クリスマスが終われば・・・大掃除。

掃除用品を買って満足する私。

今年こそは、見ないふりしてるところ、やらないとなぁ。

ああ、気が重い。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#15-1 

 

 #EP15-2

 

~北江分局 刑警隊~

 

その後、しばらくして、ファイルを持ってきたロンユエが登場。

担当者にファイルを渡すと、飲料水ボトルのところにいた杜城に気づき、足をとめる。

 

杜城「?」

見られてる気配は察したのね。

 

ロンユエ「お見合いするんですって?」

さすが、リケ女は単刀直入!爆笑

 

杜城「・・・・・」

それをだれから???

顔に描いてあります(笑)

 

ロンユエ「フェイ姐さんが教えてくれたの」

杜城「・・・・・・」

それについては、いろいろ言いたいことが山のようにあるのだが・・・言うに言えず、ただただ、とても気まずそうな杜城。

初見時ね、すご~~く気きまずそうな杜城を見て、またまた、あら、杜城ってば、ロンユエの好意を感じてるからかしら・・とか思っちゃった(笑)

 

満面の笑みを浮かべるロンユエ。

ロンユエ「加油!(がんばってね)」

たしかに、この二人には、仕事仲間として、こういう感じでいてほしいんだよなぁ。

 

それだけ言うと、颯爽と去っていくロンユエ。

 

もしや・・・周囲を見回す杜城。

これはもう、すでに、(城隊のお見合いについて)北江分局全員が知っている・・・っていうパターンだよね泣き笑い

 

~警察学校 講堂~

翌朝ですね。

今日の沈翊は、“センセ”の日です。

沈翊「おはよう、みんな」

学生たち「おはようございます」

 

沈翊「趙暁旭(チャオ・シャオシュー)くんはどこかな?」

手をあげる趙暁旭。

ちょっと、頭を斜めにして、しゃきっとしてない感じ。

そりゃ、警察学校の生徒だからって、みんな軍隊式にハキハキ返事するってわけじゃないよね(笑)

 

沈翊「画材一式を持って、こっちに来てくれるかな」

 

一人だけ、壇上に呼ばれた趙暁旭。

 

沈翊「じゃ、次に、このヘッドフォンから流れるメロディーを聴き、想像力を広げたら、風景画を描いてほしい」

言われたとおりに、描き始める趙暁旭。

 

他の学生たちにむけ、一枚の絵を見せる沈翊。

 

沈翊「これは趙暁旭の期末試験作品だ。学生同士の相互評価で、彼は最下位と判定された。合格ラインを下回っていると評価した生徒は11名。

代表的なコメントをいくつか読み上げてみよう。

 

“この絵からは、強烈な不安感を感じます”

“攻撃性が露骨すぎます”

“こんな絵を描く者は・・・どこかおかしいような気がする”」

なかなか辛辣な言葉が並んでます。

 

どうかな?という目で、学生たちを見た後、イーゼルごと一枚の絵を中央に運んでくる沈翊。

 

沈翊「これはウィリアム・ホガースの傑作 『精神病院の放蕩息子』だ」

※『放蕩息子の一代記』連作8作のうちの1枚

 

6話  に出てきた、ホガースですね。

(囚人の絵)

褚英子の事件のときでした。

 

沈翊「さて、この絵の中の狂人は誰なのか?を、説明してくれるかな?」

 ※ 一番目立つ半裸の男の他にも、正気を無くした科学者、音楽家、仕立て屋、自分を法王だと信じる男、自分を王だと信じる男など、多くの人間が描かれている。

 

みな、絵を見ながら、ヒソヒソ話をしてます。

「これって、誰の絵?」

「この中から?」

 

ある学生が発言する。

学生A「全員狂人だと思います。」

 

学生B「少なくとも屏風の後ろの二人の女性は正気だと思います。

 

沈翊「なぜ?」

 

学生B「彼女たちは身なりもいいし、美しく、手に扇子を持ってます。ここにいる他の人たちを見る表情は、好奇心と嫌悪に満ちていて、むしろ、見学者みたいな感じです」

 

沈翊「その通り。この二人の貴婦人たちは精神病院を見学しに来たんだ。当時の精神病院は、金をとって、中を見学させていたからね。 実際、そうすることで、病院の運営を維持してきたそうだよ」

※ 当時のイギリスは、精神病への理解はおろか、その治療法も確立しておらず、収容された患者たちは、多くの場合、囚人同様くさりにつながれ、時に鞭打たれることもあったと言われている。

