ひきつづき、 6話です。

 

初視聴後、何度も見ているドラマではあるものの、ただでさえ、筋追いすると没入度が違うところにきて、どんどん先を思い出していくんですね。

あれがこうなり、これがああなり・・・と、テンション高くなってしまって、今の時点で、8話あたりのことまで、書きたいことだらけ。(笑)

フライングネタバレしたくてしょうがない部分がたくさんあるんですけど、ちゃんと完結にわかりやすく、本道の邪魔にならないようにつなげられる自信なし。

とりあえず、極端な脱線などはせずに筋追いに専念しようと思います。

 

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

#5-1 #5-2 #5-3 #5-4 #5-5

 

【Episode 6-1】

 

現在

 

オ・ギョンテの逮捕、ハニャン大橋事故など、立て続けに、過去の事象が変化したことを知り、なにかとんでもないことが起きたのだ、と悟ったヘヨンが、ジェハンとの交信が繋がるのを待っているところから、6話は始まります。

 

実際、もうこの頃になると、私も、23:23の交信タイムを待ちわびるヘヨンの気持ちが痛いほどわかるというか、この「過去と未来を無線機の交信で結ぶというありえない状況」を完全に受け入れてる自分に驚いています。

 

ここで、5話のラスト、ヘヨンとジェハンの交信の様子が再び、おさらいのように流れます。

 

ジェハン「・・・私たちが間違ってたんです。いえ・・・いえ・・・私が・・全て私が間違っていたんです。全て・・・私のせいで、メチャクチャなことになりました。こんな無線・・・始めるべきじゃなかったんです」

  

ヘヨン「な、なにを言ってるんですか?」

 

ジェハン「・・・・・・・」

もう言葉にならないジェハン。

 

実は、この交信、ここで切れたわけではありませんでした。

  

過去

 

ここで、ギョンテが逮捕される、少し前に遡ります。

 

~ハン検事長宅~

囚人たちの顔写真がたくさん並べられた紙を見せられているのは、

検事長の息子であるハン・セギュ(イ・ドンハ演)

 

"大盗事件"で、最後に窃盗に入られた4軒目の家が、このセギュの家で、しかも、目撃者でもありました。

 

(日本だと、『上級国民』などとネットスラングで揶揄される階級に入るため)検事局の人間か、顧問弁護士か・・とにかくそういう専門家の立ち合いのもと、自宅での面通しというか、写真確認って感じです。

 

ジョンジェ「この人物でしたか?」

ジェハンの同僚のジョンジェが担当です。

 

かったるそうに、目だけで、そうだ、と頷くセギュ。

 

その時、次に用意されていた容疑者の顔一覧を見て、「ちょっと待った」と制し、「さっきの人じゃないな。この人だ」と、ギョンテの顔を指さすセギュ。

 

なぜか、急に自信たっぷりです。

 

ジョンジェ「この人ですか?」

ギョンテの顔写真を見せて、再確認するジョンジェ。

 

セギュ「ああ、この人だった」

 

~強力班~

その結果を聞き、「本当か?」と信じられない思いのジェハン。

ジェハン「本当に、彼は、オ・ギョンテだと言ったのか?」

ジョンジェ「だから、そう言ってるだろ!」

 

その時、鑑識課の人間が、部屋に入ってきました。

 

鑑識課員「イ刑事が言及された場所から、残されていた指紋を発見しました。最後に強盗に入られた、ハン・ソッキ検事長宅に残されていた指紋を調べた結果です。」

小さく頷きながら、その指紋照合書を手に取るジェハン。

 

悔しそうに、顔を歪めたのは、それが、前歴のあるギョンテのものと一致したからです。

 

バンっと、机をたたき、部屋を出ていくジェハン。

 

ジョンジェも、ジェハンがギョンテのことを特別、目をかけていたことを知っているし、いろいろ思うところもあるので、何も言葉を挟めません。

 

