さすが、最終回。

いろいろ触れたいことがたくさん出てきて、雑感部分が膨れ上がっていて、いろいろ調整が必要でした。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#20-1

 

 #EP20-2

 

 〜銅城社 社長室〜

とりあえず、社長室に潜入成功。

部屋の周囲を見回す杜城。


フォンが血相かえて、駆け込んでくる。

フォン「城隊! 銅城社の技術部の幹部に聞いたんですが、ここの会社、通信信号が遮断されてしばらくすると、自動で、現在のプログラムが無効化され、予備プログラムが作動するそうです」

杜城「残りはどれくらいだ?」

フォン「5分以内です。」

 

ハン「では、5分以内にホストを見つけないとダメです! さもないと、陳舟がメッセージを受け取り、ホスト内の情報を転送または破壊するかもしれません。急がないと・・」

 

杜城「・・・・・」

これは、焦るな、というほうが無理よね。

こういう時間制限がかかると、盛り上がるよねぇ。


~記者会見場~


司会の女性「ご来場の皆様。こんばんは。銅城社の銀鷹システムの記者会見を始めましょう」

一斉に、拍手で、会見が始まりました。


司会「では、銀鷹安全システムをご紹介します。銅城社の創業者兼会長の陳舟氏にご登壇願いましょう」

周囲に会釈をしながら、席を立つ陳舟。
 

 

~銅城社 社長室~

 

注意深く、部屋の中を見回る杜城。

 

トロフィーや盾が飾られている戸棚の前に立ち、以前、ネットの記事で読んだ、大学の時に受賞した、という、コンピューター技能コンテスト1位のトロフィーを見つける。

 

インタビュー記事で、大学時代が自分の技術の原点だと語っていた陳舟。

 

そのトロフィーを持ち上げようとした時、固定されていることに気づく。

 

台座をゆっくりと回していくと、

カチャリと壁が開き、隠し部屋が現れる。

 

ハンがまっさきに、その部屋に入ってみる。

サーバールーム発見。

 

ハン「城隊!ここにありました」

 

一斉に入ってきたメンバーたち。

 

複数台のサーバーやコンピューターやモニターが作動している。

というか、随分、懐かしいコンピューターもあるじゃん。

さすがに、カセットデッキがついてるマイコンは、自分では所有してなくて、使わせてもらってた感じだったけど(笑)

8ビットパソコンの頃も、一人一台って感じじゃなくて、チームに数台くらいだったかな。日本語を表示させようとすると、文字が笑っちゃうくらいデカかったな。😂

 

フォン「なんてこった。こっちのコンピューターなんて古すぎだろ」
ハン「陳舟は、古いタイプのパソコンを改造して再設計したに違いないわ。私達が対象にしているホストコンピューターもその中の1つのはず。でも、信号遮断の終了まで、あと2分です。一つ一つ、テストしていく時間はありません。どうしましょう?」


どうする?杜城?



~記者会見場~

その頃、まだ、なにもしらない陳舟が、壇上で、スピーチを続けてます。

まさに、独壇場です。


陳舟「技術の進歩が速ければ速いほど、個人情報のセキュリティに対する懸念は高まります。」

 

 

その時、陳舟のスマホに、警報サインが出ました。

ああ、時間切れか。。。

 

~社長室~

 

フォン「もう・・過ぎました」

 

警報サインが陳舟のもとに送られたと見て間違いない。

何らかのアクションを起こされたら、二度と証拠を手にすることはできなくなります。

 

時間がない!

