流れてくると、エンドレスで聴いているのに気づく。。

 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #9-1

 

 #EP09-2

 

~モニタールーム~

 

ここで、攻撃の展開が少し変わります。

 

沈翊「彼に、『房樹人テスト』をやらせてみよう」

 

気を取り直し、キーボードを叩き始める李晗。

 

李晗<あなたは分析が得意みたいだから、私にも分析させてくれない? 私に、あなたが描いた『房樹人テスト』の絵を見せて>

 

达芬奇<私は精神科医で、患者ではない>

 

なんと答えればよいのか、と、沈翊を見る李晗。

まったく動じず、むしろ面白がっているような沈翊。

 

沈翊「“私たち、友達じゃないの?友達なら、お互いに信頼しあうべきじゃない?”」

 

頷きながら、沈翊の言葉通り、入力する。

 

达芬奇<(入力中・・・)>

 

かかった!!

 

窓辺に立ち、目を閉じている沈翊。

この問答形式の場合、質問するほうは、予め相手の答えを想定した質問をし、より先を行き、流れを作らなければ、必要な情報は得られない。

完全に、頭脳戦です。

 

李晗「沈先生、送られてきました」

 

振り返る沈翊。

 

添付の画像をまじまじと見る。

 

沈翊「これは、『房樹人テスト』の絵の完璧な教科書的な例だよ。」

ひと目見て看破する沈翊。

 

沈翊「この絵からは、作者の内面の心理的な情報は何も分からない。この絵の比率を見てみよう。黄金比を重ねて見てくれる?

ピタリと重ね合わされた比率を見て、鼻で笑ってしまう沈翊。

思ったとおりだ・・・

 

李晗「これ、どういうこと? 完璧に整ってます・・」

 

沈翊「可能性は一つしかないよ」

 

え?と振り返る李晗。

 

沈翊「彼は人間なんかじゃないんだ。AIだよ。彼の応答速度を計算してみて」

 

すぐに計算する李晗。

“応答速度: 0.5s/句”

 

李晗「一文あたり0.5秒・・・これは、人間には達成できないスピードです。本当に人工知能だったのね・・・」

 

正体がわかれば、対策も立てられます。

ニヤリと笑みを浮かべる沈翊。

 

李晗「なぜ、もっとはやく、これに気づかなかったのかしら」

自分のミスだ、と、悔しそうな李晗。

 

沈翊「平気だよ。李晗・・。こうして、今、僕らは、こいつがAIだってわかったんだ。やり直そう。」

李晗「やり直す?」

沈翊「うん、AIだって、人間によってつくられたものだろ?」

こともなげに言う沈翊。

 

沈翊「僕らは、背後にいる人間を探し出さないとね」

李晗「どうやって、見つけ出すんですか?」

 

ここからは、本格的に、达芬奇(背後の人間)VS沈翊 の直接対決になります。

 

沈翊「聞いてみれば? “スターウォーズ”が好きですか?って」

 

素直に答えてくる“达芬奇”

达芬奇<ああ、“スターウォーズ”は好きだ。宇宙は壮大で、登場人物もよく描かれている>

※星球大战(大戦)

 

沈翊「どんなタイプの映画が好き?」

 

李晗が入力する。

 

达芬奇<SF映画が好きだ。君は、『降临(Arrival)』を見たことはあるかな? “スターウォーズ”よりも、科学的に厳密に描かれている。>

※映画『降临(Arrival)』2016 アメリカ 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

 

沈翊「つまり、君は、本格的なSFが好みなんだね?」

 

达芬奇<そうだ>

 

沈翊「芸術についてはどう? 君は、アルベルト・ジャコメッティが好きそうだね」

入力しながら、「それって、誰ですか?」と質問する李晗。

 

沈翊「スイスの彫刻家だよ」

なるほどねぇ。

これは実際に作品を見れば頷けるかも。

アルベルト・ジャコメッティ《歩く男Ⅰ》1960年 ブロンズ 
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)

 

达芬奇<ああ>

好きなのか(笑)(笑)

案外、単純だな。でも、話を広げたりはしないんだね。

 

沈翊「よし・・・。今度は、哲学について話をしてみようか」

 

李晗「哲学ですか?」

 

沈翊「AIは人間じゃない。君が何を聞こうと、答えてくるだろ。だから、そのリズムを崩す必要があるんだよ。回答はすべて暗い傾向にあるけれど、情報を入力した人の好みを多く検出することができるからね」