目撃証言と、指紋・・・それらが逮捕の決め手でした。

 

~通り~

ギョンテを逮捕するために、赴いたジェハン。

身に覚えのないギョンテは、必死に逃げます。

 

#5-4では、セリフはほとんどありませんでしたが、ここでは、交わされた会話とともに、路地での様子が再現されます。

 

路地の行き止まりで、とうとう、追い詰められたギョンテ。

「なんで、こんなマネするんだよ?」とジェハンにくってかかります。

 

ジェハン「なんで、嘘をついた?」

厳しい口調です。

ギョンテ「嘘ってなんだよ? 俺じゃないぞ」

ジェハン「目撃者もいる、犯行現場で、お前の指紋だって見つかったんだぞ」

ギョンテ「ほんとに、俺じゃない!!」

心から、叫ぶギョンテ。

 

ジェハン「車・・・あの金はどうしたんだ?」

ギョンテが商売のために手に入れた中古の冷凍トラックのことを言ってます。

 

ギョンテ「お前・・・ホントに俺を信じないのか? 俺はな、ウンジの将来のために車を買ったんだ。盗んだ金なんかで、そんなもの俺が買うと思うか?」

 

その時、後ろから、制服姿のままのウンジが駆け付けてきました。

ウンジにだけは、こんなところを見られたくなかったギョンテの顔が歪みます。

 

ウンジ「一体、何してるの?」

ジェハンの無言が答えです。

 

ギョンテの前に両手を広げ、自ら盾になるウンジ。(涙)

ウンジ「本当に、アッパじゃない。」

どこから、走ってきたのか、あがった息を整えながら、ジェハンの目をまっすぐに見て、毅然と断言するウンジ。

 

ジェハン「・・・・・・・」

いいのか、娘にこんなことを言わせて・・・と、ちらりと後ろにいるギョンテを見る。

 

ジェハン「おとなしく一緒にきてくれ」

 

ウンジ「アッパじゃないって言ってるじゃない!」

 

もう、ジェハンがウンジの言葉に答えることはありません。

 

後ろから、ウンジの腕をゆっくりと下ろすギョンテ。

 

ギョンテ「イ刑事、ウンジを(家まで)送り届けたら、自分の足で警察に行くよ、な?」

それでいいだろ、と問うています。

 

目を反らすジェハン。

ジェハン「・・・・・・もう、お前の家には、警察がいるんだ。俺と一緒に行こう」

 

おそらく、それが、ギョンテのために、ジェハンがしてあげられる、せめてものことだから。

 

全てを察したように、ウンジに微笑みかけるギョンテ。

 

ギョンテ「ウンジや、家におかえり。アッパを信じろ。すぐ戻ってくるからな。先に帰っていなさい」

そう言って、ウンジの頬をなでるギョンテ。

 

ギョンテ「行こう」

ジェハン「・・・・・」

 

なんで、こんなことになったんだ、と、ここにいる三人が三人とも思っていたはずです。

黙って、先に歩き出すジェハン。

一度だけ、ウンジを振り返るギョンテ。

ウンジの頬を涙が伝っています。

 

表通りに停めていたジェハンの車に乗り込もうとした時、近くのバス停にむかって、とぼとぼと歩いてきたウンジの姿を確認したギョンテとジェハン。

 

バス停には、学生が帰宅のためのバスを待っています。

なにも知らず、迎えにきた父親と仲良さそうに会話をしている女子生徒もいます。

そんな学生たちの列の後ろに並ぶウンジ。

生気の無い表情で、少しだけうつむき、道路のほうを向いています。

 

ウンジから目を離せないでいるギョンテを車に乗せようとするジェハン。

でも、ただ、車に乗せるわけにはいかないんです。

ウンジの視線がこちらに向いていないことだけを確認し、自分の背中で隠すように、ギョンテに手錠をはめるジェハン。

ギョンテ「・・・・・・」

こんなこと、ジェハンだってしたくありません。

 