 

俯く杜城。

みんなして、時計で時間を確認する。

 

打つ手なしか・・と、悩んでいたときに、ふと、なにかを思いついたような杜城。


杜城「この中で、どれが90年代のものだ?」
ハン「これです」

杜城「こいつだ。これの指紋を採取してくれ」

~記者会見場~
警報がなったとは言え、壇上にいては、すぐに対処できるわけもなく・・・余裕そうにスピーチを続ける陳舟。

陳舟「今日は、銅城社の最新製品をご紹介します。銀鷹システムです。」

そこで、杜城から、メッセージを受け取る沈翊。

 

杜城:パスコードに使用されてる数字は、 3,2,0,9,1

 

おもむろに、スケッチブックを開く沈翊。


陳舟「インターネットライフが豊かになるにつれて、モバイル決済のリスク、ソーシャルアプリでのユーザー情報漏洩、様々なインターネット詐欺など、脅威は増加しています。」

 

 

地味なオフィススーツの人が多い中、真っ赤なブルゾンを着て、ど真ん中に座ってる沈翊。

  

大きく、赤いマジックで、3と書いた紙を掲げる沈翊。


陳舟「・・・・・・」

気付いたね!

でも、まだ、なにかはわからないかも。

動揺を見せないように、スピーチを続ける陳舟。

 

陳舟「銀鷹システムは、異なるオペレーティングシステムの電子機器に対応し、ほとんどの危険な侵入に対抗できます」


今度は、大きく、2と書いた紙を掲げる。


陳舟「銀鷹システムは、ウイルス検出、悪質なURLの識別、モバイル決済、完全なメンテナンス、そして携帯電話の不正なネットワーク情報の保護を提供します。」

 

今度は、0・・・1・・・と、順番に見せていく。

陳舟「当社の製品は・・・」

 

さすがに、9を見せた時は、はっきり動揺してたね。

 

陳舟「皆様・・・ええ・・ネットワークユーザーの皆様にとって、銀鷹はネットワークセキュリティの守護者となるのです」

 

あれ、数字はこれで終わりだよね、と思ったら、沈翊ったら、今度は、CODEと大きく書いてみせてたよ。

沈翔の両隣の人たち、落ち着かないし、ウザいって思ってないのかな(笑)

 

陳舟「本日ご来場の皆様に、銀鷹システムを体験していただき、このシステムを・・・」

 

そこまでなんとか、話を続けていた陳舟のスマホに、メッセージを送る沈翊。

 

沈翊:本当に、あなたの技術は完璧だとおもっているのか?

 

陳舟の顔色、変わりました。

 

沈翊:記者会見が終わるまでに、あなたのホストシステムに侵入しますよ

 

 

沈翊を睨みつける陳舟。

 

ふふ、と微笑む沈翊。

 

陳舟「皆様。申し訳ございません。ここで、銀鷹システムの技術研究開発ディレクターより、銀鷹のデモンストレーションをさせていただきます。」

 

なんとか、スピーチを終わらせると、すぐさま、舞台袖に引っ込む陳舟。

 

予定より早く、途中でスピーチを切り上げた陳舟のあとを追いかけてくる秘書。

秘書「大丈夫ですか、陳社長」

大丈夫じゃないです。


ディレクターがスピーチを始めた声が聞こえてくる。

陳舟「大丈夫だ。先に戻っていてくれ」
秘書「わかりました」
会見場に戻っていく秘書。

 

その後、スマホを取り出す陳舟。
 

パスコード変更

 

陳舟「私のパスワードを解読するのはそれほど簡単ではないぞ」

ふ~っと息を吐く陳舟。

 

<インテリジェントライフは何千もの家庭に浸透しています。>
<しかし、こうした遍在する情報やデータには、無数の脆弱性と危険性が潜んでいます。>
<そして、私たちのシステムは情報製品にセキュリティウォールを構築します。>
<私たちがこれからリリースするのは、単なるソフトウェアではありません。農業、エネルギー、教育、金融、交通、観光など、様々な分野に広がっています。>
<潜在的な危険はすべて隠蔽できるわけではありません>

 

席に着く前に、沈翊をちらりと見る陳舟。

 

そして、沈翊にメッセージを送る陳舟。

 

 

陳舟:常に代替案をもっていれば、孤高の王でいられるのだ

 