 

主旨を説明する沈翊。

 

沈翊「君は、フロイトを信じる?」

 

达芬奇<フロイトを信じている。魂には、意識も理性もない。第四次革命は間もなく完了するだろう。だから、この世代が最後の人類になるかもしれない。人間の知性は必然的に超えられるだろう。>

 

沈翊「だったら、神については? 君は、神を信じているのか?」

 

达芬奇<神とは、自我の、内なる大我(真の自己)だ。誰もが神になりうる>

※ちなみに、これは、ヒンドゥー哲学から来てるらしい。

「ブラフマン(ブラフマー)」宇宙の絶対的心理 アートマンと同一、すべてを包含 ヒンドゥー教の多くの神々は、このブラフマンが様々な形で現れたものとされている。

「アートマン」真の自己

「アハンカーラ」真の自己を覆い隠す、仮の自己

 

正直、哲学はあまり得意じゃなかったんで、受け売りも受け売り。(笑)

いろいろ検索することがあって忙しい。byびび

 

沈翊は、达芬奇の答えから、ある程度の傾向と、そして、疑問に思うことも読み取れたみたいで、ちょっと複雑そうだね。

 

~北江分局~

 

ん? 杜城は、どこかに出掛けてたんだっけ?

 

~北江分局 沈翊の部屋~

 

・・で、ただいま~~!

・・・とは言ってませんが(笑)、ま、そんな感じです。

 

杜城「情報技術チームが、达芬奇があげた海外のサーバーを発見したものの、背後にいる人物を特定するのがむつかしいようだ」

なるほど、“达芬奇”がAIとわかれば、当然、膨大なデータを扱うサーバーを突き止める必要ありですもんね。

 

この部屋に来たのは、報告が主目的なのか、癒しが主なのか・・・(笑)

 

ちょっとお疲れ気味のようにイスに座る杜城。

 

PCから目を離さない沈翊。

 

沈翊「僕、推測したことがあるんだけど・・・你要不要听一下(聞きたい?)

出ました!沈翊の、彼女バージョン構文😂 

※彼女にこう言われた彼氏に、「聞かない」という選択肢はないのです。

まぁ、あえて「聞かない」と言って、彼女を拗ねさせるというパターンもありますけどね(笑)

 

杜城「話してみろ・・」

そんな策を弄せずとも、杜城の関心が、沈翊のあらゆる言動に向いているのは、裏窓の筋追いを読まれている方には周知の事実。

 

沈翊「“达芬奇”の作者は、おそらく2012年頃にゲーム会社に勤めていたプログラマーかそれに類する人物だったのではないかと思うんだ。プログラマーの平均的な年齢から判断すると、現在の年齢は40歳前後ってところかな」

 

アドバイザーの次は、プロファイラーです。

 

杜城「そんなの、どうやってわかった?」

沈翊「芸術について話した時、アルベルト・ジャコメッティが好きだって言ったんだ」

杜城「それ、誰だ?

 

知らないよね(笑)

私も作品を見て、ようやく、あ~って感じだもん。

作者名と全然、結びついてなかった。

 

タブレットで紹介ページを見せながら、「実存主義の彫刻家だよ」と答える沈翊。

沈翊「彼の作品の多くは人間の精神的な孤独と恐怖を反映しているんだ」

 

アルベルト・ジャコメッティの作品群を見ていく杜城。

 

沈翊「その点は、“达芬奇” の美学と非常に似ていると言えるだろうね」

最初に、アルベルト・ジャコメッティの名前を出したのは、沈翊だったんだよね。

 

杜城「・・・・・」

美学ねぇ。

パタン、とタブレットを置く杜城。

(全然、関係ないんだけど、この部屋に置いてある空っぽの黒枠のケースとか、ずっと気になっている・・(≧▽≦))

 

杜城「で、奴が2012年頃にゲーム業界で働いていたことなんてどうやってわかったんだ?

杜城にしてみれば、沈翊がどこからそんなことを持ち出してきたのか、不思議だらけ。

大丈夫よ、私もだから。

 

沈翊「哲学について議論をしかけた時に、とても奇妙なことを言い出したことに気づいたんだ。“神とは、自我の、内なる大我(真の自己)だ。誰もが神になりうる”

 

杜城「それ、誰が言ったんだ?