バスが到着しました。

 

ゆっくりと乗り込むウンジ。

 

バスが出発するのを待たず、車を発車させるジェハン。

 

しばらく車を走らせていると、ジェハンの車の横を、先ほどのバス停で、ウンジを乗せた32番のバスが伴走してるかのように、隣のレーンを走っているのに気づきました。

 

父を連れたジェハンが警察に向かうには、この道を通ることを、そして、このバスがその路線にあることを、ウンジはわかっていたんです。

 えーんえーんえーんえーんえーん

 

いくら、涙があふれても、ウンジがアッパの乗った車のほうを見るそぶりを見せることはありませんでした。

 

ギョンテも、不条理に耐えて、助手席に乗っています。

 

そして、なんというめぐり合わせか、そのバスの後方の座席には、(先ほど、バス停でも会話を交わしていた父と娘)20年前のシン・ドンフンとヨジンも、乗っていたのです。

 

現在

 

~シン家のリビング~

 

スヒョン「ハニャン大橋が崩落した時、あなたのお嬢さんはそこにいたんですか?」

ドンフン「ええ、娘と私は現場におりました。ですが、それと、娘が誘拐されたことと、なんの関係があるんでしょうか?」


ショックを受けるスヒョン。

スヒョン「オ・ギョンテのプロフィールを見たところ、彼の娘もまた、あの事故で亡くなっているんです」

 

そう言われても、まだ、ことの重大さに気づいていないようなドンフン。

 

ドンフン「そうですね。亡くなられた方は、一人や二人ではありませんでしたから」

 

ドンフンをあまり刺激しないように、言葉を選ぶスヒョン。

スヒョン「犯人は、お金のために、あなたのお嬢さんを誘拐したのかもしれませんが、我々は、他に考えうる動機についても検討する必要があります。そのためにも、お嬢さんに関する情報がもっと必要です。」

 

はぁ~と、大きなため息をつくシン・ドンフン。

ドンフン「当時、ヨジンは瀕死の重傷を負いましたが、なんとか生き残りました。ですが、その時のトラウマが彼女をずっと苦しめてきました。私ですら、あの時のことを思い出したくもないほど、本当に恐ろしい出来事だったんです」

 

その時、シン家の電話が鳴り響く。

 話は当然、中断です。

 

ヨジンの母親に落ち着くように、指示する刑事。

両親揃って、電話の前に座り、刑事の合図とともに、

電話に出るドンフン。

ドンフン「もしもし?」

緊張した声で、語り掛けるドンフン。

 

ヨジン<ア・・アッパ>

相手は、ヨジン本人でした。

 

ドンフン「ヨジン、お前、どこにいるんだ?」

 

すぐさま、位置情報の確認が開始されます。

話を引き延ばすように合図する刑事たち。

 

ドンフン「大丈夫か? ケガしてないか?」

 

~ソウル中央署~

 

アン・チス「どうなった?」

刑事「ヨジンがいそうな場所をサーチしました。」

 

会議室に、拡大地図が投影されました。

 

おそらく、CCTVや車の追跡情報を元に割り出された場所の解析が終わり、丸印がつけられています。

刑事「これらの場所のいずれかである可能性が高いです」

 

そこへ、ケチョルが報告に入ってきました。

 

ケチョル「被害者から電話が入りました。彼女の携帯からです」

アン・チス「なんだと?」

 

~シン家 リビング~

ドンフン「今、お前、一人なのか? 大丈夫なんだな?」

娘が生きているとわかっただけでも、泣き出しそうな母親。

 

ヨジン<うん。一人よ。すごく寒いの・・・>

息が荒いヨジン。

 

モニター用の受話器を持っている刑事に代われ、とジェスチャーすると、直接、ヨジンに語り掛けるスヒョン。

スヒョン「シン・ヨジンさん。どうか落ち着いてください。私は、警察のチャ・スヒョンといいます。今、あなたの周囲に、なにが見えますか?」

 