 

完全に、見世物小屋の一環のような感じ。

 

「みんな狂ってるの?! 精神病院を見学する人なんているの?」

ざわつく学生たち。

 

その時、一人の女性が声をあげる。

女性「沈先生・・・」

 

「彼女は誰?」

「見たことない。」

「私も・・」

明らかに、学生の出で立ちではない女性に、関心が集中する。

 

振り返る沈翊。

沈翊「どうぞ・・」

女性「画面の中央にいる裸の男は狂人ではないような気がします」

学生に混じり、意見を言う女性。

 

沈翊「ほう、なぜですか?」

 

女性「たしか、この絵の題名は『精神病院の放蕩息子』だとおっしゃいましたよね。でしたら、その人物は絵の中心にいるはずでしょう。彼こそが、病院の患者ではなく、放蕩者であるはずよね

 

沈翊「おっしゃる通りです。彼こそが、この絵の主人公の“放蕩息子”です。 ・・・大学時代に、彼は予期せぬ大金の遺産を相続したが、その全てを賭博で浪費した。破産した日、彼は精神崩壊を起こし、自殺を図る。その後、彼は精神病院に送られたんだ」

途中から、質問者の女性に向けてだけではなく、学生全員にむけて、解説する沈翊。

 

別の学生が挙手し、「そんなの、非人道的です。自殺を図ったからというだけで、閉じ込めるべきじゃない」と発言する。

 

沈翊「そうだね。私も同じ質問をしようと思っていたんだ。精神病院にいる患者は狂人扱いされる必要があるのか?とね。ホガースは、後世の人々に、正常と異常は社会によって定義されるのだと、伝えたかったんだ。保守的で横暴な社会は、普通の人々をさも簡単に狂人に仕立て上げる。狂っているのは誰か? その判断は私たち一人ひとりの手に委ねられている。そして同時に、私たち一人ひとりは、常に他者から判断されるということなんだよ」

 

今日の沈翊、いつもの彼にしては、少し芝居がかった口調で、力を入れて、説明してる感じがします。

 

その足で、一人絵を描いていた趙暁旭のもとに歩み寄る沈翊。

 

後ろから、彼の絵をみて、うっすらと微笑むと、ヘッドホンを外す。

 

沈翊「教えてくれるかな? 君は、何を聴いて、何を見たのかな?」

 

趙暁旭「シューベルトの『セレナーデ』です。ある人が、舟を漕ぐたびに、睡蓮が水面に押し上げられるのが見えました。」

その喋り方は、どことなく覇気がないというか、声も小さく、とても内向的な感じがする趙暁旭。

 

頷くと、彼の絵を取り、学生たちのほうに向ける。

 

夜の川面に浮かぶ小舟とスイレンの花。

とても、幻想的で、しんとした静寂と夜気を含んだ空気を感じさせる美しい絵です。

 

沈翊「さて、今、(この絵を見て、かつてのように)彼を定義する者は誰かいるかな?」

 

誰もなにも言えない学生たち。

 

沈翊に熱い視線を送っている女性。

 

 

ここで、場面ガラリと変わります。

 

~カフェ~

 

杜城「申し訳ない。俺は刑事なんだ。仕事が忙しくて、数週間は家に帰れないかもしれない。私たちは合わないと思う」

 

あ~~と、背もたれに頭をのせて、どうすりゃいいのか、わからん状態。

あはは・・・相手が来る前に、断り文句を練習してる杜城。(笑)

なんて、かわいいの!!

 

そんな杜城の横を、彼女の腰に手を回し、仲良く歩くカップルたちが通り過ぎる。

 

けっ、見たくもないものを見ちまったぜ、と視線を外す杜城。

いやいや、あなたと沈翊も、腰に手を回してないものの、十分、二人だけの世界に浸ってる時ありますよ(笑)

見つめあったりとかね。

 

ついでに時計を見た杜城、待ち合わせの時間からだいぶ経ったようです。

 

もう帰ろうか、と席を立ちあがりかけたその時、

「杜成さんですよね?」と声がかかる。

簫珊「簫珊(シャオ・シャン)です。遅れてごめんなさいね。ずいぶん、お待たせてしまったでしょ」

 

予想に反して、可愛らし系ではなく、サバサバ系のお姉さんが来たって感じ?(笑)

口調もフランクです。

年齢的にも、同年代?

