけたコマンドを選択し、キーボードショートカットの中から実行させたいコマンドを選んで<コマンドの追加ボタン>を押し、追加してゆきます。

この場合なら、例えば新規マクロをクリックして<Q_Dur_Vel>などと名前をつけます。
①クオンタイズ。カテゴリー-クオンタイズ
②MIDI-設定したヴェロシティに変更
③MIDI-設定した長さに変更
の3つをコマンドの追加で足します。
キーボードショートカットのマクロの中に<Q_Dur_Vel>というのが出来ていますので、これにショートカットキーを設定します。
次は、
YOUTUBEに有った面白いものをひとつ。
WAVをトラック上に書き出したあと、またはループ素材など
任意のところだけ、①切り出して ②前後に反転させて ③リバーブ(TrueVerb)を掛けて ④また前後反転して元に戻す、というもの。
画像中の<ReverseReverb>というコマンドです↓

その音によって生み出されたリバーブ成分が逆再生されます。
処理した音の前には、リバースシンバルやライザーのような音が音が付加され、原音が鳴った時点で解決するのですが、理屈より聴いた感じがすべてです。
部分的にこれを入れることで、他とは違う、少しプロっぽい感じを加味できます。
シンプルなトラックでないと逆効果になる場合も多いと思われますのでご注意を。
マクロを走らせると新規バージョンにするか?という「WAVに変更を加えるときのダイアログ」、リバーブを設定するための「リバーブ・プラグイン画面」が出てきます。聴感上の音量を揃える必要があるので音量調整は必要です。
WAVESのRVerbはエフェクト100%、原音0%がデフォルト、TrueVerbは原音MIX100%がデフォルトです。なので、TrueVerbはインサート、RVerbはセンドを念頭に置いて作られているのかなと思っていました。よって、今回はTrueVerbにしてみました。およそのプラグインはRVerb同様、エフェクト100%が多いですよね。
もうひとつ
・トラック上の ①ミュートしたイベントを削除し、 ②全てのイベントを選択して、 ③くっつけて(のりツール)ひとつにした後、 ④デフォルトの選択ツールに戻す。
今はひとまず、①ミュートしたイベントを削除(ロジカルエディタープリセット)し、②トラック上のすべてのイベントを選択(編集)し、③ツールがのりツール(ツール)に変わっている。というところまで設定しましたが、ミュートに関しては全トラックのものを消してしまうので考え中です。まだ半端な段階ですが意外に便利です。
MIDIデータを複製して作ったような細切れトラックをレンダリングしたり、トランスポーズしたりする時などまとめた方が便利な時に使います。
一連でなく
単体のキーボードショートカットの話に戻ります。
トラックの複製も二通りのショートカットを使います。
・そのまま複製する(プロジェクト-トラックを複製)
・データなしで複製する(マクロ-Duplicate Selected Tracks without Data)
トラックの複製は何かと楽ですが、ルーティングを確認するクセが付いていないとすごいことになるかもです 笑
右クリックで出るコマンドは「トラックを複製」と「選択トラックを削除」が並んでいて、ときに複製するつもりで消していたり、その逆もあります。ショートカットキーだと、そういったミスは起こりにくいです。
(ショートカットキーを設定するときの注意点)
キーボードショートカットを設定して不便があってショートカットキーを割り当てるのをやめたキーと言うものもあります。
基本的には「パソコンのコマンドに似たものは避ける」でしょうか。
はじめのトランスポーズの「Shift+↑or↓」のように、色んな所でごく自然に使うコマンドは、特殊なコマンドを設定するとまずいことがおおいです。
「Ctrl+C」と間違えそうなもの「Shift+C」など
ちゃんと押さないと別物になるもの「Ctrl+Shift+C」など
こういったものは出来るだけ避けますが、何かの頭文字だったりするとやはり使うことはあります。他に、Z・X・V・A・S あたりは要注意ですね。
ファイルを上書き保存しようとして、ソロになる。
その程度なら良いですが、「Ctrl+○+Z」を押したつもりがアンドゥされた、ズームした、なども実際にあって、かなり不便なので避けています。
キーボードショートカット設定するのって楽しい
一連の操作で、なにか面白いものが思いついたら、また書きます。