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ハピネス 해피니스
【Episode 5】3/4
雰囲気一転します。
~政府 有識者会議~
連日の報道や、感染者発覚地域の封鎖などの施策に伴い、軍医務司令部から、現在までに判明している情報が、大統領以下、政府関係者に説明がなされる。
代表して、説明するジス。
ジス「狂人病のウイルス、別名リタウィルスとも呼ばれますが、狂犬病に似た向神経性ウイルスです。中枢神経を介して移動し、脳に影響を与えます。
ウイルスが血流に直接入ると感染が起こりますが、脳に到達するまでは症状は現れません。我々は、首から感染したとしても、ウイルスが脳に到達するまでにかかる時間内に食い止められれば、患者を救えると信じています。」
大統領「噛まれない限り、大丈夫なのかね?」
ジス「現在、私たちは3つの感染方法を認識しています。 咬傷(こうしょう)、裂傷(れっしょう)、そして、“Next”の服用です。この感染症は、Nextの服用者から発生したと考えています。」
大統領「治療法はどうなっている?」
ジス「問題は、脳が(人間にとって)最も重要な器官であり、内部の血液や脳は、関門となるBBBと呼ばれるものによって保護されていることです。もし、治療法が開発されても、バリアを通過して脳に到達することはできません。」
大統領「つまり・・・治療法はないということか?」
ジス「・・・・・・・・」
言葉をつづけられないジスに代わり、テソクが立ち上がる。
テソク「現在、実験室で育てられた弱毒生ウイルスを使用して、脳に直接作用する抗体を開発しています。 1ヶ月以内に回答が出るでしょう。」
大統領「それまで、我々は持ちこたえられるのか?」
テソク「現時点では、そう信じています。しかしながら、積極的な集団隔離をあきらめ、感染者が特定の数に達した場合、72時間以内、最長で1週間で、すべての人が感染します。」
メモしている出席者の間にも、動揺が走る。
《韓国で確認されたLyttaウイルスの症例》
韓国全土が感染域となったことを示す赤く覆われたシュミレーションを見て、絶望的に、目を伏せる大統領。
~テソクの執務室~
本部に戻って来たテソクとジス。
ジスの表情は固く、顔色がさえません。
テソク「(なにかあるなら)言え!」
ジス「ラボでは、培養に成功する事もなく、なんら前進していないことも、彼らに説明する必要があります。我々の実験では全て、抗体を形成することなく、死滅しています」
先ほどの発表は、正確な報告ではない、と 心を痛めているジス。
テソク「では、治療は不可能だと言うべきだったか?」
ジス「せめて、時間と資金が必要だと言うくらいは・・・」
テソク「だとしたら、(間違いなく)彼らは、感染者を全て殺すべきだと主張するだろう。確認された症例が治癒の見込みなしに増加する場合、殺処分が唯一の選択肢だからな・・・」
少し、意外そうな顔をするジス。
ジス「中佐は、感染者を人間だと思っておられないと思っていました」
テソク「彼らが誰かを噛み殺した場合、発症者はその責任を負わなければならないとでも?」
誰も、自分の意志で、噛みついている者などいない、と言いたいのでしょう。
知る限り、ただ、一人を除いて・・・。
テソク「もっと時間を稼がなければ・・・。必要に応じて、より広いエリアを閉鎖することになる。今より多くの人を救うには、それが唯一の方法だ。そして、そうしている間にも、答えが見つかることを願っているよ」
テソクが手に取ったファイルは・・・・セボムの個人情報が記された経歴書。
裂傷を受けても、感染も発症もしなかったセボムは、まさに、今はまだ、先の見えない救済へのパイロットランプなのね。
D-5
セボムじゃないけど、ホント、一日が長い(笑)
いや、映像だけ見てたら、そうでもないのかもしれないですが、筋追いしてると、マジで長い。(苦笑)
でも、なにが、今後のヒントなり、フラグなり、伏線になるかわからないから、ついつい、飛ばせないんですよね。
朝です。
またしても、飛び起きるセボム。
そして、隣で眠るソユンの様子をみてから、携帯を確認する。
セボム「まだ、(通信は)復帰してない・・・」
母親とのラインのやりとりを見ると、一昨日の晩のやりとり以降、変化なし。
母親との電話での言葉を思い出すセボム。
セボム「なにかしないわけにはいかない・・・って言っちゃったんだよね」
おもむろにクローゼットから、SOUでの実戦時ユニフォームを取り出すと、
一旦、リビングに出て、様子を窺う。
ソファに寝てるのは、ジョングク。
イヒョンは、すでに起きていて、インナーテラスにいました。
セボム「イヒョナ?」
振り返ると、キャッチャー用?のフェイスガードを顔に当てているイヒョン。
イヒョンも、同じようなことを考えてました。
セボム「なにそれ?」
イヒョン「捕手マスクだよ。ソユンはまだ、寝てるのか?」
イヒョンもまた、寝室のクローゼットから、手袋などを取り出してます。