 

杜城「いや、大丈夫。ちょっと前に来たばかりで・・」

 

こらこら、やっぱり、美人さんに弱いな。← “やっぱり”というのは、身近にいる、絵の上手な美人さんが好みだという意味です。爆笑

沈翔とはだいぶタイプ違いますけど、わかりやすく、鼻の下が伸びてる。

まぁ、しゃ~ない。 ← 上から目線でごめんよ~~(笑)

 

その目で、簫珊の髪や肩のあたりが濡れているのに、気づき、視線をむける杜城。

 

簫珊「ああ、さっき散水車に行きあたって、避けられなかったの。(ウェイターに)すみません。乾いたタオルをください。 ・・・ありがとう」

 

じっと、杜城を見つめる簫珊。

自分が他人からどう見られているのか、ちゃんわかってる人よね。

 

すっかり、雰囲気に吞まれた感じの杜城。

 

~ 警察学校 講堂~

 

本日の講義は終了。

 

「さようなら、先生」

「さようなら」

 

教壇で整理している沈翊に向かって、学生たちが口々に挨拶をしながら、講堂を出ていく。


その中で、いまだに、席に座っている女性。

 

手に顎を乗せるポーズで、壇上の沈翊を見守ってます。

沈翊のこと、すごく興味がありそうです。

 

ちらり、と、その女性を見る沈翊。

 

沈翊「とても似てらっしゃいますね」

女性「誰と?」

沈翊「杜城・・・眉の形や目元、気性もよく似てる。・・・杜傾(ドゥー・チン)さんでしょう」

噂のゴッド姉ちゃん、沈翊も名前は知っていた、と見えます。

 

嬉しそうな杜傾。

テストは合格っていったところかな?

 

バッグを手にして、壇上にむかって歩いてくる。

 

杜傾「さすが、頭いいわね。あなたのこと、ニュースで読んだの。北江分局の優秀な捜査官ってね。ただね、ニュースで、他の警官たちと並んでいた姿は、まるで、“狼の群れの中に入れられた猫(借りてきた猫)”みたいに見えたのよ。

でも、今日の舞台上のあなたは、まるで、群れを率いる“闘う画家”みたいだったわ」

それに、趙暁旭くんへの処遇の仕方ひとつをみても、沈翊の人柄は十分、わかったでしょうね。

 

思わず、はにかむ沈翊。

 

杜傾「どう? あたってるかしら?」

 

それを答える前に、一本のペンを紙の上に置く沈翊。

沈翊「何色に見えますか?」

 

あら、私をテストする気?

面白そうに、のってみる杜傾。

杜傾「宝藍色(ロイヤルブルー)」

“青”って単純じゃない答え方が素敵。

 

頷く沈翊。

沈翊「じゃ、今はどうですか?」

黒いファイルの上に、同じペンを置く。

 

杜傾「少し濃くなったみたい」

意外そうに目を見張る杜傾。

 

沈翊「同じペンでも、環境が変われば色は変わって見えるものなんです。でもペン自体は変わらない

 

ペンを示され、不思議そうな顔で、話を聞き入る杜傾。

 

沈翊「僕も同じです。どんな環境においても、ただの似顔絵師なんです

微笑む沈翊。

 

杜傾「よくわかったわ。なぜ、うちの弟が、あなたのことをあんなにも尊敬し、あなたに協力しようと主張するのか・・・」

これ、かなり、沈翊について、事前に情報を得てるってことね。(笑)

気になって気になって、とうとう、顔を見に来た、と。

しかも、情報源は、ジャン・フォン(蒋峰)でキマリでしょ(笑)

フォンが、杜城の沈翊に対するスタンスを、尊敬と協力というふうに見てるということが、これでわかりますね。

ま、それもある。。

だが、しかし・・・(笑)

 

~カフェ~

 

タオルで髪を拭いている簫珊を、じっと見ているだけの杜城(笑)

 

ともかく、なんとも落ち着きません(笑)

 

男子は、揺れる(黒)髪に弱い・・・の描写は、特にアジアンドラマでの演出のお約束みたいなものです。

緊張している杜城に気づいたのか、「(お見合いは)はじめて?」と聞いてくる簫珊。

 

はじめてってなんだ?ああ、お見合いか、と気づいた杜城が早速、練習通りに断りの言葉を言い始める。

 

杜城「俺は刑事だ」

簫珊「知ってるわ。警察官ってカッコいいわよね」

 間髪入れず、会話をはじめる簫珊。

 

杜城「カッコいい?」

調子狂ってきました(笑)

 

