京都府亀岡市のJR嵯峨野線馬堀(うまほり)駅周辺を散策しました。
馬堀駅は京都市外最初の駅ですが、トンネルの連続で距離以上に遠く感じます。
付近に嵯峨野線の旧線を利用した嵯峨野観光鉄道の「トロッコ亀岡駅」があるためトロッコ列車の発着前後は観光客で賑わいます。
トロッコとJRの接続が終われば至って普通の駅ですが、頑張って馬堀の魅力を発掘します!
前述の旅はもちろん、年明けの徳島の旅に利用した青春18きっぷはここで購入しました。
入場印や下車印も色々集めればきっぷも良い思い出の品になりますしオススメです。
廃止になる石見川本駅、テーマパーク閉園で快速通過駅になるスペースワールド駅を記録できたのは嬉しいです。
それでは本題へ。桑田神社と篠村八幡宮に参拝しました。
紛らわしいことに馬堀付近に桑田神社は二つあるのですが、駅から近い方は小さいのでパスしました。ごめんなさい。
特急電車が突如出現したのでパシャッ。先頭が欠けているので鉄道写真としてはイマイチですね。
駅から15分ほどで(遠い方の)桑田神社に到着。
紅葉シーズンだったのでお客さんは予想以上に多かったですが、京都市内に比べれば完全に穴場ですね。
次は住宅街の中を南下し篠村八幡宮へ行きます。
篠村八幡宮は足利高氏が鎌倉幕府打倒の挙兵をした場所です。
高氏は源氏の血を引く御家人の一人で当初は後醍醐天皇を中心とした討幕運動の鎮圧のため近畿に派遣されましたが天皇方に寝返り歴史の表舞台へと躍り出ます。
京都の六波羅探題を滅ぼした高氏は後醍醐天皇の諱「尊治」から偏諱を受けて尊氏に改名しています。
八幡宮は足利氏の先祖の源頼義が1071年に建立したとのこと。
対立するようになった天皇方に敗れ京都を追われた尊氏はここ篠村八幡宮に味方を集め再起を祈願したと言われます。
尊氏をはじめ足利将軍に大切にされた八幡宮は戦国時代に焼けた後江戸時代に再建され現在に至ります。
当ブログでは楠木正成や後醍醐天皇も扱っており筆者も南朝が好きです。いつか新田義貞も取り上げたいものです。
でも足利尊氏が激動の時代を駆け抜けた大した人間だったことは確かですし、そんな彼の支えになった場所を訪れて良かったです。
南北朝時代ファンならぜひ一度馬堀へどうぞ。