そんな脆弱な装備で、どうする気か、と呆れるセボム。
イヒョン「だけど、(俺だって)警察官じゃないか・・・。何もせずに、じっとしてるわけにはいかないだろ・・・」
セボム「ねえ、私たちは、私たち自身も隔離中なのよ。ここに、警察官としているわけじゃないでしょ。それに、こんなことをしたって、あんたは、一銭も特別手当すらもらえないのよ」
イヒョン「そんなこと言ったって・・・他の棟にも、感染してない人たちがいるかもしれないし・・・、もしそうなら、その人たちを助けなきゃだろ」
セボム「まず、自分の面倒を見なさいってば!そんな痛めた膝じゃ、速く走ることだって出来ないじゃないの」
イヒョン「だけど、まだ、中年のおっさんよりは、俺の方が速いぞ。 すぐ戻るよ」
セボム「ちょっと、本気で行く気?」
しっ~と指を立てるイヒョン。
イヒョン「(ソユンを)起こす気か?」
ソユン「おはようございます。よく眠れましたか?」
すでに、起き上がっちゃったソユンに、笑顔で手を振るイヒョン。
セボム「ソユナ。まだ、寝てていいよ。今、起き上がるとね、大きくなれないよ。さ、戻って、戻って・・・」
無茶苦茶だけど、ソユンには、できるだけ、不穏な空気を知られたくないセボムたち。
リビングに出てくると、布団をたたんでいるジョングク。
バットを手にするイヒョン。
イヒョン「ヒョン、来ないの?」
ジョングク「ああ、俺は危険な場所は避けるぞ。なぜなら・・・危険だからだ」
イヒョン「・・・・・・・・ああそう」
玄関に向かおうとしたイヒョンの前に、立ちはだかり、通せんぼするセボム。
セボム「どっちを優先するの? 私と、マンション住民と?」
思い描いていたのとはちょっと違うかもしれないけど、
こんなときじゃなければ、ダンナさんとしては、言われたい言葉だったろうにねぇ。
言葉に詰まるイヒョン。
イヒョン「・・・・・・・・・・・」
~1階ロビー~
昨晩、報奨金目当てに、手を挙げた、セギュ、ムンヒ、アンドリューがすでに降りてきていました。
あ、財布をもったジュヒョンも・・・。
セギュ「外に、なにかいるはずないだろ。なにかの間違いだって・・・」
それでも、プロテクター替わりに、エプロンを夫に着けさせるムンヒ。
ムンヒ「何回、言わせるの!子供のことを考えて頂戴! 仕事中にケガしたって、誰もなにも保障してくれないってわかってないの?!」
ジュヒョンが、30万ウォンずつ、手渡しをする。
ジュヒョン「忘れないでくださいよ。安全第一ですよ、いいですね?」
セギュ「奥さんが亡くなったと聞きました。ご愁傷様です」
頭を下げるセギュ。
会釈をかえすと、もう一枚、5万ウォンを追加するジュヒョン。
そこに降りて来たのは、セボムとイヒョン。
セボム「私たちにも払ってください」
手を差し出すセボム。
ジュヒョン「あんたたちが、感染者がいたと言ったんだろ」
セボム「だからですよ。公務員として、務めを果たさないと・・・」
ジュヒョン「あんたには、ちゃんと政府が払ってくれるといいけどね」
セボムに6枚渡すジュヒョン。
セボム「彼の分もよ」
ジュヒョン「金、欲しいんですか?」
イヒョン「結構だ」
ま、そういうでしょうね。
もらわないイヒョンに、呆れるセボム。
セボム「今日のあんた、好きになれないわ・・・」
イヒョン「悪い・・・。でもさ、副業は違法じゃないか・・・。これ、つけるか?」
キャッチャーのフェイスガードを見せるイヒョン。
ふふふ、あなたは、散々、草野球の助っ人で、バイトしてましたよね。(笑)
ガシっと受け取るセボムを見て、微笑むイヒョン。
この人には、セボムのことが嫌いな日はないんです。
気に入らない・・・と壁にもたれて、イヒョンを盗み見るセボムの目は、やっぱり、イヒョンを心配してるんだよね(笑)
セボムって傭兵に近い気がする。
幕の隙間から、外を見るイヒョン。
イヒョン「今から、私が先導します。外にいる間は、静かにしてください」
セギュ「おい、なぜ、私らは、アンタに従わなきゃならないんだ?」
バシっと、ダンナを叩くムンヒ。
イヒョン「ああ・・・(あなたも)死にたくはないでしょう、と思ったからですよ」
さらっと答えるイヒョン。
今度は、アンドリューのことを気にしているセボム。
~302号室 ハクジェ一家の部屋~
偵察隊の無事を祈って、祈りを捧げているソンシルハルモニ。
リビングに入ってきたハラボジが、必死に祈る妻を尻目に、「アーメン」と気軽に呟き、「ああ、もうやめろ。もう十分だろ」と、ポンと肩に手を置きながら、声をかける。
「触らないでよ」
「ん? なにか言ったか?」
「触らないでって言ったの!まったく」
今度は、ソンシルがリビングをでて、部屋に入ってしまう。 ← ああ、この嫌がり方・・・心配しかない。。
「なにを怒ってるんだ? なんてこった!」
ハクジェがパンを食べようとしていると、矢のような速さで、ドンヒョンが飛び出していく。
「おい、どこに行くんだ?」
無視です。。
パンの袋を捨てようとしたして時、ゴミ箱がアップになって、ゆっくりしまるんだけど、なに?