 

沈翊「この引用は、あまり知られていない哲学書からのものだった。ネットで調べてみたところ、2012年頃にゲーム業界で人気があった本だとわかった。」

なるほど、さすがの沈翊自身も、それが誰の言葉なのか、調べないと、早計には判断がつかなかったってことなのね。

 

沈翊「当時、多くの企業が従業員の学習用に購入していたようだ。そして、この“达芬奇”がこの本の視点を引用しているという事実は、制作者が2012年頃にゲーム業界で働いていた可能性が高いことを示している」

Q.E.D(証明終わり)

まさに、そんな顔してるでしょ(笑)

 

杜城「・・・・・・」

筋は通ってますし、もう聞くこともなくなりました。(笑)

ここまで、見事なくらい、ずっと「質問」でしたからね(笑)

 

杜城「・・・ジャ・・・なんだっけ?」

沈翊「アルベルト・・」

杜城「ジャコメッティ!!」

ひと際大きな声で続ける杜城。(笑)

こっちはこっちで、ちゃんとお前の言ったことは忘れてないぞアピール😂

 

ふふ、よく覚えたね、と笑顔を見せる沈翊。

 

杜城「よし、お前の推測に基づいて調べてみるよ」

 

言うが早いか、杜城くん、キャンディーポットの中から、飴ちゃんを一つ取り出し、

これ、もらってくぞ・・とジェスチャーしてから

立ち上がる。

さっきから、ずっと狙ってたな(笑)

 

ほんと、かわいいな、僕のアイカタ。

そりゃ、こんな顔して見送っちゃうよね(笑)


シーズン1の頃は、ただ、むき出しで、デスクの上に置いてただけだったけど、誰かさんが、「俺のものは俺のもの、おまえのものは俺のもの」とばかりに食べちゃうから、最近は、いつでもどうぞ、のつもりで、ちゃんとキャンディポットに補充してるんですよ(笑)

 

自分も一つ飴ちゃんをつまむと、ぽんと一口。

 

甘味と恋心は相性もよくて、脳にいいんです(笑)

 

 

 

 

~北江分局 相談室~

 

突然、誰?

この舌をぺろぺろ出してるバカっぽい男。

 

杜城「お前は、“小狗”だな?」

訊問室じゃないってことは、参考人程度に呼ばれただけってことみたいですね。

 

呆れたように、吹き出す小狗。

小狗「そりゃ、俺の昔のあだ名っすよ。今は、みんな“狗哥”って呼びますよ」

蒋峰「本名は、丁晓勾(ディン・シャオゴウ)だな。2010年に、“福特佳台风(Vodka Typhoon)”っていうハッカー組織を設立した。」

小狗「そんな大昔の話・・刑事さん、なんで、私をこんなところに連れてきたんですか?」

いい気になってますが、叩けば、今でも、埃が出そうな風体ですけどね(笑)

 

蒋峰「我々は、“达芬奇”と呼ばれるAIを製作したプログラムの専門家を捜査している。お前の組織の一員だった可能性が極めて濃厚だ」

 

噴き出す小狗。

小狗「刑事さん、そんなプログラマーなんて、何百人もいますよ。それに、私は、もう何年も前に、(ハッカー集団からは)足を洗ったんです。今は、金を稼ぐのに忙しいんですって」

 

杜城「だったら、これはなんだ?」

 

ファイルを小狗の前に置く杜城。

 

中を開く小狗。

 

杜城「我々は、お前の会社で開発されたVPNソフトを発見した。お前、このソフトを誰に売った?」

小狗「実は・・・そのほとんどは自分が使うためのものだったんです」

誤魔化しても無駄です。

 

杜城「いくらで売った?」

 

あ~~~と、声をあげながら、頭の中で計算する小狗。

うしろ暗いことがたくさんあるようだから、どう答えるべきか、よく考えないとね(笑)

 

小狗「だから、なにも隠そうとなんてしてませんよ。本当に、そんな人間のことなんて、よく知りませんってば!」

杜城「よし、だったらまず、お前の作ったソフトとやらについて話をしようか」

さすが、杜城。

当然、小狗の弱いところ、ぐりぐりつきますよ(笑)

前科がついて、ハッカーからは手を引いたものの、違法ソフト系かなにかに鞍替えしたのかな?