冷え切っている電話をかろうじて掴み、スヒョンの問いかけに答えるヨジン。

 

ヨジン「車・・・車の中です。」

スヒョン「トランクの中ですか?」

ヨジン「いいえ、もっと広いです」

スヒョン「・・・窓はありますか?」

ヨジン「窓はありません。閉じ込められています。・・・さ、寒い」

 

ここまで聞けば、もうわかります。

刑事たちに「冷凍庫・・・冷凍車の中!」と伝えるスヒョン。

 

GPSで場所の特定を急ぐ刑事たち。

 

~ソウル中央署 会議室~

ケチョル「この地域の、3Km以内です。」

刑事「3kmなら、こことここです」

アン・チス「この付近の、冷凍車を全部洗え!」

 

~検問~

冷凍車の捜索に切り替えるため、手分けして移動していく警察。

 

冷凍車は、事業所車両なので、下手すると、一か所に、数十台止まってたりします。。

人海戦術で、1台1台確認していく警察。

 

当然、走っている冷凍トラックについても、検問かけて、調べていきます。

 

~シン家 リビング~

 

どうもおかしい・・・と、なにか浮かない顔のスヒョン。

 

刑事「(現場の刑事たちに)出来るだけ多く、一緒に来てもらいたい。パク刑事、君は、残っていてくれ」

パク刑事「わかりました」

スヒョンに対し、「なにしてる?出る準備してくれ」と伝える強力班の刑事。

 

スヒョン「おかしくない?どうして、奴は、シン・ヨジンの近くに携帯電話を置いたりしたの?」

刑事「拉致の途中で落としたんじゃないのか? そういう状況だってけっこうあるだろう。」

断言はできないものの、首を横に振るスヒョン。

スヒョン「オ・ギョンテは、几帳面な性格だそうよ」

刑事「シン・ヨジンの居場所は、確認されたんだ。本人が電話してきたんだぞ!俺たちは、まず、人質を救出すべきだ。いいから、早く支度して現地に向かうぞ」

 

こういう時、ヘヨンがいたら、なんと言ったでしょう。

 

納得いかないものの、仕方ない・・と移動しようとした時、シン・ドンフンが一人、背をむけるように、廊下に立っているのに気づきつつ、

先を急ぐスヒョン。

 

~スヒョン 車内~

 

運転中に、ヘヨンから着信あり。

無視し、しばらくでないまま、運転を続けるスヒョン。

 

それでも、執拗に何度も何度もかけてくるヘヨン。

 

根負けして、「私よ」と出てしまうスヒョン。。← いや、出ていいんだよ(笑)

 

そんなことは構わず、開口一番「シン・ヨジンはターゲットじゃありません!!」と告げるヘヨン。

 

スヒョン「どういうことよ?」

ヘヨン<オ・ギョンテの娘と、シン・ドンフンの娘は、共に、バス事故の犠牲者でした。>

スヒョン「それは知ってる」

 

ヘヨン「あれは、ただの事故なんかじゃなかったんです。オ・ギョンテの娘は助かっていたかもしれないんです

 

過去

 

このあと、5話(#5-4)で、発生した事故の様子が、おさらいのように再現されますが、ここでは、

事故が起きた晩に、前回描かれていなかった部分が描かれることになります。

 

 

漢江にかかるハニャン大橋にさしかかると、あえてスピードを落とし、バスの後ろ側につくジェハン。

ギョンテに、ウンジの悲しむ姿を見せるのがしのびなかったんでしょうね。

自身も、見ているのが辛かったのかもしれません。

 

少しだけ、恨みがましい顔でジェハンを見るギョンテ。

おそらく、その気持ちを理解しつつも、それでも、ギョンテは、娘の姿が見える場所にいたかったのかもしれず。

こういう時には、これが正解・・なんてものはないんでしょうね。

 