パッケージに問題あり?
それとも、あとで、大量にティッシュが捨てられてるのとか、をハラボジがあとから不審に思うとか?
~101号棟 外部~
とうとう、外に出て来たイヒョンたち。
背後から、「ほんとに、気を付けてくださいよ」と大声をあげるジュヒョンにΣ(゚Д゚)させられる。(怒)
ほんと、この男は・・・・あ~、腹立つ!
特に、誰も見当たらず。。。
静かなものです。
セギュ「なんだよ、なにもいないじゃないか」
しっ、と注意するイヒョン。
植え込みに、落ちている片方だけのスニーカー。
その時、突然、ドンヒョンが飛び出てくる。
ドンヒョン「おはようございます。僕も手伝いますよ」
そういいつつ、手には携帯。
セボム「動画をアップする気でしょ!」
ドンヒョン「いいえ、違いますよ。アップする前には、あなたの許可を得ますよ。本当に、約束します」
イヒョンと目を合わせるセボム。
イヒョン「さっさと終わらせよう。 ついてきてください」
緊張しながら、閉鎖バリケードのあたりまで来ると、他棟の住民が集まっている。
イヒョン「あなた方、大丈夫なんですか?」
警備会社の、イさんもいる。。
今は、クールダウンタイム(一見、普通の状態に見える)なのね。
セギュ「あなたが感染したと聞きましたけど・・・」
顔を見合わせる住人達。
だけど、目は虚ろだし、覇気がないし、様子、おかしいでしょ。
警備会社の人「ああ、内部で、ちょっとした問題があったんですよ。会合の間、感染者だと疑われる人がいましてね。それで、子供図書館に閉じ込めたんです。あなた方の棟で、感染した人はいなかったんですか? あの人は大丈夫でしたか?体調が悪くなったりしていませんか?」
まるで、何事もないような口調で言われても、この人が、発症したのを目の当たりにしているイヒョンとセボム。
セボム「そこのあなた・・・私の事覚えてないんですか?」
フェイスガードを取り去るセボム。
担当者「もちろん、覚えてますよ。昨日の朝、あなた、私を銃でねらったじゃないですか」
セボム「いえ、そのあとで・・・」
セボムの言葉をとめるイヒョン。
今までの捜査で、感染者が人に危害を与えようとしている時は、ウィルスの支配力のほうが活性化していて、その間の記憶がないと、わかっているのね。
イヒョン「では、他の棟では、その感染が疑われる人を除いて、みんな無事なんですか?」
担当者「ええ、家にいるように、と伝えましたよ。私と数名が、外部との連絡を担当しています」
やりとりを携帯で撮影しているドンヒョンを見て、住人の一人が、「なにを撮影しているんですか?」と声を荒げる。
決まり悪そうに撮影を止めるドンヒョン。
セギュ「あなた方は、弁当の配給を手に入れましたか?」
担当者「いいえ、待ってるんですが、まだ、受け取れていません。おそらく、外部でもなにかあったようですね」
それを聞くと、唯一の入り口のドアを叩きながら、 「だれかいませんか?」と声をかけるセギュ。
反応なし。
ただし、振り返ったセギュの額には、血がべったりと突いている。
ムンヒ「あなた・・・おでこ、おでこ」
尋常じゃない妻の声に、自分の手袋を見ると、同じく血がべったり。
通用口のドアに付着していた血を触ってしまった・・・と、エプロンに擦り付けるセギュ。
イヒョン「あなた方は、ここに留まるんですか?」
担当者に声をかけるイヒョン。
担当者「ええ、そうしないと・・・」
イヒョン「では、お先に。我々は、あとからにします」
ゆっくりと、退却するイヒョンたち。
セボム「あの人たち、ここで何をしてるの?」
イヒョン「彼らは、逃げたいんだろう。症状が再発した場合を恐れているからだ。そして、彼らが喉の渇きを抑えることができなくなれば、他の犠牲者を見つけるだろう。さて、これからどうするか?」
セボム「スーパーよ。できるだけ、多くの食料が必要になるわ」