簫珊「うん」

杜城「何言ってるんだか・・忙しすぎるだけだよ。残業しなきゃいけないし、仕事でいつも出張中ばかりだ」

簫珊「あら、モデルだって同じよ。一日中飛び回ってる。共通点があるわね。」

そう笑顔で言われて、なにも言えない杜城。

 

簫珊「車で来たの?」

 

いきなり、なんで、車の話?と戸惑いながらも、頷く杜城。

 

簫珊「じゃあ・・・後で事務所まで送ってくれる? 服が濡れちゃってて、着替えに行きたいの。やっぱり、ご面倒かしら? だったら、ここで服が乾くまで待ってもらおうかしら」

 

これはもう、送らない、なんて、絶対に言えない圧です。

こういう時、スマートに対処できない感じが、私としては、好感が持てる。

 

ジャケットのボタンを外す簫珊。

簫珊「ちょっと肌寒いわね」

こほん、と咳までする始末。

 

濡れたというジャケットを脱ごうとした簫珊、下は、白のキャミワンピ(笑)

しかも、だいぶ、肩や胸回りの布量わずか、肌色多め(笑)

 

目をつぶっちゃう、紳士な杜城。

もう限界でした。爆笑爆笑爆笑

 

杜城「君の会社ってどこ?」

簫珊「ここから結構近いわ」

 

このデルモさん、かなりの策士!

ま、杜城がチョロく見られてるってだけかもしれませんが。。

 

~運河沿いの公園~

 

わざわざ、沈翊を訪ねてきた杜傾。

本題はなんでしょうね。

 

スケボーにのって滑走する少年たちを見て、

散歩しながら微笑む杜傾と沈翊。

 

杜傾「阿城も小さい頃は彼らと同じだった。髪を染めたり、ケンカに明け暮れたり・・・反抗期の子供たちがやることは全部やったわね」

昔を思い出しながら、語る杜傾。


以前、レイ隊長との出会いの時の話も聞いていたこともあってか、黙って頷いている沈翊。

 

杜傾「あの頃、うちの両親は仕事で忙しくて、私たちを構う暇なんてなかったの。不良のレッテルを貼られてた。ある時ね、あの子、校長先生の車をぶち壊しちゃって、学校側が“ご両親に話がしたい”と言ってきたことがあったの。その時、あの子、何て言ったかわかる?“姉ちゃん、今回は成功だ。ついに親父と話せるよ”って。その時、気づいたの。あの子が悪さをしてきたのは、もっと父親と話がしたかったためだったんだって。

 

沈翊「結局、成功したんですか?」

 

杜傾「うちの父は、秘書を送ってよこしたわ」

OMG!

杜城のおうちは、会社経営をしてる、かなりのお金持ちらしいですからね。

実際、お姉ちゃんの杜傾自身も(あとから出てきますが)、北江の実業界ではかなりの顔。

 

水辺に立つ杜傾と沈翔。

 

沈翊「どうして、僕にそんな話をなさるんですか?」

ちょっと緊張した面持ちで、切り出す沈翊。

なにか、理由があって、訪ねてきたのだろうってことはわかっていただろうからね。

 

杜傾「阿城に、もう警察官をやめるように、話してくれないかしら?」

 

沈翊「・・・どうしてですか?」

 

杜傾「警察学校を受験した時も、うちの両親は大反対だった。あの子はただ、頑固なだけなのよ。両親が反対すればするほど、彼はやりたがる。だから本当に刑事になりたかったわけじゃないの。ただ私たちを心配させたかっただけ」

姉ちゃんの口ぶりは、姉ちゃん自身もそう考えてるって感じだよね。

 

当然、杜傾の言葉には、同意しかねる沈翊。

 

沈翊「杜城が警察官を選んだのは、誰のためでもなく、杜城自身のためだと思いますよ」

 

静かだけれど、揺るぎない口調で、自分の思ったとおりの見解を話す沈翊。

 

え・・・と、杜傾の瞳が不安気に揺れている。

 

沈翊「杜城は、とても強い信念の持ち主です。自分の直感と判断を信じていますし、目標をこれと定めたら決して妥協したりしません。彼の選択は、誰の意見にも左右されない。警察官になることは、彼の天性です

 

杜城を見る自分の目には自信があるし、決して譲歩できない部分だと、沈翊の目は語ってます。

 

ここは、明らかに、#13-4との対比ですね。

 

杜城「申し訳ありません。それはできません」

杜城「沈翊の芸術的才能を高く評価されていたことは、よくわかります。でも、彼の才能はそれだけじゃないんです。彼には、人の顔を通じて、心や物事の本質を見抜く力があります。(中略)でも、多くの困難な事件が起きるたびに、彼は重要な役割を果たしてきたんです。沈翊には素晴らしい警察官になる資質をあります」」

 

杜城は許先生に、沈翊はお姉ちゃんに・・・それぞれ、お互いが知らないところで、お互いの心情を代弁してる。

きゅ~~ん!

