顕在意識と潜在意識。
簡単にいうと、
顕在意識は、理性を司る意識であり、
潜在意識は、感性や感情を司る意識です。
また、顕在意識は、
表層意識であり、意識できる意識、
潜在意識は
奥になある深層意識で、
意識できない意識(≒無意識)
です。
それぞれの意識の、領域の大きさは、
顕在意識が1割、
潜在意識が約9割とも言われ、
潜在意識の中には、
これまでの記憶が、全て貯蔵されています。
顕在意識の領域には、
日常で使っている記憶が入っていて、
潜在意識の中には、
普段は思い出さない記憶が入っている。
例えば、
小学校の頃の記憶は、
ちゃんと記憶としてあったとしても、
普段は思い出さないので、
潜在意識に入っているということです。
そして、二つの意識は、
「膜」のようなもので仕切られて、
分かれています。
この「膜」は、8-9歳ころに出来上がり、
その頃に、
顕在意識と顕在意識が、分かれます。
幼い頃は皆、
顕在意識である「理性」が発達していません。
そして「膜」も出来ていません。
ですので、
赤ちゃんから幼少期、子供時代は皆、
「潜在意識」(が優位な)状態で、
生きているのです。
赤ちゃんの頃は、所かまわず泣きわめいたり、
子供時代は、空想的だったりと、していたはずです。
顕在意識が発達し、
潜在意識と分かれることで、
理性的な、大人の人間になっていきます。
それは、
思春期や反抗期を迎えるということとも重なります。
顕在意識が発達していき、
やがて1割を占める割合になっていきます。
顕在意識が、
表面にあるということは、
ある意味、
理性のブロック、フィルターがあるということであり、
大人は、他者や周囲から受ける言動や情報を、
ダイレクトに潜在意識に入れることはありません。
基本的に、
顕在意識(理性)のふるいにかけられた情報しか
入ってこないのです。
しかし、子供は、
常に潜在意識の状態で生きているため、
とても無防備であり、
情報がダイレクトに入ってしまうのです。
それは、
素直な状態ですが、傷つきやすいうこと。
“インナーチャイルドを癒す”ことが
大切な理由もここにあります。
逆にいえば、
潜在意識に何かをインプットしたい時には、
顕在意識(理性)と、
フィルターである「膜」がない方が、
スムーズになるということです。
ヒプノセラピーは、催眠で、
理性を弱め、そして二つの意識を繋げることが出来ます。
それを利用したのが、「暗示療法」です。
▷暗示については、こちら
顕在意識と潜在意識の
役割やはたらきを知ることで、
自分を守ることや、望みを叶えていく
ということが出来ます。
理性的で、頭で考えてしまう方は、
リラックスし、潜在意識を働かせるとよいでしょう。
ガードが必要な時は、
理性でブロックすることも大切です。
二つの意識を、
上手に活用していきましよう
love,peace&hope