頷くイヒョン。
~フィットネスジム~
水を飲みながら、器具に寄りかかり立っているヨンオク。
ヨンオク「本当に感染したの?本当に、狂人病にかかったの?」
相手は、Boemです。
Boem「かかってませんよ」
セボムに言われたとおりに、爪を切っているBoem。
ヨンオク「アメリカにいたとき、マリファナを吸ってたじゃないの。まだ、ここでも、クスリをやってるの?」
Boem「本当に違いますよ!」
大声をあげて、否定するBoem。
ん? なに、このラインは。。。
ただの居住者と、ジムのトレーナーじゃないのね。
ヨンオク「この野郎!」
急に、Boemにすごむヨンオク。
ヨンオク「あたしがここの仕事を回してやったらから、あんたは住民に近づけたんだよ。それなのに、ここでも薬をやってたのかい? このバカ野郎が!」
Boem「ヌナ・・・・」
ヌナ? それは、仲間としてのヌナ(姐御)かな?それとも、「実姉(おねぇちゃん)」としてのヌナかな?
ヨンオク「あんた! これからはね、あたしらは、お互い、一切、赤の他人だよ」
去り際に、「ほんとに、外は危険なのかい?」と訊ねるヨンオク。
Boem「俺がヌナだったら、絶対、外になんか出ないよ」
虚ろな表情で答えるBoem。
それを聞くと、いつものヨンオクに戻り、悠然とジムをあとにする。
Boemのこと、信頼してるんだ・・・。
~地階 エレベーターホール~
エレベーターを待っているヨンオク。
ヨンオク「ここの連中は、みんな使えないねぇ。 畜生・・・」
そんなに、タンブラー持ち歩くくらい、喉が渇くって・・・感染してんじゃないの?
その時、脳裏に、セボムの言葉が過ぎる。
セボム:エレベーター・・・もし、私なら、使いませんけどね。感染した誰かに襲われても逃げ場がないじゃないですか・・・
考えなおし、階段で登ろうと、階段室のドアを開けようとした時、背後で、ガタンと大きな音が聞こえる。
様子を見に戻り、気配をうかがうヨンオク。
ヨンオク「話にならないね。そう簡単に、人が変わったりするもんか・・」
帰りかけた時、駐車場に通じるガラス戸が叩かれ、「ちょっと、ここをあけてください」と声をかけられるヨンオク。
みると、他の棟の住人です。
この人こそ、襲われた張本人。
住人「私は、別の棟の住人なんですよ」
ヨンオク「本当ですか?」
住人「ええ、急いでください」
ヨンオクが扉に近づくと、落ち着かない様子で、「外の様子についても、お知らせしたいことがあるんです。もう、カオスですよ」と訴える住人。
ヨンオク「わかりました。」
鍵を開けようと、少し、目隠し布をめくったところで、ふと、住人の首に、大型の絆創膏が貼ってあるのに気づく。
ヨンオク「ところで、お怪我されたんですか?その首・・・」
住人「ああ、ひっかかれたんです。早く開けてください」
ヨンオク「ちょっと待ってください」
なかなか、鍵に手が届かず、タンブラーを床におくヨンオク。
すこし、水をこぼしてしまい、しゃがんだその視線の先に、住人の手が見え、爪先に血がついているのに気づく。
今度は、脳裏に、イヒョンの言葉が蘇る。
イヒョン:発症する前に、少し変わった行動を見せることがあります。異常に喉が渇いたり、瞳の虹彩が小さくなり、白く変色します。また、一人でいるときは、壁を叩くなどの行動を取ることがあります
住人を観察すると、床にこぼれた水をじっと見つめている。
ヨンオク「もしや・・・喉が渇いてるんですか?」
そう言いながら、タンブラーに残っていた水を全て、床にこぼすヨンオク。
目隠し布を下ろすと、静かになり、ほっとしたところに、
急に、発症した住民が、ガラス戸にむかって顔を押し当ててくる。
初めて、間近に見る、発症者のようすに、悲鳴を上げるヨンオク。
★『ハピネス』5話3/4 雑感★