ここは、ひたすら、うるうると感動の嵐。

 

杜傾「三十年もあの子と暮らしてきた私より、あなたの方が、あの子のことをよくわかってるって言うの?」

 

姉ちゃん・・・・(涙)

 

ただね、これ別に、沈翊に対して詰問してるとか、否定してる、とか、そういうわけじゃなくて、弟のことをこれほどまでに理解してくれる人がはじめて目の前に現れて、だいぶ戸惑ってるのかもしれない(苦笑)

たぶん、ジャン・フォンたちからは、間違っても、こんな言葉は引き出せていなかったはずだから。

 

沈翊「時に、人が人を理解する深さというものは、時間の長さでは測れないのかもしれませんね」

自分は、それだけ杜城を深く理解している、と言ってます。

言い変えれば、I deeply love him,so much. です。  

すごすぎる!

 

杜城を深く理解していることを否定せず、それでいて、気負わず語る沈翊を、少し眩しそうに見つめている杜傾。

 

沈翊、杜城をこよなく愛するお姉ちゃんのお眼鏡にかなったと思います。

 


ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.15-2 雑感★ 
 

まずは、学生評価で、低評価を付けられてしまった学生に対する沈翊先生の、見事な救済方法。

“あっぱれ”をあげていいですか?

趙暁旭くんも、衆人環視の中、真の実力を披露することができたし、学生たちも納得の結末でしたよね。

 

ただ、今回も、いろいろ検索したものの、ホガースの“放蕩者シリーズ”に対して、「自ら転落していく人間の愚かさ、貪欲さを批判し、道徳的教訓を導く絵画」という方向性をあげている解説が多くて、社会が人間を判断し、決めつける怖さとか、そのあたりの視点で取り上げている文章は、ぱっと見、見当たらず。

興味があるなら、ちゃんと専門書か論文、読めってか?(笑)

それだけ、ホガースの絵は社会を風刺しているメッセージ性の強い作品なので、その絵は見たままではなく、当時の社会事情なども把握していないと、作品の意味や背景を理解するのがむつかしいってことなんでしょうね。


あはは・・・さらっと講義に参加しちゃった謎の聴講生。

待ちに待ってた、お姉ちゃんの登場です。(笑)

 

このドラマ、初回に、お姉ちゃんにもらった時計だ、というフォンの状況説明が入ったため、お姉ちゃんの存在は公表されてましたが、本人登場はまだでした。

 

実は、どこで触れようかな、と思っていたことがありました。

年齢的に、“一人っ子政策”時期だよね?・・・と。

 

そうなんです。

“一人っ子政策”期間中にも、第二子が誕生しているという例はいろいろあるし、緩和処置的なルールもいろいろ細かいらしいので、一概に決めつけられませんが、おそらく、高額な“※社会扶養費”をおさめてでも、跡取り息子が欲しいということだったんだろうなぁ、という推測がなされます。

※公益関連に使われる税金のようなもので、二人目以降出産した場合、多く収めるというのが条件。人数や親の収入、住んでいる地域によっても額が変わる。

 

ドラマでは一切触れられていないのですが、杜城のご両親の(杜城への)期待値を慮るうえで、なんとなく、そんなことを考えながら見てしまいました。

 

さて、ずっと楽しみだった15話。

“杜城くんの休日”

まずまずの滑り出しです。

やはり、彼の周囲には、クレバーでサバサバした女性が集うのね。

全然、女慣れしてないところを見るのは、BLドラマと見れば、ポイント高し。← 言っちゃったキョロキョロ

 

仕事面では、頼もしき“兄貴キャラ”の杜城が、プライベートでは、姉に翻弄される“弟キャラ”っていうギャップ、いいと思います。

いつのまにか、見た目、可愛らしいけど、芯の強そうな彼氏(Oops! 🤭)も出来て(笑)、傾姐、あなたの弟さん、だいぶ大人になってまっせ(笑)

 

★『猟罪図鑑』Ep.15-3に続く★