摘発なんてことになったら、怖いよねぇ。

 

あ~~~、そっちはもっとダメだ・・な顔の小狗(笑)

小狗「そいつらが頻繁に会う場所・・知ってます。AIについて、すごく詳しく知ってる3人でした。彼らなら、それ(“达芬奇”)についても知ってるに違いないですよ」

あはは、ペラペラしゃべる、しゃべる。

 

杜城「それ、どこだ?」

杜城の表情が柔らかくなったといって、別に友好的になったわけじゃありませんからね。

小狗の未来には、よくて“事業縮小”、最悪“会社解体”“獄中生活”の四文字しか見えません(笑)

 

~ネットカフェ~

 

トップポジションの位置に座るネカフェの主のような3人組。

「この間、ネットで、AIには、七つの主要な流派がある、と言ってる男を見かけたよ。なにが含まれてると思う?」

「すでに、七つもあったかな? オレが子供の頃は、3つだけしかなかったぞ」

「进化(進化論)、联结(コネクショニスト)、贝叶斯(ベイズ主義)」

「符号(シンボリック)、 联结(コネクショニスト)、行为(行動派)」

「お前は、ただ、俺たちの、ベイズ主義を見下してるだけだろ!」

 

そんな会話に夢中になっている三人のもとに、近づいてきた杜城と蒋峰。

杜城「“达芬奇”っていうAIプログラムについて、知ってるか?」

 

手を止める三人。

 

「あなた方は?」

 

黙って、警察バッジを見せる蒋峰。

 

「知ってますよ」

即答です。

 

蒋峰「誰が作ったのか、知ってるか?」

「“达芬奇”です」

蒋峰「俺は、それを作った人間のことを聞いているんだ」

 

「ですから、作ったのは、“达芬奇”っていうIDを使用していた人です」

杜城「今までに、その人物に会ったことあるか?」

 

「「「いいえ」」」

三人とも声を合わせて、否定する。

 

う~ん、なんだか、手詰まりですね。

 

~北江分局 監視追跡ルーム~

 

グループチャットに参加していたメンバーの一覧を見たりしながら、PCに向かっている李晗。

 

“达芬奇”がいなくなってる?

 

そこに、ネカフェから戻ってきた杜城や蒋峰が入ってくる。

蒋峰「奴を見つけられなかったよ」

さすがに、失意は隠せません。

 

李晗「“达芬奇”も、私を“友達”から外したわ」

 

杜城「すべての手がかりが途絶えてしまった・・」

 

重苦しい空気が流れる中、「こんなふうに、奴を逃したままにしておいていいのか」と悔しそうにつぶやく蒋峰。

 

テーブルの上においてあった李晗のお菓子を取り、一つずつ、蒋峰と李晗に渡す杜城。

これも、密かに、沈翊の影響ね。

煮詰まった時は、脳に糖分補給よ。

え・・と戸惑いながら、口に運ぶ蒋峰と、PCの画面を見つめる李晗。

(ここ、今まで、杜城がそんなことしたことなかったって固まってる蒋峰と李晗の二人がおかしかった・・・)

 

李晗「他の方法を考えます」

諦めない李晗。

もう、李晗は大丈夫だね。

 

杜城もしっかり、糖分補給してました。

 

ここで、切ります。
 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.09-2 雑感★ 

沈翊の頭の中は、どうなっているんだろう??

透明にして、脳が活発に働いている部分が激しく点滅するとか可視化できたら、きっと綺麗だろうなぁ。

脳科学者にしてみれば、なんで、こことここが同時に光ってるんだ?とか、通説が吹っ飛びそうだけど(笑)

・・・って、それじゃ、AIみたいじゃん(笑)

AIを超えるには、AI以上のなにかが必要なんですね。

キャパオーバーになって、パンクしなきゃいいけど。。。

 

飴ちゃんがもたらす、あの時間は、杜城のためだけにあらず。

あんなふうな笑顔を見せる沈翊にしても、とっても貴重な時間なはず。

なにしろ、好きな人を見ると、脳内は、それを“ご褒美”として認識するらしいので・・・(笑)

だから、がんばれる。。

 

優秀な専門職はその技術が諸刃になることもしばしばで、IT系ではホワイトハッカーみたいな人もいて、イレギュラーな状況に陥った時には、そういう方に頼る場合もあるので、一概に、アウトローを否定できない部分もありますが・・だが、しかし!

結局、どの世界でも、モラルの低い人間は、組織からはみ出すのが世の常ってことでしょうか。

小狗もきっと、IT業界にいて、それなりの技術は持っているんだろうけど、結局、頭打ちだったのかな。

 

ふふふ、ネットカフェの三人組。

なかなか面白い子たちですよ。

 

★『猟罪図鑑』Ep.09-3に続く★