本州と九州とを隔てる関門海峡。
「境界」には不思議と人を惹きつける何かがあります。
2017年12月12日。
三江線にさよならする前哨戦として半ば惰性で計画した福岡行きでしたが、そこは楽しく。
年末に閉園予定(当時)のスペースワールドや八幡製鉄所を訪れた後、鹿児島本線始発駅、門司港へ向かいました。
連絡船時代は九州の玄関口として栄えたものの、現在は専ら観光の拠点として機能しています。
駅舎は残念ながら改修工事の最中ですが1914年築の木造駅舎で重要文化財に指定されるほど美しい建物です。
工事終了が待ち遠しいですね。
ちょうどお腹が空いたので駅前の焼きカレー屋に入りました。
門司の名物、おいしく頂きました。
続いては西鉄バスに乗り、関門海峡に向かいました。
関門海峡には人道トンネルがあり、対岸の下関市まで徒歩で行くことができます。
異世界に行きそうな重厚なエレベーターに乗り、トンネルへ。
観光客が多くてびっくりしました。写真撮影が難しかったです。
そして県境を跨ぎ、山口県に入ります。
地上に出ると門司のものと瓜二つな入り口でした。
関門海峡といえば1185年の壇ノ浦の合戦の舞台ですね。
源義経と平知盛の銅像が対峙しています。
船がタイミング良く通りかかったので色々カメラに収めました。
時代の流れを感じられるこういう撮り方は大好きです。
京都から続いてきた国道9号。
ここが壇ノ浦だと実感できた記念に撮影。
最後に訪れたのが赤間神宮です。
平清盛の孫で一門と共に入水した安徳天皇の陵があります。
陵墓訪問は11月に奈良県にお邪魔して以来です。
平家一門の墓もあります。
朝鮮通信使の歴史にも触れました。関門海峡は様々な時代を見つめてきたんですね。
バスに乗って下関駅へ向かいます。
おしまいに、先ほどの国道9号の終点です。