キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記 -2ページ目

キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

変わらず新型コロナが猛威を振るい、自粛生活を余儀なくされていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。明けない夜はないと言いますが、どこまで辛抱しないといけないのかわからないのがストレスになります。キットBAはワクチンの接種が待ち遠しいのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか。

シクラメンが咲きました。

て今回からビジネスアナリシス(BA)の実行について説明していくことにします。

 

ットBA(ビジネスアナリスト)は、基本的にIIBAが編纂するBABOK®というBAフレームワークに基づいたBAの実践を行っています。ですから、IIBAのビジネスアナリシスの詳細についてご興味のある方は是非こちらをお読み頂きたいのですが、ここではキットBAが理解したBABOK®の内容とその利用について、そのエッセンスを皆さんにお伝えしたいと思います。

 

BAはビジネスと組織に変革(チェンジ)をもたらすための活動です。また現代のビジネスは、それがどのようなものであろうと、ITによるサポートが欠かせません。そのためにビジネスを知り、その実行をどのようにITを使って形にするのかを考える必要があります。


ジネスを知るためにどうすればいいのか。これには2つのビジネスパターンを考える必要があります。一つは既存ビジネスの理解でもう一つは新規ビジネスの立上げです。まずは既存ビジネスから考えてみましょう。

 

存ビジネスの場合すでにビジネスの実行中ですから、その変革の目的はビジネスの一層の「効率化」にあります。これに加えて新しいビジネス要素を加える「改善」があります。「改善」の度合いが大きい場合は、新規ビジネスの立上げに近くなります。いずれにしてもスタートは現状ビジネスを理解することから始まります。

 

規ビジネスの場合、その目的はイノベーションの実現です。BAではイノベーションのためのアイデアを引っ張り出すための方法論についてはスコープ外となっています。BABOK®には、そのアイデアとアイデアから導き出されるビジネスモデルのことを「ニーズ」として表現しています。BAはこの存在するニーズを引出し、整理することからスタートしますが、イノベーションを実現するためには、アイデアを考え形にするためのプロセスが欠かせません。これについてキットBAはデザイン思考によるアプローチを実践します。このプロセスの詳細については、別途詳しくお話することにします。

 

つのビジネスパターンについてご理解いただけたでしょうか。下記の図をご覧ください。イノベーションを形にすための基本的なプロセスを表しています。これは左から右へ時間の流れを、ビジネスとITの関係を2段のラインで表現しています。STEPは実行のタイミングです。

 

 

TEP1でビジネスの現状とその課題を掘り下げ、明らかにします。このとき既存ビジネスからスタートするか、新規ビジネスを創造するかで事前の手法が異なるのは先に述べた通りです。STEP2でビジネスの将来とそれを支えるITの形を考えます。つまり最終目標です。STEP3はSTEP1からSTEP2へ遷移するときの途中目標の設定です。これは最終目標に到達するまでのロードマップとなります。ここで表現しているのは、ビジネスとITソリューションの関係でもあります。つまり、ビジネスを考える時ITを考えるといことと、ITの進化や変化をビジネスにフィードバックすることを、イノベーションプロセスで常に同時進行することなります。この同時進行という考え方がBAを行う上で重要なポイントになります。BAの開始から終了までの間に繰り返し、再帰的に実行する必要があります。

 

し複雑になりましたが、以上がキットBAが考える基本的なBAプロセスの考え方となります。次回からはこのプロセスをさらに分解していくことにします。