 

<これからは、ユーザー名とパスワードを頼りに、銅城社があなたのために構築した新しいインターネットの世界へと足を踏み入れることができます>
<そうすれば、より安全で効率的なテクノロジーライフを送ることができます>


その文面をじっくり読んだ沈翊。

 

今度は、杜城宛てに、

 

沈翊:ミッション完了

 

とメッセージを送る沈翊。

 

引き続き、問題の署名式です。

 

女性司会者「親愛なる皆様。では、ここで、銀鷹システムの契約締結の署名式へとうつらせていただきます」

隣の来賓、つまり携帯電話の会社の社長にむかって、「お願いします」と合図する陳舟。

 

満場の拍手の中、壇上にあがる陳舟と、携帯電話の会社社長。

すでに、契約書が準備されており、あとは、サインを取り交わすだけ。


その時、「そのセキュリティーシステムは、本当に安全ですか?」と大声で問いかける沈翊。

 

ざわざわざわざわ・・・

一人だけ、正面を見据えている沈翊。

 

このシーン、状況は全然、違うんだけど、

一人、真っ赤なブルゾンを着て、正面を見ている沈翊を見て、つい、この映画を思い出してしまいました。

 

画像お借りしました。

 

ヒッチコックの『見知らぬ乗客』(1951)。
主人公のテニス選手の試合中、観客たちが揃ってボールの行方とともに左右へ首を振る動きの中、ただ一人、殺人者の男だけがまっすぐに前を向き、主人公を見つめていることで、その存在が浮かび上がると同時に、異様さもひと目で伝わる演出は痺れる。 pic.twitter.com/4X5P27iO8b

— 本町文化堂📖(2024/3/16開店) (@BTCC_wakayama) November 14, 2023

 

陳舟「胡社長。彼は、私の知り合いなんです。どうか無視してください。さぁ、署名をお願いします」

頷く胡社長。

まだ、この時点では、こういう場所で時々、おかしな奴が現れるものだ、とどこか、呑気に構えている感じです。

沈翊「その契約書に署名すれば、北江の人々に、銀鷹には、セキュリティ上、何の問題もない、と保証することになるんですよ!あなたに、そのような大きな責任が負えますか?

 

立ち上がり、言葉を続ける沈翊。

 

陳舟「当社の銀鷹は、きちんとバックグラウンドや経緯の調査を受けており、オンライン・サポートの支持率は70%を超えている。これこそが、人々から選ばれているという証でしょう」

 

それを聞き、頷く胡社長。

観覧席からゆっくりと、ステージのほうに向かって歩いてきた沈翊。


沈翊「だが、あなたがユーザーに与える選択肢は、分割払いや、試用、そして様子見だ。私達の前に、“拒否”という選択肢はありません。一体、誰が、私達から拒否権を奪ったのですか?

観客のほうを振り返る。

 

真剣な顔で、沈翊の話に聞き入っている観客たち。

少なくとも、誰も、ヤジを入れたり、止めに入るという雰囲気は皆無。


沈翊「国民は、決して、そのような選択をしたわけではない。あなたが、国民に、そう選択するよう、強制したんだ


 

なんでもないことのように微笑むと、隣の胡社長に話しかける陳舟。

別に、沈翊を説得する必要はなく、説得するのは、携帯会社の社長だからね(笑)

でも、胡社長の顔、だいぶ険しめ。

 

陳舟「たとえば、100人くらいの人になら強制も可能かもしれないが、800万人もの人々に対して強制などできるでしょうか? 君がなぜ、こんなふうに私を陥れようとするのかわからないが、銅城社は長年、銀鷹システムを研究してきている。私たちの目標は、北江のユーザーに安全で無料のサービスを提供することです。料金は一切かかりません。」

 

沈翊「それは、あなたの真の目的が、すべてのユーザーから個人情報を盗むことだからですよね」

陳舟「・・・・・・」

 

