【820】BAとBA -20- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

  ここ数日はいい天気に恵まれているここ北摂地方ですが、事務所に閉じこもって新規事業企画を練っている今日この頃です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。週末は秋を満喫するためにどこかへ出かけてみることにしましょうか。

 


 

■ビジネスアーキテクチャ -11-

●ビジネスアーキテクチャのドメインの関係

 

  ビジネスアーキテクチャが規定する10個のビジネス・ドメインの相互関係について考えています。各ドメインがそれぞれ関係を持って、ビジネスを構築していることについて、「バリュー・マップ」を取り上げ「組織マップ」や「ケイパビリティ・マップ」「ステークホルダー・マップ」などとの関係性をお伝えしました。そのとき一つの疑問が生じることを指摘しました。その疑問とは、実際にビジネスアーキテクチャを構築しようとするときどのドメインからマッピングを開始すべきかということです。

 

  前述したように、各々のビジネス・ドメインは単独で存在するものではなく関係しあっているため、あるドメインのマッピング結果が別のドメインのマッピングに影響することがあります。そのためマッピング作業はドメイン間を相互に行き来しつつ、その精度を高めることになります。とするとどのドメインからマッピングを開始してもいいようなものですが、はやりそこには幾つかの基準があります。

 

  最初に何処から始めるか?については状況によって違いがあります。前々回ご説明したように(これ)ビジネスアーキテクチャを人体に例えた時、頭脳にあたるのが「戦略マップ」であるとお話しました。したがって普通に考えるとまずここからマッピング作業を開始すことになりそうですが、実は必ずしもそうとは言えないのです。

  なぜなのか少し考えてみましょう。言うまでもなく戦略はビジネスを展開する上で、何をどのように実現するのかを示す重要なものです。ですから実行するビジネスはこの戦略に従っていなくてはなりません。これが戦略を「頭脳」に例えた所以です。

 

  さて戦略を立案するためには多くのプロセスを踏む必要があります。まずは経営者が経営戦略としての大きな方針を示し(この方針を決めるためのプロセスもまたあるわけですが)、役員が示された方針をどう実現するかの検討を部下に指示します。指示に従って現場は大きな括りの構想を実現するために必要なアイデアを出し、形にまとめていくわけです。このときアイデアは正しいのか、それは現実化できるのか、そのために必要なコストは幾らで、どれだけの儲けが見込めるのかなどを詰めていきます。これがビジネスアーキテクチャですね。

 

  このとき場合によっては、最初に示された大方針を実現することが難しいという結論になる可能性もあります。その結論はビジネスアーキテクチャの仕事の結果出てくるはずのもので、その時点で原因は明確になっています。つまり、ビジネスアーキテクチャの結果を経営戦略にフィードバックすることになります。このようにアーキテクチャのビジネスマップを構築するためにはビジネスドメインの関係を行ったり来たりしながら、研ぎ澄ませて行くものです。言いたいのは、経営戦略にしても事業戦略にしてもその実現性の検証なくしては成り立たないということと、その実現性を検証するのもビジネスアーキテクチャだということです。

 

 

  さて、本題に入る前の前置きが長くなりました。次回こそどのドメインから取り掛かるべきなのかについて考えていくことにします。