事故は、ほんの一瞬の出来事でした。

バスの中では、悲鳴と共に、まともに座ってられない乗客たちが跳ね飛ばされている。

赤いリュックを背負ったウンジも、バーを掴んでいられなくなり、運転席のほうに、転がり滑っていく。

 

ハンドルを取られまい、と必死に車体を横に向け、なんとか、落下は免れたものの、急ブレーキの衝撃で、意識を失うジェハンとギョンテ。

 

サイレンの音がけたたましく鳴り響く中。。

 

転落したバスの中では、なんとか意識を取り戻したシン・ドンフンが真っ暗な車内で、身体を起こす。

落下時の姿勢が功を奏したのか、比較的、軽傷だったようで、すぐに動くことが出来たドンフン。

そうは言っても、彼自身もまた、頭部から血を流しています。

 

 

阿鼻叫喚な中、娘のヨジンを探すドンフン。

 

 

おそらく衝撃で、ドンフンも、バスの前部に飛ばされてきたのでしょう。

バスの出入り口に近いところにいるようでした。


近くにいた学生をいったん、外に出してあげてから、再び、「ヨジン、ヨジン、どこにいる?」と車内に戻っていきます。

 

そうやって、数名の学生を外に運んだり、車内に戻ったりを繰り返していたドンフン。

ドンフンにしても、ただ、他の人を無視して娘だけを助けようとしていたとか、助けてもらって当然だ、などとふんぞり返っていたわけじゃなかったのです。 

 

その時、途中で、「君、大丈夫かね?」と声をかけた(全身血まみれで意識を失っていた)女子学生がおそらくウンジでしょう。

 

 

一方、橋の上です。

しばらくして、意識を取り戻したジェハン。

痛む腕を押さえながら、さきほどの恐ろしい状況が脳裏に戻ってきたジェハンが、「違う、違う、違う・・・」と呟きながら、車から降りました。

ギョンテはまだ、意識を失ったままです。

 

橋の裂け目から下を覗き込むジェハン。

バスが横倒しになっています。

取り乱し、「だめだ、だめだ!」と繰り返すジェハンの声が、目をあけたギョンテの耳に飛び込んできました。

 

目を凝らすと、ウンジらしき女子学生が、バスの中に横たわっているのが見えるのです。

 

ジェハン「ウンジや!!」

ジェハンのひと際大きな絶叫が響き渡りました。

 

その声に、手錠に繋がれたまま、車内の窓から下を覗き込もうとするギョンテ。

当然、よく見えるわけもなく、なんとか、シートベルトを外すと、車のドアをあけ、半身を車外に出しながら、下を覗き込みます。

ジェハンの車も、崩落個所すれすれで、止まっていたのがよくわかります。

 

ギョンテ「ウンジや~~~!! 頼む、誰か、うちの娘を助けてくれ!! 頼む!!」

絶叫するギョンテ。

 

その少し前、ジェハンはなんとか、橋の下に降りられないか、と、点検階段を探して、その場を離れてしまっていました。

 

たった一人残されたギョンテは、手錠によって、車に繋がれたまま、叫ぶしかありません。

 

ここで切ります。

 

 

★『シグナル』EP.6-1 雑感★

ここで、書いてしまうのもどうかとは思いますが、6話は、シビア味しかも強め。

これをリアタイで見ていたら、正直、寝込んでしまったかもしれない、と思うくらい、衝撃的な展開が、このあと、待っています。


ただし、6話の前半は、5話からの流れが途切れることなく、振り返り・・というか、視点や、若干の捉え方を変えた再現シーンが多用されています。

 

じっくり見ていくと、会話の部分が付け加えられたり、状況の説明が入ったり、人間の思惑が交差することにより、心理バイアスが発生しているのがわかります。

 

ショボーンショボーンショボーンショボーンショボーン

 

★『シグナル』EP.6-2に続く★