再び、客席に向かって振り返る沈翊。

 

沈翊「皆さん、この泥棒は、保護という名の下に、私たちの携帯電話に侵入しようとしています。私たちのプライバシーは筒抜けです。にも拘わらず、この泥棒は、自分のシステムは安全で無料、ましてや無償だと言っているんですよ!!」

はっきりと、陳舟を泥棒呼ばわりしたあげく、大演説を繰り広げる沈翊。

 

この毅然とした姿の沈翊は、まるで、#15-2 で、

 

傾姉ちゃんが言ってた「でも、今日の舞台上のあなたは、まるで、群れを率いる画家の戦士みたいだったわ」を彷彿とさせるね。

 

 

 

それを聞いていた胡社長が、契約書を手にトントントントン・・・と考え始めたかと思ったら、契約書を返して、舞台から降りちゃいました。

 

陳舟「胡社長!」

呼び止めても無駄みたいです。

 

沈翔の言葉が事実かどうかの真偽は関係なく、公式な場面でこういう提議をされてしまったことに対する銅城社(陳舟)への信頼の失墜、今後、この問題に巻き込まれるかもしれないリスク、今、ここでサインをする行為に、百害あって一利なしですもん。

沈翊「陳舟、あなたは高い地位に立って全てを見下ろすのが好きなようだ。だが、もう、あなたは二度とそこに戻ることはできませんよ」


 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.20-2 雑感★ 
 

沈翊の様子を見ていると、いろいろ仕掛けしてるみたいです。

それは、またおいおい、後半で明らかになります。

 

しかし、随分、大胆な真似を・・・(苦笑)

銅城を何に置き換えてのカモフラージュなのか、察した人はおそらく、沈翊の発言を、「え、そんなこと言って委員会?」とドキドキしてたかもしれません。

ま、ちゃんと然るべき検閲も通り、配信され、なんと言ってもシーズン2まで作れたんですから、OKだったんでしょうが、こればかりは、なにがきっかけとなるかわかりませんからね。

 

ドラマの内容的に言うと、画家だった頃の沈翊の・・どこか、斜に構えて、危うげだった雰囲気は皆無。

 

ドラマを見ながら、時々、どっちが、本当の沈翊なんだろう、と考えることもあったけど、絵を描くことも含め、人並外れた能力や処理しきれない熱いエネルギーを抱えて、その発露を見出そうとしていただけで、本質は同じだったんだろうか。

 

警察官になってからの沈翊は、人に真意を問われたり、また、人の真意に気づいたときなど、微笑みを浮かべることが多かったですよね。

あの恥じらい、好ましいシーンもたくさん有りましたけど、見ようによっては、本音を隠す、感情の抑制、抑圧と取ることもできて、ちょっと気になる点ではありました。

 

沈翊が覚醒したポイントは、あの7年前の取調室。

自分の絵のせいで、レイ隊長が殺されたと知らされた時。

杜城「お前の画さえなければ、まだまだ、たくさんの人を救えたのに!! 死んじまったんだぞ!!お前が殺したんだ!!


どこかで、自分に内包された、もてあますくらいのエネルギーが、“正”なのか、“負”なのかもわからず、ただ、キャンバスにむけてきたけれど、はじめて、はっきりと、自分を凌駕するくらいの熱いエネルギーを向けられ、お前の絵は“負”だと指摘された衝撃。

こんなふうに、ストレートに罵倒されることは、沈翊にとって、すごく衝撃的だったし、もう一人の沈翊の覚醒を促したような気がします。ただ、面白いのは、普通は、“眠れる獅子が起きる”みたいに、奥底に潜んでいた激しいものが表面化することが多いのに、沈翊の場合は、ちょっと違ったみたいで、正と悪(負)、とか、どっちがいい悪いとか、単純に割り切れない・・・表現しずらい沈翊の本質なのかもしれません。

 

 

★『猟罪図鑑』Ep.20-3に続く★